[目次]

▼ ジンバルとは? スタビライザーとの違い

▼ ジンバルは「スマホ用」「カメラ用」の主に2種類

▼ 使いたいスマホ・カメラに合ったジンバルを選ぶ

▼ 本体の重さやバッテリー持ちもチェック

▼ ジンバルのおすすめ8選

▼ まとめ


カメラをマウントして、ブレを低減するアイテムである「ジンバル」。プロの映像作品の撮影現場での必須アイテムであるジンバルを使うことで、さらにブレのない滑らかな映像を撮影できます。

最近のスマホやミラーレスカメラには手ぶれ補正機能が内蔵されていますが、ジンバルを使ったときの滑らかな映像には捨てがたいものがあります。「映像の質を、1ランクも2ランクもアップさせてくれる」という声も多数目にします。

このページでは、ミラーレスカメラ用のみならず、スマホ用のジンバルについてもご紹介。スタビライザーとの違いや、選び方についても解説します。

ジンバルとは? スタビライザーとの違い

 
Volodymyr Shtun//Getty Images

ジンバルとは、カメラやスマホのブレを補正する機材のことです。特に映像撮影に使うことで、滑るようにブレのない動画を撮影できます。

ジンバルと似たアイテムに、「スタビライザー」があります。スタビライザーは電動だけでなく、重りを使ってバランスを取る機械式のものもあり、価格にも幅があります。

ジンバルもこのスタビライザーの一種ですが、ブラシレスモーターを使って、1つの軸を中心に回転させるようにしてブレを補正する回転台を搭載した製品のことを特にジンバルと呼んでいます。

▼ジンバルの選び方▼

ジンバルは「スマホ用」「カメラ用」の主に2種類

 
Daniela Vazquez//Getty Images

ジンバルには、スマートフォンを取りつけて使うタイプと、ミラーレスや一眼レフカメラなどを取りつけて使うタイプがあります。

ジンバルはジャイロセンサーを内蔵しており、傾きを感知して、モーターを制御することで手ブレを補正します。よって、取りつけるものの大きさや重さによってモーターのパワーが異なります。

スマホ用のジンバルは小さなモーターを使って、本体がコンパクトにつくられています。カメラ用のジンバルは、大きなモーターを搭載することで重いカメラとレンズにも耐えられるようバランスが図られています。

使いたいスマホ・カメラに合ったジンバルを選ぶ

 
Sergiy1975//Getty Images

ジンバルには、それぞれ使える機材のサイズや重さが定められています。先述のとおり、電動式のジンバルはモーターで揺れやブレを抑えるため、モーターの限界を超えると故障を招いてしまうことも。

スマホ用ジンバルの場合は、利用できるスマホの重さが定められています。さらにカメラ用の場合、重さがジンバルの範囲内であっても、重く長いレンズを取り付けた状態になるとバランスが取り切れず、前下がりになってしまうこともあります。

メーカーでは利用できる機材のリストなどを公表していますので、大きな交換レンズを使う場合は、そういったリストを事前に確認しておくのがおすすめです。

本体の重さやバッテリー持ちもチェック

 
coffeekai//Getty Images

ジンバルを選ぶ際は、ジンバルそのものの重さを確認しましょう。スマホ用は比較的軽く作られていますが、カメラ用のジンバルは重いので注意が必要です。

特に旅行などに持参する際は、重すぎると持ち運びも困難になるでしょうから、使いこなせる重さかどうか、必ず見極めて購入しましょう。

もうひとつ、バッテリーの持ち時間もチェックが必要でしょう。例えば、旅行やアウトドアアクティビティに持参する際は、できるだけ長い時間バッテリーが持つ製品を使ったほうが、電池切れの不安がなくなり予備バッテリーを持参する必要もなくなります。

