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年末の大掃除をはじめ、時間をかけてじっくりと自宅の掃除をしたいときに強い味方となってくれるスチームクリーナー。これまでの掃除方法では落とし切れないような汚れの除去も、大いに期待できるでしょう。このページでは、スチームクリーナーの賢い選び方とおすすめの製品を紹介します。
スチームクリーナーの効果
スチームクリーナーとは、高温のスチームを発生させ、それによってさまざまな汚れを落とす掃除器具です。
ガンコな油汚れはもちろん、フローリングにこびりついた皮脂汚れやカーペットに潜むダニ、布製品に染み込んだ汚れなども浮かせて落とせます。また製品によっては、高温のスチームで殺菌と除菌を同時にできるものもあります。
スチームクリーナーの使い方
スチームクリーナーは高温の蒸気(スチーム)によって汚れを落とすため、洗剤を使用できない場所にも使えます。また、洗剤を併用できる場所であれば、より効果的に洗浄できる場合があります。
【代表的な用途】
- 床(フローリング・カーペット・じゅうたん)
- キッチン・換気扇
- ソファ・壁紙
- 風呂場・洗面所
- サッシ・網戸
- 自動車の車内 など
1台あれば、キッチンからお風呂、窓や床まで、いろいろな場所の掃除に活用できます。年末の大掃除などでも大活躍する、心強いアイテムといえるでしょう。
スチームクリーナーの選び方
キッチンや家具などの掃除ならハンディタイプが便利
片手で持てるほどに軽く、コンパクトな「ハンディタイプ」のスチームクリーナーは、キッチンのコンロ周りや洗面所、自動車の中などの掃除におすすめです。最も売れ筋のタイプです。
コンパクトなので、電子レンジの庫内の掃除などにも便利です。水を入れるタンクが小さいので、長時間の使用や床など広い範囲の掃除には不向きと言わざるを得ません。
- メリット:軽くてコンパクト。小回りも利きやすい
- デメリット:長時間の使用や広範囲の掃除が苦手
床掃除にはスティックタイプがおすすめ
スティック式掃除機とよく似たカタチをしたスチームクリーナーが、「スティックタイプ」です。フローリングや畳など床の掃除に特化した形状になっています。
タンクはそれほど大きくないので、連続して使える時間は5分~20分ほど。洗剤を使わずに多くの床汚れを落とすことが可能なので、赤ちゃんやペットのいるご家庭でも安心です。
- メリット:床掃除に特化したつくり
- デメリット:連続稼働時間が短い傾向にあります
キャニスタータイプ:幅広く使える
キャニスタータイプのスチームクリーナーは、タンク部分が大きく長時間使える他、スチームの温度が高い製品やスチームの圧力が高い製品が多いのが特徴です。
ノズル部分にタンクはなく軽量なので床はもちろん、換気扇など高い部分の掃除にも向いています。アタッチメント次第で、さまざまな箇所の掃除に使用可能となるでしょう。
- メリット:スチーム噴射時間も長く、幅広い用途に使用可能
- デメリット:大型なので置き場の確保が必要となります
加熱方式
スチームクリーナーには、「ボイラー式」と「パネル式」という2つの加熱方式があり、それぞれ使い勝手が異なります。
ボイラー式は、タンクの中の水を沸騰させてスチームをつくる仕組みで、基本的に長い時間使用できます。洗浄力が高く、頑固な汚れを落とすのも得意です。一方、タンクが空になると次の水を沸騰させるのにやや時間がかかります。
パネル式は、沸騰したお湯を噴射する仕組みです。待ち時間が短く、また使用途中で水を足すこともできます。圧力はボイラー式ほどではなく、清掃後に水滴が残りやすい特長がありますが、手軽に使えることはメリットです。
アタッチメント
スチームクリーナーには、掃除に便利なアタッチメントがついていることがあります。この種類が豊富であれば、さまざまな箇所がより掃除しやすくなるでしょう。
窓や、部屋の隅などを掃除しやすいアタッチメントや、ソファなどの布製品に使えるアタッチメントがついている製品もあるので、自分が使いたいものが付属しているか確認しておきましょう。
安全機能
スチームクリーナーは、約100℃の高温のスチームを噴出します。そのため、意図せず蒸気が出ないようにするロック機能や、高温になったタンクが開かないセーフティーキャップなどの安全機能がついていることを確認しましょう。
