1. 1962年から1964年までは、アメリカ陸軍に入隊しています。
2. 1967年、Beau Brummell(ボー・ボランメル)社にネクタイデザイナーとして入社。幅広ネクタイで人気となり、同年にはボー・ボランメル社の傘下としてニューヨークにRalph Lauren Corporationを設立。自らのラインを展開します。そんなローレン氏のそれ以前の仕事は、短期間ですがブルックスブラザーズでセールスアシスタントを務めていました。
3. ローレン氏の趣味のひとつは、(稀少でクラシックな)クルマのコレクション。その数は70を超えるとのこと…。
4. これは皆さんも知っていることでしょうが、あえて…。F・スコット・フィッツジェラルドの小説を原作に、1974年制作されたアメリカ映画『The Great Gatsby(華麗なるギャッツビー)』で主演のロバート・レッドフォードの衣装デザインを担当。そこでメンズファッションのデザイナーとして、世界的な評価を得ます。ちなみにこの映画は、第47回アカデミー賞で衣裳デザイン賞を獲得していますが、そこで受賞したのは衣装担当であった女性デザイナーのセオニ・V・アルドリッジ氏。ですが、アルドリッジ氏が衣装の製作をローレン氏に依頼し、ほとんどがローレン氏がデザインしたものだということは周知の事実でした…。そんなわけで、ここで世界的な人気を得たと言ってもいいでしょう。ロバート・レッドフォードが着用したピンクの麻のスーツ、そしてオールホワイトのルックは、30年代の東海岸上流階級を彷彿させるスタイルに公開当時の70年代のアレンジが加わった、まさに“ザ・ラルフ・ローレン”ルックそのものだったわけです。
5. また、ウディ・アレン監督による1977年制作のロマンスコメディー映画『Annie Hall(アニー・ホール)』では、ヒロインであるダイアン・キートンの衣装を担当。その後、“アニー・ホール・ルック”として一世を風靡します。
6. スポーツウエアに興味を持ちはじめたローレン氏は、1968年にメンズウエアの最初のフルラインとして「Polo(ポロ)」と命名。そうして同年、NORMAN HILTON(ノーマン・ヒルトン)社の財政的支援のもと独立し、「ポロ・ファツションズ」を設立。自身のブランド「Polo(ポロ)」をスタートします。
7. 1971年にラルフローレンコーポレーションは、女性用のテーラードシャツのラインを発売。このとき始めて、「ポロ」のアイコンである“ポロプレーヤー”のエンブレムが初めてシャツの袖口に登場。
同年は、カリフォルニア州ビバリーヒルズのロデオドライブに、ラルフローレン初の路面店をオープンした年でもあり、そこに“ポロプレーヤー”が施されたウエアが並んだわけです。また、完全なレディスコレクションに関しては、翌年である1972年に発売されています。
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8. いまとなっては、プレゼントとして大人気アイテムである“ポロベア”。テディベアコレクターのラルフ・ローレンの実弟ジェリー・ローレン氏に、彼の同僚がテディベアにブルーのオックスフォードシャツとタータンチェックのタイ、ケーブルニットのセーターを着せ彼の誕生日にプレゼントしたことがルーツと言っていいかもしれません。が、それ以前の逸話もありますので、このストーリーを語ると非常に長~くなるでしょう。なので、もっと知りたい方は公式サイトをご覧ください。…そして、ジェリー・ローレン氏のエピソードからヒントを得たラルフ・ローレン氏。そもそもラルフ・ローレン氏もクマをとても愛していたので、顧客にも提供したいと考えます。そうして1991年に、“ポロベア”を発売します。それは有名テディベアブランドである「シュタイフ」と共同制作され、200個限定で発売された「プレッピーベア」は大ヒットを記録しました。以来、ラルフ ローレンスタイルをこなすクマは、ブランドの歴史の中で最も人気のあるアイテムのひとつとなったわけです。
9. ローレン氏は30年以上にわたり、がん対策の意識向上運動において真摯に取り組んでいました。そこで2010年、ローレン氏はがんの早期診断から発見を支援し、また誰もが平等に質の高い治療を受けることができるよう、医療格差をなくすことを目的としたプロジェクト「ピンク ポニー」を立ち上げました。
10. 2010年4月にローレン氏は、フランスの最高勲章「Legion of Honor Order(レジオン・ドヌール勲章)」のChevalier(シュヴァリエ)を受勲。パリの大統領府エリゼ宮で開催された式典には、妻であるリッキー・ローレン氏とともに出席。当時の仏大統領であったニコラ・サルコジ氏が章を授与し、その功績を称えていました。
11.2014年にラルフローレンは、USDA(アメリカ農務省)によって認定されたオーガニックコーヒーからのプライベートコーヒーブレンドを立ち上げ、初のコーヒーショップ「RALPH’S COFFEE」も展開しました。
12. ラルフ ローレンはレストラン・バー・カフェを有します。ひとつはパリのRalph'sであり、もうひとつはシカゴのRL、そしてニューヨークの5番街ポロ旗艦の隣にあるThe Polo Bar。そして前出のオーガニックコーヒーを展開するコーヒーショップとしてロンドンのRALPH'S COFFEE & BAR、そして日本では東京のRALPH’S COFFEE OMOTESANDOと京都のRALPH’S COFFEE KYOTO BALの2店をオープンしています。
13. 2019年6月、ファッション業界への貢献を評価され「名誉最優秀英帝国勲章 KBE(ナイト・コマンダー)」をアメリカ人デザイナーとして初の受章をしました。バッキンガム宮殿で行われた非公開の叙勲式において、チャールズ皇太子殿下から名誉ナイト勲章が授与された。
14. 40年余りの間にローレンス氏は、ハンプトンの4つの地域、サウサンプトン、アマガンセット、イーストハンプトン、モントークに住んでいます。
【ノーサイド!】