ジンバルのおすすめ8選


DJI Osmo Mobile SE

Osmo Mobile SE

DJI Osmo Mobile SE

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¥12,429
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DJIの「Osmo Mobile SE」は、スマートフォン専用の手持ち式ジンバルです。本体重量が352gと軽量で持ち運びやすいことが特徴です。3軸式で揺れやブレを徹底的に抑え込み、スマートフォン内蔵の手ブレ補正機能とは違う圧倒的な滑らかさを実現します。

強力なマグネットでスマートフォンを装着できるクランプが付属。最大170~290gのスマートフォンでの利用が推奨されています。動作時間は2時間強の充電で、最大8時間程度です。

比較的手の届きやすい価格帯ながら本体の性能はもちろん、アプリの評判もよく、最初に検討したいスマホ用ジンバルの一つと言えるでしょう。

  • スマホ用ジンバル
  • 重さ:352g
  • 利用できるスマホの重さ:170~290g
  • バッテリー持ち時間:最大8時間

FeiyuTech VLOG Pocket2

VLOG Pocket2

FeiyuTech VLOG Pocket2

¥13,180

軽量かつコンパクトなスマホ用ジンバルを探している人には、こちらがおすすめです。1万5千円程度で購入でき、本体も272gと軽量。旅行やアクティビティに気軽に持ち出しやすい製品です。

価格が安いとは言え、グリップ部には7つの各種設定用ボタンとジョイスティックを装備。より高価な製品顔負けの操作性を実現しています。約1.5時間の充電で最大9時間使えて、長時間の撮影にも対応できます。

  • スマホ用ジンバル
  • 重さ:272g
  • 利用できるスマホの重さ:250g以下
  • バッテリー持ち時間:最大9時間

ZHIYUN(ジーウン) SMOOTH Q3

SMOOTH Q3

ZHIYUN(ジーウン) SMOOTH Q3

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¥7,150

リーズナブルなスマホ用ジンバルを探しているなら、こちらの製品も検討リストに入ってくるはずです。縦横両方向での撮影が可能な3軸式ジンバルで、1万円台前半で購入できます。

本体は340g、最大280gまでのスマートフォンに対応しているため、iPhone 14Pro MAXなどの重量級のスマホも利用できます。また、スマホを固定する部分にLEDライトが搭載されているため、薄暗い環境での自撮りに役立つことでしょう。

  • スマホ用ジンバル
  • 重さ:340g
  • 利用できるスマホの重さ:280g以下
  • バッテリー持ち時間:最大9時間

DJI Osmo Mobile 6

Osmo Mobile 6

DJI Osmo Mobile 6

¥18,039

「せっかくジンバルを購入するなら、評判もよく性能もよいものを」という人におすすめしたいのが、DJIの「Osmo Mobile 6」です。DJIのスマホ用ジンバルの看板シリーズの6世代目で、あらゆる面で熟成されています。

特に評判が良いのが、ジンバルとしての基本性能です。進化した「ActiveTrack 5.0」によって、揺れやブレを抑えながら被写体を常に真ん中に捉え続けるよう機能します。

しかも、300g程度の本体の中に延長ロッドまで内蔵しており、自分から遠い位置や高い位置からの撮影も可能に。これで映像表現の幅を大きく広げることが期待できるでしょう。

  • スマホ用ジンバル
  • 重さ:309g
  • 利用できるスマホの重さ:170~290g
  • バッテリー持ち時間:最大6時間24分

ZHIYUN TECH SMOOTH 5S

SMOOTH 5S

ZHIYUN TECH SMOOTH 5S

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¥14,400

ZHIYUN(ジーウン)のスマホ用ジンバルで、最新かつ最上級の機種です。以前のモデルより連続使用時間が増え、2時間の急速充電で最大12時間もの連続使用が可能となっています。

操作部にはダイヤルとジョイスティックが備わり、フォーカス、ズーム、360°のパンなど、自由自在に撮影ができます。さらに専用アプリ「ZY CAMI」を使うことで、アスペクト比変更など動画編集も行えます。

