2019年7月11日~23日(現地時間)まで、サザビーズオークションにて世界で最も希少かつ高価なスニーカーのオークションが開催。
現物は同月23日まで、米国・ニューヨークにて展示が行われていましたが、今回のオークションの取引はすべてオンライン上で取引が可能で、世界中からオンライン上で入札することができるというわけです。
そして、オークションの行方に注目が集まる中、ほぼすべてのスニーカーは早々に落札されました。それも一人の男性によって…です。その男性は、カナダの起業家であるMiles Nadal(マイルス・ナダル)さん。彼は驚くべき価格で、オークションに出品されている100足のうち99足を落札したのです。99足の落札額は合計85万ドル(約9200万円)に達しました。
唯一、ナダルさんが落札していないスニーカーが、世界で最も希少かつ高価と言っても過言ではないナイキ「ムーン シュー」です。
このスニーカーは1972年のオリンピック時に、ナイキの共同創設者でありオレゴン大学のトラックコーチとしても名を馳せたビル・バウワーマン氏によりつくられたランニングシューズになります。
ナイキ初のワッフルソールが取り入れられ、すべて手作業でつくられました名品であり、そして当時わずか12足しか生産されませんでした。それにも関わらず、こちらの商品は未使用のデッドストックの状態で存在している…という奇跡の一足なわけです。
落札予想額は11万~16万ドルで、8000ドルからスタート。2019年7月24日午前3時(日本時間)まで入札が受け付けられます。
これまで行われたスポーツ用品に関わるすべてのオークション記録を更新する可能性のあるこちらのスニーカー。シルクで覆われたこの非常に珍しいスニーカーだけ落札しなかった理由を、まだナダルさんは説明していません。ですが、トロントにある彼の私立博物館Dare to Dream Automobile Museumで、落札したスニーカーすべてを展示すると話しています。
日本時間2019年7月24日午前3時に、どんな出来事が起きるのか? その動向に期待が高まります。
追記:ナイキ「ムーン シュー」は、マイルス・ナダルさんにより、43万7500ドル(約4740万円)で落札されました。
From ESQUIRE IT
Translation / Esquire Digital
※この翻訳は抄訳です。