スチームクリーナーのおすすめ7選
コンパクトなサイズながら、強力なスチームを発生するボイラー式を採用したスチームクリーナーです。電源を入れた後の待ち時間は約5分と、ボイラー式としてはかなり早いのが特徴。ロングホースが付属しているので、本体を持たずに換気扇などの掃除も可能であり、コスパも抜群です。
- タイプ:ハンディタイプ
- 加熱方式:ボイラー式
- 気圧:3気圧
- スチーム温度:約120℃
- 使用開始までの時間:約5分
- 使用可能時間:約12分
- 重量:約2kg
ブラック&デッカーは、電動工具を得意とするアメリカのメーカー。このスチームクリーナーは、ミトン型のヘッドに手を入れて使うアイデア製品です。ヘッドはマイクロファイバーの付近になっていて、キッチンの掃除やテーブルの除菌、窓掃除に使う際にとても便利でしょう。
- タイプ:ハンディタイプ
- 加熱方式:パネル式
- 気圧:1気圧
- スチーム温度:約100℃
- 使用開始までの時間:約15秒
- 使用可能時間:―
- 重量:―
ハンディタイプとしても使える、コンパクトなスチームクリーナーです。連続使用時間は6分と短めですが、そのかわりスチームの勢いが良いと評判。待ち時間も3分と短めで、ボイラー式ながら手軽に使えます。アタッチメントが豊富で、家中の掃除がこれ1つで可能となるでしょう。
- タイプ:スティックタイプ
- 加熱方式:ボイラー式
- 気圧:3気圧
- スチーム温度:約130℃
- 使用開始までの時間:約3分
- 使用可能時間:約6分
- 重量:約1.6kg
スティック型の掃除機とよく似た見た目で、フローリングなど床掃除に特化したスチームクリーナーです。待ち時間わずか30秒とスピーディーに使えるパネル式で、しかも連続20分使えます。水を入れると3kgを超えますが、重心が低いので苦にならないでしょう。
- タイプ:スティックタイプ
- 加熱方式:パネル式
- 気圧:1気圧
- スチーム温度:約100度
- 使用開始までの時間:約30秒
- 使用可能時間:約20分
- 本体重量: 約2.9kg
フローリングなど床掃除に特化したスチームクリーナーです。電源を入れた後の待ち時間わずか30秒とスピーディーに使えるパネル式なので、掃除をしたいときにサッと使えます。タンクが低い低重心タイプなので、実際の重さ以上に軽く扱えるはずです。
- タイプ:スティックタイプ
- 加熱方式:パネル式
- 気圧:1気圧
- スチーム温度:約100度
- 使用開始までの時間:約30秒
- 使用可能時間:約10分
- 本体重量: 約2.4kg
従来のケルヒャー製品とは一線を画す、スタイリッシュなデザインが印象的なモデルです。本体を寝かせると高さが6cmになり、ベッドやソファなどの家具下も掃除できます。さらに、左右にスムーズに倒せる設計なので、トイレの横などの隙間の掃除も簡単です。
水道水に含まれるスケールを除去するカートリッジが搭載されているので、内部ボイラーに水あかが溜まらず、掃除が不要です。機能が充実しているぶん本体が約2.5kgとやや重めですが、性能のバランスのよい製品といえます。
- タイプ:スティックタイプ
- 加熱方式:ボイラー式
- 気圧:ー
- スチーム温度:約100℃
- 使用開始までの時間:約40秒
- 使用可能時間:約10分
- 重量:約2.5kg
キャニスタータイプとしては低価格ながら、必要十分な性能を備えた製品です。使用開始までは8分ほどかかりますが、一度スタンバイができてしまえば、約30分の使用が可能です。
キャニスタータイプなので使える範囲が広く、畳やカーペットなどの床掃除はもちろん、天井掃除、換気扇掃除、コンロ周りの掃除、エアコンフィルターの除菌などにも使えます。それぞれに対応するノズルやポイントブラシも付属しているので、大掃除などに活躍することでしょう。
- タイプ:キャニスタータイプ
- 加熱方式:ボイラー式
- 気圧:約3気圧
- スチーム温度:約100℃
- 使用開始までの時間:約8分
- 使用可能時間:約30分
- 重量:約3.5kg
まとめ
スチームクリーナーは、商品タイプや価格はさまざまなので、まずは自分に合ったタイプを知ることが大切と言えるでしょう。この記事を参考に、ぴったりなものを見つけてください。