サンフランシスコ発のスニーカーブランド「allbirds(オールバーズ)」と「adidas(アディダス)」が、2020年5月28日(木)に気候変動の一要因でもある二酸化炭素排出量を減らしながら新たなフットウエアづくりを促進させるため、パートナーシップを締結することを発表しました。

 このコラボレーションプロジェクトにより、史上最も温室効果ガス排出量(カーボンフットプリント)の低いスポーツパフォーマンスシューズを開発し、フットウエア業界が1年間に排出する約700万メリックトンの二酸化炭素排出削減を目指します。

 そのために、両ブランドはお互いの技術・生産工程・自然素材の使用法を融合させ、生産過程及びサプライチェーンを革新を図ります。さらなる再生可能素材の追求によって、史上最も温室効果ガス排出量の低いスポーツパフォーマンスシューズを開発することが目的です。

 そして、このかつてない目標を実現するため、「アディダス」と「オールバーズ」はお互いのサステナビリティに関する革新的な技術を共有し、気候変動に対応するための新たな基準を業界にもたらそうと考えています。 

 「『アディダス』と『オールバーズ』は、サステナビリティについてただ話し合うのではなく、進歩を促し、実際に行動するブランドであり続けたいと考えています」「両ブランドは近年、サステナビリティにおいて革新的な成果を出しており、その実績はフットウエア業界の基準に影響を与えるきっかけになりえると私たちは考えています」と、「アディダス」のブランドストラテジーのヴァイスプレジデントであるジェームズ・カーンズ氏は話しています。

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 また、「オールバーズ」共同CEOのティム・ブラウン氏は、次のように述べています。「全世界における温室効果ガス排出削減は急務であり、その課題解決は『オールバーズ』や『アディダス』といった個々のブランド以上に大切です」「気づいていようがいまいが、これは地球上の全人類が取り組むべき課題であり、企業同士の競争よりはるかに重要です。私はこのパートナーシップが将来のよりサステナブルな、ゼロ・カーボン社会の実現に向けての先例となることを期待しています」とのこと。

 さらにジェームズ氏は、このコラボレーションの具体的な取り組みについて、このように話しています。

「温室効果ガス排出はどこにでも存在します。商品の製造は二酸化炭素を排出し(その他の温室効果ガスと共に)、それらは気候変動に影響を及ぼします。可能な限り低いカーボンフットプリントを排出する商品を開発するため、このコラボレーションは素材選定から製造施設、そして再利用可能なエネルギーや燃料を用いる配送手段まで、サプライチェーンの全過程において革新をもたらすための追求をします。現在、一般的なランニングシューズのカーボンフットプリントは約13.6kg CO2 eとされています」

 「地球への配慮が最も大切ですが、同時にアスリートのフットウェア エクスペリエンスの向上を追求し続けることが我々のミッションです」「よって成果はアスリート、そして地球の両方にとっても最適なものでなければなりません」と、ジェームズ氏は述べています。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 このプロジェクトは、業界でも最上級であるアデイダスのパフォーマンス基準を備えたアスリートシューズを生み出すことが目標です。最高水準の品質を保つため、開発されるシューズはオールバーズのライフサイクル測定ツールを使用し、総合的なカーボンフットプリントが計測されます。

 「アデイダス」はEnd Plastic Waste プロジェクトの一環として、2030年までにカーボンフットプリントを30%削減し、2050年までにカーボンニュートラル達成という目標を掲げています。「オールバーズ」の「Tread Lighter」プログラムは、事業全体の温室効果ガス排出量を測りながら削減する取り組みを象徴し、100%カーボンニュートラル ビジネスを保つために温室効果ガス排出量を可能な限りオフセットします。

 「私たちの希望は、このパートナーシップが大勢の人たちにとってアイデアや研究を共有するきっかけとなり、持続可能なライフスタイルを実現することです」 「そしてこれは一企業だけで解決できる課題ではありません」とティム氏は話し、このプロジェクトに対して大きな期待をかけています。

Adidas Allbirds