タオルをヘリコプターのブレードのようにパワフルに振り回し、ステージの上でわれわれを鼓舞する益荒男たちがいる。その中の一人、「若旦那」こと新羅慎二氏は、今まさにそのステージを地球全体へと拡げ、その上で共に立つわれわれに“循環”のための推進力を授けようとしているのではないか…そう感じながら、この書を手に取る。

“気がついたら「循環しているもの」ばかりに夢中になっていました。その意味を初めて教えてもらったのは…”と始まるその書の「はしがき」にワクワクさせられ、次に視線を左へと移せば、そこは目次が。そしてその下には、編集長である新羅氏の宣誓とも言える短文がありました。それ読むと、さらに心は沸き上がります。すると、いつの間にか2021年4月に発売された益荒男たちの楽曲『陽はまたのぼる』が頭に流れ始め、「ここには、“この暗闇からオサラバ”するためのヒントがある」と踏んだのでした…。

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ELEMINIST
サイズはB5(18.2 × 25.1cm)、全48ページ(表紙および裏・裏表紙および裏は除いて)からなる書籍『循環』1320円(nira shinji creative studio)ELEMINISTで購入

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ELEMINIST
『循環』の編集長を務める新羅慎二氏(@waka__danna)。
新羅慎二(にら・しんじ)/『循環』編集長。2003年、湘南乃風のメンバー「若旦那」名義でミュージシャンデビュー。2011年にはソロ活動をスタートさせ、ドラマや映画、舞台に活躍の幅を広げる。アーティスト活動の傍ら、ムコ多糖症候群患者の支援活動、ハイチ地震(2010年)・東日本大震災(2011年)・熊本地震(2016年)の被災者支援など、社会貢献活動にも積極的に取り組む。近年は地球、生態系、社会のつながりをテーマに、自身初の著書『循環』の責任編集を務めるほか、ヴィーガンフード・ナッツミルク専門店「The Nuts Exchange」をプロデュース。音楽の枠にとらわれない幅広いクリエイティブ領域で、循環する地球のあり方を探る。

「循環する暮らし」の
素晴らしさを再確認するために

「大量生産」「大量消費」「大量廃棄」という経済のあり方が見直されている現在、リニア(直線的)な経済に代わって製品と資源の価値を可能な限り長く保全・維持して廃棄物の発生を最小化した持続可能な経済活動、「サーキュラーエコノミー」への転換が叫ばれています。

日本でも今日では、環境にやさしい循環型社会を構築するため、資源を無駄なく繰り返し使うという考え方からなる「Reduce(リデュース)」「Reuse(リユース)」「Recycle(リサイクル)」の「3R」は一般的な用語として認知されてきました。そしてさらに、「Refuse(リフューズ)」「Repair(リペア)」の2つを加えた「5R」という考え方も浸透し始めています。とは言え、ヨーロッパほどこのエシカルでサステナブルな暮らしの精神は根づいていないとも言えるでしょう。

そして、この状況をいち早く認識し、新羅慎二氏は前進します。そんな彼がこのたび、“そろそろ真面目に環境のことを話そう”というコンセプトのもと、日常生活の中でエシカルかつサステナブルな暮らしを実践しようと模索する友人たち10名へ取材を開始。そこで行ったインタビューの数々を中心に構成した一冊が、この著書『循環』になります。

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『循環』に登場する面々。

◇取材対象者一覧
eri(DEPT Company代表 / デザイナー / アクティビスト)
四角大輔(ニュージーランドの森に住む執筆家)
野村友里(eatrip主宰 / 料理人)
野原健史(のはら農研塾 代表)
コウ ノリ(SUNSHINE JUICE 代表)
大沢伸一(音楽プロデューサー)
鳥羽伸博(TORIBA COFFEE 代表)
東野唯史(ReBuilding Center JAPAN)
成瀬正憲(山伏 / 日知舎 主宰)
Rhyme(アーティスト / シンガー / プロデューサー)

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担当編集者が、自宅で読み終えたばかりの本書『循環』。

そんな編集長・新羅慎二氏がこの書の製作で頼りにしたのが、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報と共にエシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドするデジタルメディア「ELEMINIST(エレミニスト)」。

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エシカル&ミニマルな暮らしと消費…サステナブルな生き方をガイドするウェブサイト「ELEMINIST(エレミニスト)」のイメージフォト。「ELEMINIST」の由来は、Enjoy Lifestyle Ethical & Minimalの造語。「エシカル&ミニマルなライフスタイルを生きる人」を意味します。

「ELEMINIST」も以前から、新羅氏が環境や社会貢献への意識を持ちながら活動されていることに対し共感を抱いており、さらに「地球や生態系、社会との“循環”に感謝をしながら生きていくためのガイドブックとして、本書籍を多くの方の手に届けたい」という新羅氏の強い想いに心打たれ、刊行するまでの道のりをサポート。そしてこのたび、この書『循環』をELEMINIST SHOPで先行発売するに至りました。また、この書内で紹介されている一部商品も販売することに。そこには環境に配慮され、かつ“循環”を感じられる商品がラインアップされています。

新羅編集長の想いを
この目で確認するためにも
各インスタライブは必見!

2021年6月21日(月)より、「ELEMINIST」の公式Instagramアカウントから書籍『循環』の発売を記念して、編集長の新羅慎二氏 × 書籍に登場するゲストが生出演するインスタライブを全8回にわたって配信されます。

ナビゲーターとして新羅氏本人が登場し、ゲストとの“循環”にまつわるエピソードや本を通じて伝えたい想いについてトークするとのこと。

◇『循環』スペシャルインスタライブ

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初回の6月21日のゲストには、「DEPT Company」代表 / デザイナー / アクティビストのeri氏(@e_r_i_e_r_i)の登壇。eri氏は、古着屋「DEPT(デプト)」を通してエシカルなファッションを広めながら、アクティビストとしてさまざまな活動に参加しています。

配信場所:ELEMINIST公式Instagram
ナビゲーター:『循環』編集長 新羅慎二氏
ゲスト:eri、野原健史、コウ ノリ、大沢伸一、四角大輔、東野唯史、成瀬正憲、Rhyme、and more…
配信日時:2021年6月21日(火)〜
※以降、詳細な配信スケジュールはこちらから

 この機会に皆さんも、“循環”について再確認してみませんか。“どうすればできるんだろう?”と…。