615gと重量級の製品ですが、その分本体の可動範囲が大きく、他製品よりダイナミックな撮影が可能とのこと。スマホ装着部に照明が付属するため、暗いところでの自撮りもきれいに写せるでしょう。

  • スマホ用ジンバル
  • 重さ:615g
  • 利用できるスマホの重さ:150~280g
  • バッテリー持ち時間:最長12時間

DJI RS 3 Mini

RS 3 Mini

DJI RS 3 Mini

¥51,480

最大4.5kgのカメラまで対応できるジンバルです。カメラ用ジンバルとしては比較的購入しやすい価格で、性能にも定評があることから、ミラーレスカメラで使うなら検討の候補に入れたい製品と言えます。

利用できるカメラの重さは2kgまで。比較的小型のミラーレスカメラとレンズにも対応できます。Bluetoothを利用したシャッター操作が可能な他、手元の1.4インチカラーモニターで各種の詳細設定も可能です。

横向きだけでなく、縦向き用のプレートも付属しているため、SNSに投稿するための縦動画の撮影にも役立つでしょう。795kg(縦向き撮影時)という軽さも、撮影時の強い味方になってくれるでしょう。

  • カメラ用ジンバル
  • 重さ:795 g(縦向き撮影時)、850 g (横向き撮影時)
  • 利用できるカメラの重さ:2kg
  • バッテリー持ち時間:最大10時間

FeiyuTech SCORP C

SCORP C

FeiyuTech SCORP C

¥34,900

「とにかくリーズナブルに、カメラ用のジンバルを導入したい…」と考えているなら、こちらの製品がおすすめです。2万円台で購入でき、コストパフォーマンスがよいと好評な製品です。

カメラ用ジンバルで高いシェアを占めるDJIの製品とは異なり、ハンドルを持って吊り下げて使えるのが特徴的です。低いアングルを撮影する場合は特に有利で、安定感のある姿勢で映像の撮影ができます。もちろん、起こして使うこともできます。

また、吊り下げ型にしたことで、下部に「エルロンブラケット」を組み込むことができ、これが三脚代わりになります。三脚がなくても、安定した姿勢で地面に置いて撮影できるのはメリットと言えるでしょう。

  • カメラ用ジンバル
  • 重さ:1.2kg
  • 利用できるカメラの重さ:2.5kg
  • バッテリー持ち時間:最大13時間

DJI RS 3

RS 3

DJI RS 3

¥56,100

DJIのカメラ向けジンバルの主力商品です。3軸ジンバルの基本的な性能を評価する声が多いほか、撮影時の安定感、持ったときのバランスのよさ、Bluetoothを使ったカメラとの連動機能など、どれにおいても評価の高い製品です。

利用できるカメラの重量は最大で3kgまで。搭載重量に余裕があるので、人気のSONY「α7シリーズ」やパナソニックの「S1H」、キヤノンの「EOS R6」やニコンの「Z7」などのミラーレスも搭載でき、レンズ選択の幅も広がります。

電動ジンバルを制御するアルゴリズムは、DJIの最新世代のものを採用。「今までより、20%安定感が増した」とうたわれています。電源ONからわずか2秒で撮影が可能となるため、突然の撮影チャンスを逃してしまうことも減るはずです。

  • カメラ用ジンバル
  • 重さ:1.3kg
  • 利用できるカメラの重さ:3kg(推奨最大重量)
  • バッテリー持ち時間:最大12時間

まとめ

ジンバルはスマートフォンやミラーレスなどのカメラで動画を撮影する際に、ブレや揺れを防ぎ、手持ち撮影とは次元の違う滑らかな映像の撮影をバックアップしてくれます。美しい映像を撮影するために、ぜひ欲しいアクセサリーと言えるでしょう。

ジンバルにはさまざまな種類があるので、ぜひこのページで紹介したことを参考に、カメラに合わせた適切なジンバルを選んでみてはいかがでしょうか。