「スウェーデン王室で代々受け継がれている王冠が、ストックホルム近郊にあるストレングネース大聖堂から盗まれる」という、前代未聞の大事件が発生しました。しかも犯人は、モーターボートで逃走し、姿をくらましたと報道されています。
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Swedish crown jewels stolen by thieves who escaped in a motorboat
英「BBC」いわく、盗まれたのは王冠2つと宝珠。
金や宝石、真珠などが施された王冠は、17世紀初頭にスウェーデンを治めていた国王カール9世とクリスティーナ王妃のものと地元警察は発表しています。
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複数の目撃者によると、「大聖堂から出てきた男2人はそばの湖に停泊していたモーターボートに乗り込み、逃走した」とのこと
スウェーデンの「アフトンブラーデット」紙に対しある目撃者は、「私の友人が、それぞれ違う方向から逃げてくる男2人を見ました。白いモーターボートも見えました。男らはそのボートに飛び乗り、逃走したのです」とコメントしています。
警察はその後、ヘリコプターやボートを使って大規模な追跡を展開するも、いまだ犯人を発見できていないのです。そして警察の広報担当者は、「盗まれた王冠に経済的価値をつけることはできません。計り知れないほど貴重な国益なのです」と語っています。
「CBS New York」による動画ニュースをご覧ください。
今回の盗難被害について、「スウェーデンの文化的価値と経済的価値に大きな損失を生んだ」と話す大聖堂のスポークスパーソン。彼によれば、王冠は警報機のついた鍵付きのガラスケースに入っていたそうです。
白昼堂々の犯行に対し、大聖堂を訪れていた観光客も衝撃を受けているようです。
スウェーデンの警察側も銭形警部のように、現在はお手上げ状態のよう。その見事さに、われわれの心をも奪うも同然となった怪盗たち…早く捕まり、王冠が無事に戻ることを祈るばかりです。
From Harper’s BAZAAR UK
Courtesy of Swedish Police Authority
Photograph / Getty Images
Translation / Reiko Kuwabara