これまでハル・ベリーの出演作には、さまざまな役がありました。ですがその中でも、2002年に公開された「007」シリーズ『ダイ・アナザー・デイ』で演じた、ジアシンタ”ジンクス”ジョンソン役は彼女にとって大きな転機となったはずです。

 ピアース・ブロスナン演じるジェームズ・ボンドが双眼鏡で覗いた先には、オレンジ色のビキニを着たある美女が、ゆっくりと海から上がってこちらに向かってきます…。これがこの映画にハル・ベリーが登場した、最初のシーンとなります。このシーンは過去のボンドガールの名シーン特集をつくったとしたなら、外せないものとなるでしょう。

 当時、35歳だったハル・ベリーですが、公開から18年後である現在も変わらない魅力を持っていることを、このたび証明してくれました。先日、Instagramに「ビーチには日影がない😂」というキャプションとともに、オレンジ色のビキニをまとって、麦わら帽子を手でおさえながらビーチを歩いている写真を投稿。

 あの名シーンを彷彿とさせるようなベルトがついたオレンジ色のビキニが、彼女の身体にぴったりとフィットしており、53歳とは思えない美ボディーを披露してくれたのです。もちろんコメント欄には、「美しすぎる」「女神」といった絶賛の言葉が寄せられています。

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『ダイ・アナザー・デイ』のハル・べリー
©MGM / COURTESY EVERETT COLLECTION
『ダイ・アナザー・デイ』のハル・べリー

 ハル・ベリーのInstagramを覗くと、それが彼女の努力の賜物であることもわかります。彼女は何年にもわたり、パーソナルトレーナーのピーター・リー・トーマスとともに #FitnessFriday を開催しており、彼とともに厳しいトレーニングを重ねていました。

 しかし、2020年5月にハル・ベリーは「Women's Health」のインタビューの中で、「エクササイズに何時間も費やす必要はない」と話しています。しかしながらパンデミック以前の彼女は、ピーターとともにトレーニングをこなす際には必ずと言っていいほど、90分以上はかかけていたそう。ですが、よくよく振り返ってみると、そのほとんどの時間はおしゃべりばかりだったそうで、「汗をかきまくったのは、たった20分だけだった」と言います。そんなわけで、「時間をかけてやるよりも、20分間しっかりとしたトレーニングでお尻を鍛えることができることを彼から学んだわ」と、彼女は話しています。おしゃべりの時間を抜きにして…というわけです(笑)。

 さらにハル・ベリーは、「5~6回のエクササイズサーキットを行うことと、次から次へと一定の時間でできる限り一生懸命とりくむことが肝心」と話します。トレーナーがいればカウントはお任せできるので、無我夢中で力を出し切ることができるのだとか…。

 現在はときどき、足首のウエイトを用いたりするトレーニングを行うこともあるようです。つまり彼女は、現状の美ボディに満足することなどなく、さらに限界も感じていない…という証。さらに磨きをかけるハル・ベリーのポジティブさは、新しい生活様式を歩むわれわれのnudge(ナッジ)となるでしょう。

Source / GOOD HOUSEKEEPING