[目次]

▼ 加湿空気清浄機とは

▼ 加湿空気清浄機のメリット

▼ 加湿空気清浄の選び方

▼ 加湿空気清浄機のおすすめ7選

▼ まとめ


加湿空気清浄機とは?

加湿空気清浄機とは、加湿機能を搭載した空気清浄機のこと。室内に潤いを与えながら、空気中のホコリや花粉、嫌なニオイなどを取り除いてくれるのが魅力。空気の清浄と空間の加湿が1台で済む便利さもあり、単機能のタイプよりも人気です。

最近では、清浄機内部の除菌やニオイを抑える機能を搭載した機種もあり、以前に比べてメンテナンスもしやすくなりました。

加湿空気清浄機のメリット

stylish humidifier near the window
Dmitriy Galaganov//Getty Images

加湿機能付きの空気清浄機は、エアコンで乾燥しがちな部屋の湿度を底上げたり、静電気の抑制、さらにハウスダストの飛散防止に効果が期待できます。その一方で、タンクなど水分を含んだパーツが増えることでカビが発生しやすくなり、メンテナンス箇所もおのずと増えるといったデメリットが挙げられるでしょう。 

加湿空気清浄機の選び方

適用床面積
3d rendering of a white air cleaner making indoor air fresh all day in a closed room
JUNHO JI//Getty Images

まず確認しておきたいところが、対応できる部屋の広さです。日本電機工業会が定める適用畳数が公表されていることが多いので、それを確認するとわかりやすいです。

ここで注意したいのが、「空気清浄できる面積」と「加湿できる面積」が異なるというところ。空気清浄できる範囲すべてを十分に加湿できるわけではないので、しっかりと確認しましょう。

フィルター性能
dust and fresh air filter system
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加湿空気清浄機の効果を大きく左右するのが、集塵・脱臭フィルターです。

おすすめは、HEPA(へパ)フィルターを使用している加湿空気清浄機。HEPAとは「High Efficiency Particulate Air Filter」の略で、空気中からゴミ・塵埃などを可能な限り取り除き、清浄空気にする目的で使用するエアフィルターの一種です。

JIS規格で「定格風量で0.3µmの粒子に対して99.97%以上の捕集率を有し、初期圧力損失が245Pa以下のもの」と定められた集塵(しゅうじん)フィルターで、空気清浄能力の基準となります。

また、加湿機能付き空気清浄機のほとんどに消臭・脱臭機能が付いていますが、稀に搭載していない機種もあるので、チェックしておくことをお忘れなく。

センサーの種類
generic air purifier cleaning viruses and bacteria
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空気清浄のためのセンサーは、「ニオイセンサー」と「ほこりセンサー」の2つ。さらに加湿機能が搭載されることで、湿度や温度のセンサーも追加されています。

湿度センサー・温度センサーの両方がある製品なら、結露などの心配が減るでしょう。少数ですが、センサーがひとつも搭載していない製品もあるので、念のため確認しておきましょう。

タンク容量・加湿できる時間

加湿空気清浄機は、通常の加湿器よりもタンク容量が小さい製品が多く、加湿できる時間も短くなりがち。しかし、1日中ずっと加湿したい場合はタンク容量が大きい方が便利に使えるはずです。購入前にかならず連続加湿時間とタンクの容量を確認しておきましょう。

メンテナンスのしやすさ
replacing air purifier dust and particle filter of a device in order to keep your home air clean of bacteria, pet hair or other unwanted smell
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加湿空気清浄機となると加湿機能が追加されている分、メンテナンスの手間が増えます。加湿には、水を入れたタンクに温風を当てることで蒸気を生み出す「気化式」を採用するモデルが大半ですが、そのタンクはカビやヌメりが発生しやすいので特に注意が必要となります。

トレーやフィルターが洗浄しやすいかをチェックする他、メーカーによっては銀イオンや抗菌剤でヌメりの発生を抑える対策を講じている場合もあるので、これも確認しておきましょう。

フィルターの耐用年数
air purifier
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多くの加湿空気清浄機が、2年~10年程度使えるHEPAフィルターを採用しています。さらに短い場合は、価格を下げることが目的の場合と、高い性能を維持することが目的の場合があります。

加湿空気清浄機の場合、集塵・脱臭・プレフィルター加えて加湿フィルターの4種類が必要となります。面倒かもしれませんが、それぞれの価格と寿命をチェックしておくことをおすすめします。

加湿空気清浄機のおすすめ7選


アイリスオーヤマ 空気清浄機 HXF-C40-W

空気清浄機 HXF-C40-W

アイリスオーヤマ 空気清浄機 HXF-C40-W

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¥15,711
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リーズナブルながら、基本的な性能を押さえた製品です。

脱臭フィルターがないため、ニオイも抑えたい取り除きたい人には向かないでしょう。ですが、加湿方式は珍しい「加熱式」なので、他に比べると強力と言えます。最初に購入する1台として、またはベッドルームなどに置くサブ用としてはぴったりの加湿空気清浄機だとおすすめできます。

  • 空気清浄の対応畳数:17畳まで対応
  • 加湿の対応畳数:木造5畳・プレハブ8畳
  • HEPAフィルター使用
  • 脱臭フィルター:なし
  • 搭載センサー:ほこり
  • フィルターの交換目安:2年

