ディズニー好きな大人たち、バトルバス（※1）の列に並びましょう。ディズニーがエピックゲームズ（※2）に15億ドル（約2,255億円）を投資し、過半数に満たない数ですが株式を取得しました。
エピックゲームズは「フォートナイト（※3）」の生みの親として知られていますが、「ディズニー、ピクサー、マーベル、スターウォーズ、アバターなどのコンテンツやストーリー、キャラクターをプレイしたり、見たり、買い物したり、関わり合ったりできる新しい世界」でディズニーと協力する…そう言われています。
「ディズニープラス」にホーマー・シンプソンやベイビー・ヨーダが登場、アベンジャーズの仲間入りを果たすのを待ち望んでいた人たちにとっては、「フォートナイトという別のステージが用意された」と喜んでいいでしょう。
ディズニーのボブ・アイガーCEOはニュース専門放送局のCNBCのインタビューで、この投資について「この投資は私たちがゲーム業界に関わったものの中で、おそらく過去最大でしょう」と語っています。ディズニーは以前にもマーベルやスター・ウォーズのキャラクターのライセンスを、「フォートナイト」に提供したことがあります。ですが、今回の投資はアイガーの言うとおり、ディズニーにとって最大のものです。
「人口動態の傾向やアルファ世代、Z世代、さらにはミレニアル世代がどこで時間とメディアを費やしているかを考えると、この投資は重要なステップだと思います」と、アイガーは分析しています。まさかミレニアル世代も、「フォートナイト」に夢中とは……ちょっと驚きです。
エピックゲームズが「フォートナイト」をリリースしたのは、2017年夏。すでに7年近くが経っていますが、人気は衰えないどころか上昇するばかりです。2020年には、登録プレイヤー数が3億5000万人を超えたことを明らかにしていますが、総ライブユーザー数は公表していません。
このゲームはバトルロワイヤル風で、プレーヤーが人気アニメのキャラクターやトラヴィス・スコットのようなミュージシャン、さらにはレブロン・ジェームズのようなスポーツ選手になりきる機能もあります。
ディズニーとエピックゲームズの新しいパートナーシップは、ディズニープラスがテイラー・スウィフトのコンサート映画「テイラー・スウィフト THE ERAS TOUR（Taylor's Version）」を3月15日から配信することと同時に発表されました。2024年4月19日リリース予定のテイラー・スウィフトのニューアルバム『THE TORTURED POETS DEPARTMENT』の1曲目のタイトルが「Fortnight」であるのを、「Fortnite」と見間違えた人は陰謀論者の仲間入りとなります。
とは言え、テイラーがフォートナイト内の有名激戦区「ティルテッドタワー（※4）」で撃たれることを詩的に描写する可能性はまだ捨てきれません。もしかしたら、ゲーム内でテイラー・スウィフトになってプレイできるようになるかもしれません。そんなことが可能になれば、ネットがパンクするのは間違いないでしょう。
※1 チャレンジを達成して、バトルパスレベルを上げるごとに報酬を入手できるシステム。 シーズンごとに異なるスキンやアイテムを入手でき、これらは今後手に入らない限定品となっている。
※2 1991年にCEO Tim Sweeney によって設立された、アメリカのインタラクティブ エンターテイメントのリーディング カンパニーであり、3Dエンジン技術のプロバイダー企業。 本社はノースカロライナ州ケーリーにあり、世界各地に40以上のオフィスがあります。公式サイトを参照
※3 2017年にリリースしたオンラインゲーム。 「バトルロイヤル」「パーティーロイヤル」「クリエイティブ」「世界を救え」4種のゲームモードで遊ぶことができ、中でも一番人気なのは、ダウンロード＆プレイが無料の「バトルロイヤル」モードです。公式サイトを参照
※4 「フォートナイト」内で物資が多い人気エリア。「未来都市のネオティルテッドが、次元の力によってティルテッドタウンに変化した」と言われている。公式サイト内の当該ページを参照
Translation / Yoko Nagasaka
Edit / Minako Shitara
※この翻訳は抄訳です
