老若男女問わず、クローゼットの中に必ずあるアイテムとして挙げられるのは、「ジーンズ」といっても過言ではありません。気候やシーズンを問わず着用でき、気軽にはくことができるアイテムです。

 しかし、「丈夫で長持ち」というイメージの強いジーンズを、すぐにダメにしてしまっている人も少なくないでしょう。そんな方とともに、買ったばかりのジーンズを大切にしたいと意気込んでいる方へ…大切なジーンズの扱い方のヒントを、以下で解説していきます。

 デニムの手入れと保存方法に注意を払えば、いつまでも新品のように長く着ることができますので、これからご紹介する7つのヒントを参考に、あなただけの相棒へと育てあげてください。


洗濯はときどきする

 デニムは色あせやすい生地で、織り込まれている緯糸(ヨコイト)で衰耗(すいこう=衰えて弱ること)のサインを読み取ります。

 色褪せを防ぐためにも、リーバイスのCEOであるチャールズ・V・バーグ氏をはじめとする多くのデニム専門家は、デニムを長期的に着用するための最善策は「できるだけ洗濯をしないこと(できれば、4~5回に1回のペースで洗濯)」と言っています。
 

洗濯機に投入する前にジーンズを塩水に浸す

 汚れや衛生面の観点から洗濯が必要な場合は、ジーンズを洗濯機に投入して洗う前に、約1時間塩水に浸しておくと良いでしょう。これはかなり古典的な方法ですが、特別な薬剤など必要とせず家庭にあるもので、すぐに対応できるのでぜひ試してみてください。塩は色を固定し、生地の光沢感を失いにくくします。そのため、洗濯をしてもジーンズがくすんでしまうことを防ぐことができるのです。

 もしくは、洗濯機で洗う際洗剤の代わりにお酢を使うのもいいでしょう。布地は消毒されるだけでなく、以前よりもさらに明るく強い発色となります。
 

洗濯前に裏返す

 ジーンズの裏側が色あせても、ほとんど問題はないでしょう。ですが、外側には同じことは言えません。洗濯するときは、布地の最も色が濃い部分に洗剤や柔軟剤などの化学製品が接触するのを避けるため、裏返して洗濯することをおすすめします。
 

ジーンズにアイロンをかけたり、乾燥機に入れるのはNG

 高温に触れさせることは避ける必要があります。これは布地に損傷を与え、布地を柔らかくするどころか、より乾燥させることで硬くさせてしまうのです。アイロンだけでなく、急いで乾かすためにドライヤーをあてたり、乾燥機にいれることも、できるだけ避けたほうがいいでしょう。

 なるべく日のあたらない風通しの良いところで、自然乾燥させるのが一番なのです。乾かす前にシワを伸ばして吊り干しすれば、水の重みで自然とシワも伸びますので。

デニム専用の洗剤を使用する

 洗濯機に、塩や酢などの食品を使うのはちょっと…という方には、ジーンズ専用の洗剤を使用することをおすすめします。

 汚れ除去剤、洗剤、柔軟剤…など、様々な種類があります。が、他の洗剤を使用するよりデニムの長生きのことを第一に考えられていますので、試してみる価値はあります。

 しかしその際は、他のアイテムと一緒に洗わないようにしましょう。本来、洗いたいアイテムが必要なケアを受けられないだけでなく、染料の色映りの可能性もあります。

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クローゼットに折りたたんで保管しない

 これは、おそらく多くの方が行っているであろう失敗の1つです。理由は様々ですが、まず第一に畳むことで、はきジワの上にさらにシワがついてしまうでしょう。

 そして第二に、畳むことで生地の接地面が増え、生地が“呼吸”できなくなってしまいます。さらに洗濯回数も少ないため、衛生的にもあまり良いことではありません。

 畳みでの保管を避けるようにすれば、ジーンズの膝などの特定の箇所の色褪せを防ぐことができるでしょう。

 ジーンズの正しい保管方法は、パンツハンガーにかけることです。パンツハンガーにも様々な種類がありますが、垂直に吊るせるタイプのものが最適です。
 

破れたジーンズは常に修理する

 リップドジーンズやダメージ加工の入ったジーンズなどは魅力的ですが、やはり“破れ”は、ジーンズの耐久性において良いとは言えません。本来のデザインではなく、経年劣化や生地の擦れなどにより裂け目ができてしまった場合、それは危険信号のサインです。

 デニムが破れてしまった場合は、専門の修理店でパッチなどを使用した修理をおすすめします。デニム専業ブランドの中には、リペア専門のチームを用意しているところもありますし、いまやネット上でもたくさんありますので…。

 ぜひこれらの方法を試しながら、お気に入りの一着を長く大切に着続けてください。それこそが、いますぐにできるサステナブルの第一歩となるでしょう。

From ESQUIRE IT
Translation / Misuzu Horiuchi
※この翻訳は抄訳です。