『エスクァイア』US版のクリエイティブ・ディレクターであるニック・サリバンが、お届けするコラム「Dialed In」へようこそ！ 時計業界で起きているさまざまな出来事や最重要ニュースをお届けしています。
時計と言えば、スイスのブランドばかりに目が行きがちです。ですが、一過性のトレンドに左右されないデザイン性の高さに定評のあるブランドには、常に目を光らせておかなければなりません。
そこで、2023年4月上旬に発表された「ラルフ ローレン 867 コレクション」の新作を確認しておきましょう。魅力あふれる小ぶりなスクエアケースという個性的なデザインです。日本では、2023年5月末発売予定とのこと。
洗練されたセンスとさりげなさとが今日のトレンドですが、その両者を兼ね備えた新作として、2サイズ（28mmと32mm）のスクエアケース、そして2種類のメタル素材（スターリングシルバーと18Kローズゴールド）というラインナップでの展開です。
スイス製の手巻きムーブメントを内蔵した5.7mmの薄型ケースは、手首にフィットするよう絶妙なカーブを描いています。コート・ド・ジュネーブ（Cotes de Genéve＝ムーブメントのブリッジに加えられる波状の装飾）の縦縞と、ペルラージュ（Circular graining＝真珠模様に見えることからペルラージュと呼ばれている）と呼ばれる円形のグレイン仕上げを手作業で施されたモデルです。
小型ですが文字盤のアラビア数字とローマ数字の組み合わせが異彩を放ち、抜群の存在感を示しています。その点を除けば、あとは見事にクラシカルなデザインと言えるでしょう。オフホワイトのラッカー仕上げの文字盤、プレゲスタイルの針、そしてクロコダイルのストラップ（交換可能）…どこを取っても洗練されています。
小型の腕時計が人気となっている昨今、細部にまで徹底したこだわりのスリムな腕時計には、人を惹（ひ）きつけて止まない魅力があるのです。
45mmもある分厚いケースのスポーツウォッチにすっかり慣らされてしまった私たちにとって、40mm以下の薄型でエレガントな佇（たたず）まいの腕時計は、ひときわ目をひく存在になることでしょう。私（筆者サリバン）が思うに、繊細な腕時計こそが2023年今年のトレンド。だからと言って、なにもドレスアップしなければならないと身構える必要などありません。むしろ、カジュアルな装いと組み合わせることでその魅力が際立ち、大きな驚きと注目とを集めるでしょう…という話です。
《spec.》
- ムーブメント：機械式スイス製ムーブメント（Piaget製造）
- キャリバー：RL430-9
- 石数：18 石
- 振動数：21,600 回 ／時3Hz
- パワーリザーブ：40時間
- コンポーネント：131
- 装飾：縦方向のコート・ド・ジュネーブ装飾、ペルラージュ装飾（サーキュラーグレイン）
- 機能：時、分表示
- サイズ：28.0mm ／ 厚さ5.7mm
- ガラス：コンベックスサファイアクリスタル、内部無色透明反射防止処理
- ラグ幅：24.0mm
- 防水性：3気圧（～30m）
- ダイアル：ブラックのローマ数字とアラビア数字、プリント入り
- ダイヤルカラー：オフホワイト、ラッカード&ポリッシュド
- 針：ブレゲ風（時・分）針、シャイニーブラック酸化
- ストラップ：シャイニーブラックアリゲーター 28mm / 16mm - 125 / 80mm（マテリアル #468907346001）
- ムーブメント：機械式スイス製ムーブメント（Piaget製造）
- キャリバー：RL430-9
- 石数：18石
- 振動数：21,600回 ／時3Hz
- パワーリザーブ：40時間
- コンポーネント：131
- 装飾：縦方向のコート・ド・ジュネーブ装飾、ペルラージュ装飾（サーキュラーグレイン）
- 機能：時、分表示
- サイズ：32.0mm ／ 厚さ5.7mm
- ガラス：サファイヤクリスタル、無反射コーティング
- ラグ幅：28.0mm
- 防水性：3気圧（～30m）
- ダイアル：ブラックのローマ数字とアラビア数字、プリント入り
- ダイヤルカラー：オフホワイト、ラッカード&ポリッシュド
- 針：ブレゲ風（時・分）針、シャイニーブラック酸化
- ストラップ：シャイニーブラックアリゲーター 28mm / 16mm - 125 / 80mm（マテリアル #468908065001）
Source / Esquire US
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。
Edit / Hikaru Sato
