デビューは1963年9月のフランクフルト国際モーターショー、当時発表したプロトタイプは“901”というもモデル名でした。そして1964年に本格生産が始まり、市販開始されるときにはモデル名を“911”と変更しています。
現在、ポルシェと言えば、このレーシングカースピリットにあふれる“911”を真っ先に思い浮かべる方も多いことかと思います。そのイメージの起源はというと、ほぼ間違いなく、ここで紹介している“1967 911 S”から始まったと言って過言ではないでしょう。このモデルは、特定のレーシングシリーズに向けてデザインされたのではありませんが、“S”は「スポーツ」の“S”になります。当時の平均的なストリートカーより、スポーティーさは際立っていました。
排気量2Lの“フラット・シックス(水平対向6気筒)”エンジンが、最高出力180hp/7200 rpmを実現。アイコニックなフックス合金ホイールを装着した、初めてのモデルです。