※本記事は、モータースポーツに関して造詣の深いジャーナリスト、ブライアン・シルベストロ氏(Brian Silvestro)による寄稿です。

 なんと、1981年から今日までカリフォルニア州某所の納屋に、手つかずで眠っていた2台のデロリアン「DMC-12」が発見され、売りに出されていました。残念ながら日本から購入することは不可ですが、デロリアンと言えば、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズでおなじみのマシンであり、一度は乗ってみたいと思うファンの人も多いことでしょう。と言うことで、私(シルベストロ氏)が日本の読者の皆さまへ、39年もの間納屋で眠っていたこの“芸術”をご紹介しようと思います。

◇値段は?

 走行距離の極めて少ない状態で、多少の埃(ほこり)をまとっていましたがコンディションは上々、連番のヴィンテージです。Facebookのマーケットプレイスに、計5万米ドル(約513万円)の値がつけられ、販売が開始されていました。死蔵されていたものの、かなりクールな出品です。

◇商品説明:状態は?

 2台とも1981年モデルということだったのですが、1台の走行距離はわずか2600キロ(1623マイル)ほどでした。もう1台に至っては、一度分解された形跡があるとされてはいるものの、なんと22キロ強(14マイル強)という走行距離とのことだったのです。

 出品者による写真を見る限り、両車両ともボディ、ガラス部品、ライト、外装など、なにひとつ欠けることなくそろった状態のようです。

 もちろん長い間、動かされずにいた車両ということで、実走可能な状態に戻すためには完全にリフレッシュする必要があるでしょう。駆動系の整備は当然のことながら、オイル、タイヤ、バッテリーの交換は必須です。ボンネットの内部、そしてサスペンションには、残念ながら乾燥して劣化したゴム製部品もたくさん見つかるはずです。

 さまざまな点をふまえても、2台で合わせて5万米ドル(約513万円)というのはお手頃価格と言ってよいでしょう。

 これまでのオークションを考慮すると、低走行距離のデロリアンの完全な車両1台に5万ドル以上の値がつくことを考慮しても、また、(写真で見る限りの憶測ではありますが)修復の手間をそれほど要さないであろうことを考えても、悪い買い物ではありません。

 これら2台のデロリアンですが、もしあなたがアメリカに住んでいるとしたら、カリフォルニア州レイクエルシノアよりFacebookのマーケットプレイスに出品されています。購入にご興味あるということならば、ライバルに後れを取らないよう、すぐにチェックすべきですよ。

Source / Road & Track
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。