「#Me Too」運動がエンターテイメント業界での清算を開始してから1年、何人かの男性俳優・監督はこの話題へのアプローチの仕方を誤り、非難を受けてきました。

 ヘンリー・カヴィルやベン・アフレック、マット・デイモン、ブライアン・クランストンといった俳優たちが、このトピックについてインタビューで語る中で失態を演じてきたのです。これらのインタビューの中で、男性俳優たちはハラスメントの加害者に責任を負わせることに失敗し、自らの発言について公の場で謝罪せざるを得なくなりました。 
 
 ですが、この話題へのアプローチを熟知していることを一貫して示してきた俳優が、イドリス・エルバです。

 エルバは、オンラインメディア『サンデー・タイムズ』のインタビューの中で、「#MeToo以後、ハリウッドで男性であることは困難なことか?」という質問を受けました。 
 
 するとエルバは、次のように答えています。 
 
 「困難に感じるのは、隠したいことがある男性だけでしょう」  
 



 これこそ、様々な意味で完璧な回答です。

 シンプルかつダイレクトで、ハラスメントの被害者ではなく、間違った行為をした男性に責任を課すものですから…。 
 
 エルバのコメントには、ソーシャルメディア上でバレリー・ジャレット氏(オバマ政権時代の大統領補佐官)やションダ・ライムズ氏(米脚本家・プロデューサー)から賞賛の声が上がりました。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
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 ちなみに「#Me Too」運動に関するエルバの発言が賞賛を呼んだのは、今回が初めてではありません。エルバは『モリーズ・ゲーム』のプロモーションの中で、オンラインメディア『デン・オブ・ギーク』に次のように語っています。 
 
 「もちろん、これは1年前に作られた映画です。おそらく、準備は2、3年前から始まっていたことでしょう。ですが、女性たちが立ち上がり、自分たちが受けた非道な行為を訴えて解放運動を巻き起こしているこのタイミングで公開されることは、本当に素晴らしいことです」とイドリス・エルバ。 
 
 読者の皆さん、エルバの言葉を心に留めておきましょう。 
 
 
FromEsquire US 
Translation / Wataru Nakamura 
※この翻訳は抄訳です。