2019年のロイヤルファミリーにとって、間違いなく重要なトピックとなるのが春に予定されているハリー王子とメーガン妃の第1子誕生です。…となるとやはり、王位継承について気になる方も少なくないでしょう…。
王位継承者には、多くの特権が与えられています。ですが、実は最近まで、英国君主制の継承順位を形成した古い伝統による制限もありました。ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子ら新世代の継承者の誕生により、伝統の多くが変更されてきましたが、次期君主となる王位継承順位第1位には、依然として一定の習慣が残されています。 新たなロイヤルベビーの誕生に向けて、王位継承について知っておきたい7つのことをここで確認しておきましょう。
"王子殿下(His Royal Highness Prince)"や"王女殿下(Her Royal Highness Princess)"の称号を持つロイヤルファミリーは、姓を持つ必要がありません。 1917年以前、英国王室は属する一族や王朝の名前を使用していましたが、その年、ジョージ5世がファミリーの姓として「ウィンザー」を採用し、劇的な変化を起こしたのです。1960年にはエリザベス女王が、夫フィリップ王配の名字である「マウントバッテン=ウィンザー」を子供たちの名前に反映させることを決めています。 次期国王のチャールズ皇太子が就任時に変更しない限り、引き続き彼は「ハウス・オブ・ウィンザー」を、孫たちは「マウントバッテン=ウィンザー」を使用することになります。
チャールズ皇太子がロンドンにあるヒル・ハウス(プレップ・スクール)に入学したとき、彼は推定相続人として初めて家庭教師を持たない子どもになりました。 チャールズ皇太子とダイアナ元妃もこれに倣い、ウィリアム王子とハリー王子をイートン校に通わせる前に、ウェザビーというプレップ・スクールに入学させています。 ジョージ王子も同様に家庭教師ではなく、2017年9月からロンドン南西部にあるトーマス・ロンドン・デイスクールのトーマスバタシー校にて学んでいます。
2013年、17世紀にさかのぼる法律が「王位継承法」の下で改正されました。 この画期的な改正案では、継承の順位が性別ではなく出生の順位によって決定されることを宣言。そのため、ケンブリッジ公爵夫妻の長男ジョージ王子が子供を持たなかった場合、第2子のシャーロット王女が、いつの日か王冠を身につけるということになります。 これまで男子優先だった英国王室において、2019年4月に第3子で次男のルイ王子が誕生してもなお、シャーロット王女の王位継承順位は変わることなく第4位が維持されたことは、歴史に残る瞬間となったのです。
1772年、ジョージ3世は「王室婚姻法」を制定。彼の子孫は、君主の同意なしに結婚することはできないことを明言したのでした。 この法律は近代の英国王室の歴史に影を投げかけ、特にエドワード8世が離婚歴のあるウォリス・シンプソンと結婚するために王位を放棄しなければいけなかったことは知られた話です。 また、エリザベス女王が公式に阻止したわけではなかったのですが、女王の妹マーガレット王女はタウンゼント大佐と結婚することはできませんでした。幸いにも王位継承法の改正により、君主の許可が必要なのは継承順位第6位までと変更されています。 2018年にメーガン妃と結婚したハリー王子(当時は継承順位第5位、現在は第6位)も、2017年11月にプロポーズする前に女王の許可を取っています。
ウィリアム王子も弟のハリー王子も、ロンドンのパディントンにあるセント・メアリー病院のリンド・ウィングで誕生。キャサリン妃も、3人の子供たちを同病院で出産しています。 ちなみにエリザベス女王は、ロンドンのメイフェアにある母(エリザベス皇太后)の両親の家で、チャールズ皇太子はバッキンガム宮殿で生まれています。
祝砲はハイドパーク、グリーンパーク、ロンドン塔のいずれかで行われ、10分間で62砲上げられます。 この慣例は、王位を継承するすべての王子、王女の誕生を祝して祝砲が放たれているため、彼らの継承順位は関係ありません。 最近では、ルイ王子が誕生した際にも撃たれています。
しかしながら、王室のニュースサイト「ロイヤル・セントラル」が指摘するように、英国議会は“議会至上主義”に準じ、王位の後継者について発言権があります。 同サイトは、「それゆえ、誰が継承者となるかを決めるのは女王ではなく議会です」と説明していますが、そうなれば必然的に継承順位そのものに疑念を投げかけることになってしまいます。 一同が王位に就いても、1936年のエドワード8世のように退位することもできるそうです。FromCOSMOPOLITAN UKTranslation Ai Ono
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