「歴史に『もしも』はない」と言いますが、あえて…。もしもあのとき彼が邪魔されなかったら、「マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe)」は、もっと違ったものになっていたかもしれません…。
5代目『ジャック・ライアン』としてドラマ界のスターとなり、そしてその後、アクションヒーローもこなすようになった俳優ジョン・クラシンスキー。彼はこのたび、マーベル・スタジオが最初に『アベンジャーズ』の出演者を構想したときのキャプテン・アメリカ役のオーディションに参加したことを告白しました。
この話は、映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』や人気ドラマシリーズ『ジャック・ライアン』に出演する以前のことで、クラシンスキーがドラマ『ジ・オフィス』で、まだすぐ近所にいそうな感じのジム・ハルパート役だったころの話になります。つまり当時の彼は、その役柄が求める筋肉ムキムキのスーパーソルジャーではなかったころの話になります…。
2020年2月上旬、米国で人気のトーク番組『エレンの部屋』に出演したときのクラシンスキーは、「ソー役のクリス・ヘムズワースのせいで、キャプテン・アメリカになるチャンスを逃したんだ…」と語り始めます。
「マーベル・シネマティック・ユニバースが、クリス・エヴァンスにキャプテン・アメリカ役をオファーする前に、他に誰かいないだろうか…? みたいな感じだったと思います。だからそこで僕は、キャプテン・アメリカ役に挑戦してみたんです。あのコスチュームを着ましたよ、すごく楽しかったですね。これは本当の話なんですよ、あのコスチュームを着たわけですから…」とクラシンスキー。
「そしたらオーディションを審査する人が、『これは本当に重要なことだから』なんて言うので、『僕はもちろんです』と答えながらコスチュームを着始めたわけです。あのコスチューム以外何もつけないで、ちょうど半分くらい着たところぐらいで、そこへクリス・ヘムズワースがやって来たわけです」と続けます。
「そしたらヘムズワースは、『似合ってるよ』みたいなことを僕に言ってきたんです。そして僕は、『あーあ…』みたいな。そしたら、わかっているだろ? そんなことする必要なんてないんだよって… 彼はただバカにしているみたいでしたよ(笑)。で、さらに彼は続けて、『それ着てるとすごくかっこいいな』みたいに言ってきて。僕は、『ヘムズワース、からかうなよ!』って言い返したんです。するとすぐに、その場から立ち去ってしまったんですよ…」とのこと。
もちろん、当然少し盛った(!?)ジョークでしょう。ですが続けてクラシンスキーは、「あの日、僕は思いの丈を演じましたが、上手くいかなかったようです」と答えていました。
最終的にキャプテン・アメリカ役は、クリス・エヴァンスになりました。ですがクラシンスキーはその後、このボストン生まれのエヴァンスを対して恨み続けてはいなかったようです。なぜなら…、クラシンスキーとクリス・エヴァンスは今年、2020年のスーパーボウルの間に流れた韓国・現代自動車(ヒュンダイ)の米国版スポット映像に2人仲良く出演していたのですから…。
Source / Men’s Health US
Translation / Kazuhiro Uchida
※この翻訳は抄訳です。