天気のいいある日、カリフォルニア州サンタモニカで新しいナイキのシューズをはいてランニングに出かけた私(筆者)。そして生まれて初めて、私はランニングの楽しさを知ることなりました。
実を言うと、私は健康のために毎日と言っていいくらい走ってはいます。が、楽しいと思ったことなど一度もなかったのです…。なので、マラソン好きの人たちからランナーズハイの気持ち良さや、走った後の爽快感などを語られても理解できませんでした。
彼らは、「最初の5~6キロは辛くて、その後楽になるんだ」と言いますが、私が1週間のうちに走るトータル距離は、その5~6キロなわけなので…(苦笑)。
ナイキは、「走る意欲はあるけれど楽しめない」という私のようなランナーがいることを知っていたのでしょうか!? そこで気軽に(そして時には嫌々)ランニングをする人たちの希望となるシューズ、ナイキ「ジョイライド ラン フライニット」を開発したとしか思えません。同モデルは、2019年8月15日に発売されます。
今回発表された「ジョイライド」の核となるのは、数千個の小さなフォームビーズでできたクッショニングシステムです。
そのシューズは、ミッドソールの中に入ったビーズ状のプラスチックとゴムの共重合体であるTPE(熱可塑性エラストマー)が歩いたり走ったりすることを繰り返すランナーの動きに合わせ、多方面に衝撃を分散されることで和らぎ、まさにパーソナライズされたクッショニングとサポートを生み出す仕組みになっている画期的なものなのです。
ナイキ「エア」がクッショニングの元祖だとすれば、「リアクト」のフォームが本気のランナー用に設計された新参者。そしてこの「ジョイライド」は、その中間といったところでしょうか…。
そんな感動的なシューズは、パフォーマンスを高めることよりも足の衝撃吸収を高めることを重視してつくられたのです。なので、ランニング嫌いの人にぴったりなだけでなく、マラソンの翌日のリカバリー用としてもおすすめとなります。
私自身、「ジョイライド ラン フライニット」をはく前から、かなり楽しみにしていました。スニーカーマニアとしてはクラシックなものが好きなのですが、時には古い型を破り、未来に目を向けることも大切だと思っています。80年代のレトロにしがみついているばかりではダメ…とも思っています。
「ジョイライド」のデザインは、私のお気に入りのランニングシューズのナイキ「エア プレスト」を思い出させますが、同時に革新的な技術が取り入れた近未来的な美しさも感じられます。
アイスのディッピン・ドッツが食べたくなってしまうことを除けば、機能を重視するランナーにとって最高のシューズと言えるでしょう(笑)。
「ジョイライド ラン フライニット」のアッパーに足を入れた最初の感想は、「こんなシューズ、はいたことがない」という感動的なものでした。私はかなり多くのシューズをはいたことがあるほうだと自分では思うのですが、とても柔らかいのにしっかりサポートするミッドソールは、まさに初めての感覚だったのです。
また面白いことに、中敷きが入っていません。なので、ビーズのすぐ上に薄い布とゴムを挟んで足裏が当たるようになっているのです。
気持ちのいい砂に足を踏み入れたような感覚ですが、踏む込むとしっかり跳ね返っえくるのを実感できるでしょう。そして一歩踏み出すと、サンタモニカのボードウォークを景色とカリフォルニアの日差しを楽しみながら、夢中で走っていた自分に気づいたのです…。
私のように、「走るのは気が進まないけれど好きになりたい」という人は、ここで騙されたと思ってぜひ「ジョイライド ラン フライニット」をお試しください。
公式サイト
From ESQUIRE US
Translation / Yuka Ogasawara
※この翻訳は抄訳です。