シャープ(SHARP) 加湿空気清浄機 KC-P50-W

加湿空気清浄機 KC-P50-W

シャープ(SHARP) 加湿空気清浄機 KC-P50-W

¥23,600

プラズマ放電によって活性酸素を発生させ、+と-のプラズマクラスターイオンをつくることで浮遊カビ菌・静電気の抑制なども期待できる「プラズマクラスター機能」を搭載した加湿空気清浄機です。

花粉やPM2.5をキャッチできるほか、浮遊ウイルスの作用を抑える働きも期待できます。さらに、脱臭フィルターも搭載されているので、料理のにおいやペットのにおいなどの生活臭も軽減できます。

  • 空気清浄の対応畳数:23畳まで対応
  • 加湿の対応畳数:木造8.5畳・プレハブ14畳
  • HEPAフィルター使用
  • 脱臭フィルター:あり
  • 搭載センサー:ニオイ・温度・湿度
  • フィルターの交換目安:10年

シャープ(SHARP) KI-RS50

KI-RS50

シャープ(SHARP) KI-RS50

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¥27,500

プラズマクラスター機能と、ダブル脱臭フィルターを搭載した加湿空気清浄機のモデル。花粉やウイルスだけでなく、においも軽減します。加湿フィルターを2枚搭載し、従来品より加湿量を9%アップしていることも特長です。

最大23畳の空気清浄に対応できる製品ですが、奥行きはわずか23cm、設置面積もB5サイズ程度と小さく済みます。ベッドルームなど狭い場所でも邪魔にならずに設置できるでしょう。

  • 空気清浄の対応畳数:23畳まで対応
  • 加湿の対応畳数:木造9畳、プレハブ15畳
  • HEPAフィルター使用
  • 脱臭フィルター:あり
  • センサー:ほこり・ニオイ・温度・湿度
  • フィルターの交換目安:10年

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 加湿空気清浄機 AAP-SH30A-W

加湿空気清浄機 AAP-SH30A-W

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 加湿空気清浄機 AAP-SH30A-W

¥15,798

空気清浄機の上に、気化式の加湿ユニットをドッキングした加湿空気清浄機です。センサーなどはなく、すべて手動のシンプルな設計ですが、その分リーズナブルです。

空気清浄機から出てくるきれいな空気を、濡れたフィルターに当てる方式なので、エアコンの乾燥が気になる夏でも使いやすいことが特長です。また、加湿が不要なときは、加湿ユニットを丸ごと取り外せます。

空気清浄の対応畳数:16畳まで対応

加湿の対応畳数:木造5畳・プレハブ8畳

準HEPAフィルター使用

脱臭フィルター:なし

センサー:なし

フィルター交換目安:2年  


    ダイキン MCK554A

    MCK554A

    ダイキン MCK554A

    Now 15% Off
    ¥45,900

    設置面積を小さくし、背を高くすることで、狭い場所にも設置できる工夫がなされた加湿空気清浄機です。ホワイト、ブラウン、ベージュの3色展開なので、お部屋に合わせて選べます。

    ダイキン独自の「ストリーマ」技術で細菌の増殖を抑え、嫌なニオイの発生も抑えます。フィルターは10年交換不要となっており、ランニングコストを大幅に抑えられます。

    • 空気清浄の対応畳数:25畳まで対応
    • 加湿の対応畳数:木造8.5畳・プレハブ14畳
    • HEPAフィルター使用
    • 脱臭フィルター:あり
    • センサー:ほこり・ニオイ・温度・湿度
    • フィルターの交換目安:10年

    ダイキン MCZ704A-T

    MCZ704A-T

    ダイキン MCZ704A-T

    ¥140,500

    全自動で湿度をコントロールする加湿空気清浄機です。加湿だけでなく除湿も可能で、1年中、お部屋を理想的な湿度にコントロールします。

    フィルターに付着した排ガスなどの有毒ガスの分解スピードと、消臭性能はダイキンの標準モデルの約2倍。3方向から吸引して上方に空気を吹き出すので、エアコンの風を循環させる使い方にもおすすめです。

    • 空気清浄の対応畳数:32畳まで対応
    • 加湿の対応畳数:木造11畳・プレハブ18畳
    • HEPAフィルター使用
    • 脱臭フィルター:あり
    • センサー:ほこり・ニオイ・温度・湿度
    • フィルターの交換目安:10年

    パナソニック(Panasonic) F-VXV90

    F-VXV90

    パナソニック(Panasonic) F-VXV90

    ¥100,000

    パナソニック製空気清浄機の最上位機種です。40畳までの空気清浄に対応し、24畳(プレハブ洋室)までの加湿に対応するパワフルさが魅力です。

    花粉の撃退に注力しており、独自の気流をつくりだすことで、従来品の1.5倍の花粉粉じん力を実現しています。また、ナノイーXで花粉から加齢臭までさまざまな原因物質を抑制。真上に衣類をかけておけば、衣類の脱臭も可能です。

    • 空気清浄の対応畳数:40畳まで対応
    • 加湿の対応畳数:木造15畳・プレハブ24畳
    • HEPAフィルター使用
    • 脱臭フィルター:あり
    • センサー:ほこり・ニオイ・温度・湿度
    • フィルター交換目安:10年  

    まとめ

    加湿機能付きの空気清浄機は、基本的に国内メーカーの製品に限られており、その分、日本の住宅環境にあった細やかな設計がされています。水を使用するだけに掃除などの必要性はありますが、抗菌やプラズマ放電などの最新技術でメンテナンスの手間も従来よりも軽減されています。