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最新作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』も話題、グザヴィエ・ドラン監督の必見作

2020年3月20日に31歳になったばかりの若手監督、グザヴィエ・ドラン氏が着想から10年の時を経て挑んだ最新作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。この作品は8歳だったドランが、当時『タイタニック』に出ていたレオナルド・ディカプリオにファンレターを書いたという自身の思い出をヒントに描かれています。

グザヴィエ・ドラン 監督 映画 イケメン
NurPhoto//Getty Images

 カナダ人映画監督で俳優としても活躍するグザヴィエ・ドランが、2020年3月20日で31歳に。それを祝して、10年以上前からその才能を発揮してきている彼がメガホンをとってきた作品をご紹介しましょう。

 もちろん、豪華俳優たちが集う最新作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は必見です。

 

Photos: Aflo, © 2018 The Death and Life of John F. Donovan Inc., UK Donovan LTD.

『マイ・マザー』(2009)

グザヴィエ・ドラン 監督 イケメン 映画
Everett Collection//Aflo

 脚本・主演も務めたドランの監督デビューは、半自伝的作品。カナダ・ケベック州で母と2人で暮らす17歳の少年の、母との愛憎関係を描いて注目を集めました。

 かつては大好きだった母と最近は衝突ばかりを繰り返し、彼女への憎悪を制御しきれずにいるユベール(ドラン)。絵を描くこととボーイフレンドのアントナン(フランソワ・アルノー)だけが彼の心の拠り所だったのですが…。

 第62回カンヌ国際映画祭で、若者の視点賞などを受賞しています。

『胸騒ぎの恋人』(2010)

グザヴィエ・ドラン 監督 映画 イケメン
Everett Collection//Aflo

 2人の男と1人の女のちょっと変わった三角関係を描いた、カラフルなラブストーリーです。

 ゲイの青年フランシス(ドラン)とストレートの女性マリー(モニア・ショクリ)は、まるで姉と弟のような親友同士。ですが2人とも、あるパーティーで出会った美しい青年ニコラ(ニールス・シュナイダー)を好きになってしまいます。

 展開される恋の切なさやもどかしさは、誰もがキュンとなってしまうはず。

『わたしはロランス』(2012)

グザヴィエ・ドラン 監督 映画 イケメン
VISUAL Press Agency//Aflo

 カナダ・モントリオールの田舎町に住む教師ロランス(メルヴィル・プポー)は、30歳の誕生日にガールフレンドのフレッド(スザンヌ・クレマン)に「女になりたい」と告白します…。

 最初は彼を激しく非難するフレッドでしたが、やがて彼女はロランスの最大の理解者として共に生きていこうと決心します。しかし、その道のりは決して平坦ではなかった…。

 映像美に酔いしれる人が続出した作品です。

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『トム・アット・ザ・ファーム』(2013)

グザヴィエ・ドラン 監督 イケメン 映画
Everett Collection//Aflo

 ケベック州の広大な田園地帯を舞台にした、サスペンス。

 同性の恋人ギョームを亡くした青年トム(ドラン)は、葬儀に参列するためギョームの実家を訪問。ですがギョームの母はトムのことを知らず、一方ギョームの兄フランシス(ピエール=イヴ・カルディナル)はトムとギョームの関係を他言しないようにと迫ります。

 やがてトムは、フランシスに死んだ恋人の姿を重ね合わせるようになり…。

『Mommy/マミー』(2014)

グザヴィエ・ドラン 監督 イケメン 映画
Aflo

 15歳の多動性障害の息子スティーヴ(アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン)の世話に手を焼く、シングルマザーのダイアン(アンヌ・ドルヴァル)。

 ある日母子は、隣に住む女性教師カイラ(スザンヌ・クレマン)と親しくなり、日常に変化が訪れます。画面のアスペクト比を変化させることで、人物の心情の変化を表現したドランの斬新な手腕にも注目です。

 第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、審査員特別賞を受賞しています。

『たかが世界の終わり』(2016)

グザヴィエ・ドラン 監督 イケメン 映画
VISUAL Press Agency//Aflo

 第69回カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した本作には、マリオン・コティヤール、ヴァンサン・カッセル、レア・セドゥ、ギャスパー・ウリエルら仏映画界を代表する豪華キャストが集結。

 自分の死期が近いことを伝えるため、12年ぶりに帰郷した劇作家ルイ(ギャスパー)でしたが、家族とのぎくしゃくした時間を過ごすうち、告白するタイミングを失ってしまい…。

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『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』(2019)

グザヴィエ・ドラン 監督 イケメン 映画
© 2018 THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.

 現在絶賛公開中のドラン最新作は、彼が幼いころに憧れていたレオナルド・ディカプリオに手紙を送ったという自身の経験から生まれたストーリーになります。

 2006年のNY、大人気俳優ジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)が29歳でこの世を去るのでした…。その死の真相についての鍵を握っていたのは、ルパート(ジェイコブ・トレンブレイ)という11歳の少年だったのです。

 ナタリー・ポートマン、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツら超豪華共演陣の演技を堪能してください。

公式サイト

『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』予告

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
3/13(金)公開!『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』予告
3/13(金)公開!『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』予告 thumnail
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From: ELLE JP

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