多くのブランドが「サステナビリティ」を意識した服づくりを推進させ、ファッション業界にも近年、ようやく変化の兆しが見えてきました。そんな中、次に起こるべき変化をもたらすべきは、我々消費者にあるのではないでしょうか。

 それは地球への影響を考えるだけでなく、1つのものを長く着ることで自分のスタイルをつくることもできます。何より、物を大切にするという行為そのものが気分が良いものです。

 あなたのワードローブもサステナブルにするためのいくつかのヒントを、ここでリストにしました。

サステナブルなブランドを選ぶ

 「サステナブル」に関する概念というと、これはとても広いものになります。今日の社会で、完全にサステナブルな服やファッションアイテムを購入することは簡単ではありません。ファッションに限らず、1つの物が完成するまで多くのプロセスが存在するからです。

 それでも限られた側面、つまり生産プロセスや持続可能なイノベーションなどに変化や工夫を凝らし、積極的に取り組みを行うブランドは多くあります。例えば、「ステラマッカートニー」は何年も、パイナップルの皮から革のジャケット・バッグ・靴を製造しています。また、オランダのブランドである「Kings of Indigo」は、輸送中の水の消費量と過剰な廃棄物による汚染の両方を削減するために、長年にわたりさまざまな改革に取り組んできました。スウェーデンの「Filippa K」は、透明性とサステナビリティを目標に掲げ、長年活動してきたブランドとして知られています。
 

古着を選ぶ

 新しいものではなく、すでに生産された服を購入することも選択肢の1つです。VestiaireFarfetchのプレオウンドコーナーエシカルブランド特集もあります)などでは、ウェブ上で宝物を探すことができます。もしくは、二次流通プラットフォームの「メルカリ」や「ラクマ」などで購入するのも良いでしょう。

お直しに出す

 大切に着ていたセーターに穴があいたり、体型の変化によってこれまでのパンツがはけなくなってしまった…なんて経験はありませんか? そんなときは、捨てずにお直し屋さんに持っていきましょう。新しいものを買うよりも費用がかからず、地元の仕立屋さんもサポートできますので。

借りる

 着用する頻度の低いものや一度着た後に、もう一度着る機会があるかわからないけれど新しいものを購入してしまったことはありませんか? 金銭的にももったいないですが、不必要なものを買うほど罪深いことはありません。

 もし今後そのようなシチュエーションがあったら、自分と近しいサイズの友人に借りてください。そして、すでにそのような服をもっていたら、あなたの友人が間違いをおかさないためにも、その一着をシェアするのも良いでしょう。

 もしくは、レンタルという選択肢もあります。ウィメンズと比べ、選択肢はそう多くはないもののサブスクリプションサービスの台頭により、スーツやバッグ、靴などのアイテムはレンタルすることができますので。

Source / ESQUIRE ES