人気ゲームシリーズ
「ゼルダの伝説」が
実写映画化

「ゼルダの伝説」はビデオゲームのシリーズであり、プレイヤーは勇気の「トライフォース」を持つ時の勇者である主人公リンクとなり、仮想環境内を自由自在に動き回って世界の危機を救うべく冒険を繰り広げる巨大なオープンワールドゲームです。

そしてこのたび、私たちのこの小さなヒーローはさらに大きな宇宙、つまり現実の世界へと足を踏み入れようとしています。2023年11月8日に任天堂から、Arad Productions Inc.との共同制作によって映画化することを発表しました。そこには任天堂の代表取締役フェローでありゲームクリエイターの宮本 茂氏らによって、「ゼルダの伝説」の実写映画を企画開発を開始したと告げていました。

そしてそのメガホンをとるのは、「メイズ・ランナー」シリーズや2024年公開予定の『猿の惑星/キングダム』などで知られるウェス・ボール監督。またソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが配給を担当し、『ヴェノム』や『アンチャーテッド』のプロデューサーを務めたアヴィ・アラッドと任天堂の宮本氏と共同プロデューサーを務め、「ジュラシック・ワールド」シリーズを手掛けた脚本家のデレク・コノリーらとタッグを組んで制作を進めているとのこと。

このビデオゲームシリーズ「ゼルダの伝説」は、1986年に宮本氏と手塚卓志氏ら数名によってファミリーコンピュータにおけるディスクシステムのローンチソフトとして開発された、ゲームの歴史の中でも偉大な道標となった名作です。ゲルマン神話に起源を持つ北ヨーロッパの民間伝承に登場する種族「エルフ」(映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズに登場)のような騎士リンクが、暴虐な魔王ガノンドロフ(時に「ガノン」という魔獣に変身)からゼルダ姫を救うために戦う姿を描いた物語です。この2次元のアクションゲームはその後、任天堂の中でも人気のあるゲームシリーズの一つへと成長し、これまでに制作されたビデオゲームの中でも群を抜いたヒット作として世界中から認められています。

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中でも1998年リリースの『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は、発売当時3Dゲームの偉業と言えるゲームであり、近年は2017リリース年の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』はゲーム・オブ・ザ・イヤー(The Game Award for Game of the Year:GOTY)を受賞。2023年リリースの『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』も、本年のGOTYにノミネートされています。

実写版映画の発表を行った11月8日、任天堂は宮本氏のコメントとしてX(旧ツイッター)を投稿しています。

そこには、「『ゼルダの伝説』の実写映画の企画を数々のヒット作を手がけたアヴィ・アラッドさんと長年進めてきました――完成まで時間がかかりますが、楽しみにお待ちください」とつづられています。

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私(筆者ジョシュ・ローゼンバーグ)の知る限りゲームの中の主人公リンクは、表情豊かな呻(うめ)き声以外はひと言も発したことがありません。というわけで、「ゼルダの伝説」は映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に続いて、またしても演技の選択に疑問の残る旅になるかもしれません…。完璧なリンクが見つかればいいな…と願うばかりです。現状、映画そのものの詳細はあまり明らかになっていませんが、(ボブ・ホプキンスが演じた)マリオと(ベン・シュワルツが声優を務めた)ソニックは映画界でもう一人の友人を持つことになりそうです。

そう言えば2008年4月1日に、IGNがエイプリルフールネタとして実写版映画の予告ムービーを公開したことを思い出しました。最後に、それをご覧ください。

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Legend of Zelda (April Fools' Day) Movie Trailer Premiere
Legend of Zelda (April Fools' Day) Movie Trailer Premiere thumnail
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日本版編集長は個人的な意見として、「リンク役にはドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』でスターク家の旗主ジョジェン・リード役を演じた、トーマス・ブロディ=サングスターなんかいいんじゃないの?」とか、生意気な意見を言っていますが、さてどうなることでしょう…。

Translation & Edit / Satomi Tanioka
※この翻訳は抄訳です

From: Esquire US