イギリスの国宝的存在で、環境保護提唱者としてもよく知られているデビッド・アッテンボロー氏が、『David Attenborough: A Life On Our Planet』(原題)と題する「強力な」新作を準備中であることがこのたび明らかになりました。
また本作は、Netflixで公開されるとのことです(配信予定日は現在未定)。
野生動物保護基金(WWF)の製作でつくられるこの最新作は、アッテンボロー氏が近年手掛けたいくつかの作品(『OUR PLANET 私たちの地球』、『ブルー・プラネット』『ダイナスティーズ』など)よりも、さらに個人的な視点から環境へと迫るものになるようです。
アッテンボロー氏自らが、ナチュラリストとしての自らの人生を決定づけた瞬間や、彼が旅の途上や職業人生を通じて目にした壊滅的な変化についてを振り返ることになっています。
「何十年間にもわたって、デビッドは全世界の家庭に自然界(を舞台にしたドキュメンタリー)を届けてきました。ですが、そんな彼にとって自身のストーリーを語り、過去を振り返ったりする瞬間は一度もありませんでした」と、この映画のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるWWFのコリン・バットフィールド氏は述べています。
本作は2020年4月16日に、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでプレミア試写会が行われることになっています。このプレミア試写会にはアッテンボロー氏も出席し、ステージ上で非常に特別なゲストらを相手に、上映中に挙げられた環境保護にとって重要な課題について話をするとのことです。
2019年10月に放映が始まったアッテンボロー氏のドキュメンタリーシリーズ『Seven Worlds, One Planet』(原題)の視聴者は、2019年11月にある痛ましい映像を目にして打ちのめされていました。その映像とは、シロクマに攻撃されたセイウチたちが互いに折り重なるように横たわって死んでいく場面を、崖の上から撮影したものでした…。
また、どこかのある浜辺に隙間もないほどビッシリと並んだセイウチが、近づいて来るシロクマを目にして、安全な場所に逃れるために我先にと進もうとするところを映した驚くべき映像もありました。
そして、そんなセイウチを代表として動物たちの悪戦苦闘ぶりや、気候変動によって彼らの生息地に与えている悲惨な影響が明かされていく中、番組の視聴者たちはこれらの心痛を明らかにするためツイッターで拡散しています。
ある人は、「今シーズンのデビッド・アッテンボローは、迷いがありません」とツイートしていました。
Laura Caugheyさんのツイート内容:
今シーズンのデビッド・アッテンボローは迷いがありません。彼は、「気候変動によって氷が溶けている状況下、動物たちは生息すべき場所にいれなくなっている。セイウチたちに関しては、シロクマたちの生息エリアへ移動するしかない状況になっている…それが現実なのです」と訴えたいに違いない。
Source / Esquire UK
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。