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キッチンや卓上で揚げ物ができる電気フライヤーは、火を使わないことから安全性が高く、食卓で揚げたての天ぷらやフライがつくれるなど料理やレシピの幅が広がるアイテムです。
コンパクトフライヤーなら、お弁当のおかずづくりに一品だけ揚げ物をしたいときに便利ですし、大型のフライヤーなら大量のポテトフライや唐揚げを一気に揚げることもできるので、大家族やホームパーティーでのおかずづくりにも便利です。
このページでは、毎日の料理に便利に使える電気フライヤーを詳しく解説。山善や象印「あげあげ」などの人気製品も紹介していきます。
電気フライヤーとは? 一人暮らしにもおすすめ
電気フライヤー(コンパクトフライヤーと呼ばれることも)は、揚げ物をするためのコンパクトな調理器具です。コンセントからの電力で油を熱し、フライや天ぷらなどの揚げ物ができます。
天ぷら鍋を不安定なコンロに置いておく必要がなくなり、ガスも使いません。また、卓上タイプの小型フライヤーもあり、食事をしながら串揚げなどを楽しめます。コンパクトかつ簡単に洗えるタイプも多いこともあり、一人暮らしの人でもサッと手軽に揚げ物をする際にも重宝するはずです。
また、油を使わない「ノンフライヤー」という調理器具もあります。ノンフライヤーは200~250℃の熱風で油を使わずに、カロリーを抑えた調理ができる器具です。最近は同じ調理ができ、汎用性の高いコンベクションオーブンが増えたことで、製品数自体は減少傾向にあります。
電気フライヤーに向いている料理は?
家庭で揚げ物用の鍋で揚げてきたものと、同じ食材が揚げられます。
揚げられる食材の量や大きさは、フライヤーのサイズによります。2.5リットルサイズなど大ぶりなフライヤーであれば多くの食材が揚げられますし、小型のフライヤーであれば、お弁当のために冷凍コロッケ一個だけ揚げる、といった使い方に便利です。
ノンフライヤーの場合、唐揚げやコロッケなどの調理は問題ありませんが、野菜の素揚げがとても小さくなってしまうなど、得手不得手がありますのでご注意を。
電気フライヤー購入前のチェックポイント
電気フライヤーにはいくつかサイズがあります。一人用などのコンパクトな製品は0.5リットルほど、家族向けの製品は1リットル~が主流です。
おすすめは、容量1リットル以上のフライヤーとなります。なぜなら油の量が少なすぎると、特に冷凍のポテトやコロッケを揚げるときに油の温度が下がりすぎてしまい、上手に揚げられないことや調理に時間がかかってしまうケースが考えられるためです。
たくさんの揚げ物をする際も、一気に揚げられないと先に揚げたものが冷めてしまいます。卓上でひとり分の串揚げをする…といった用途でなければ、1リットル以上の製品をおすすめします。
揚げものは、揚げ油の温度が重要です。例えば、同じ天ぷらでも食材によって揚げる温度は異なります。そのため、温度を指定できる製品が使いやすいでしょう。
揚げ油の温度は低温150〜160℃、中温170〜180℃、高温180〜190℃の3つが基本とされています。極端に細かい調整までは必要ありませんが、この3つの温度帯が指定できる製品にしておけば、調理の幅が広がるでしょう。
電気フライヤーには、鍋に油を入れて熱して使うタイプに加え、油を使わずに温風で調理する「ノンフライヤー」と呼ばれるフライヤーもあります。油を使わないため、その分ヘルシーとされていて、健康志向の人に人気があります。
電気フライヤーは、製品によって分解できるパーツが異なります。鍋を外せたり、細かいパーツをバラせたりするフライヤーのほうが手入れが簡単で、かつ長く清潔に使えるでしょう。
手入れの方法は、通販サイトや、メーカーホームページなどで確認できることが多いため、購入前に確認しておくことをおすすめします。
電気フライヤーのおすすめ8選
山善 電気フライヤー YAC-M121
キッチンでも卓上でも使いやすい、1.1リットルサイズのフライヤーです。温度調整機能や油切り網などの基本的な機能を搭載。さらに、うっかり電源コードに足をひっかけても大丈夫なようにマグネットプラグも備えます。
鍋にぴったり合うサイズのバスケットがついているので、冷凍ポテトなども揚げやすく、串揚げ専用のホルダーもついています。さらに鍋がフッ素加工されているので、掃除も簡単。「まずはフライヤーを体験してみたい」という人にもおすすめです。
象印 電気フライヤー あげあげ EFK-A10G
象印の「あげあげ」は、人気の電気フライヤーです。こちらも何かと使いやすい1.0リットルサイズで、温度調整機能やマグネットプラグを備えています。
油切り網や串揚げ専用ホルダーなどはついていませんが、「そういうものはすでに持っている」「必要ない」という人には、よりシンプルなこちらが使いやすいでしょう。
ツインバード 電気フライヤー EP-4694PW
いわゆる「ジェネリック家電(大手家電メーカーの一世代前の技術を利用しつつ、搭載する機能を絞って低価格を実現した家電のこと)」が人気のツインバードは、燕三条発のメーカーということもあり、金属を使った調理器具も得意としています。
0.5リットルというコンパクトなサイズは、お弁当のおかずを一品だけ揚げるのに便利。小ささを生かして、取っ手を持って本体から直接油こしに油を注ぐこともできます。この製品も温度調整機能、マグネットプラグを備えます。
クイジナート 電気フライヤー CDF-100JBS
電気フライヤーをデザインで選ぶなら、クイジナートのフライヤーがおすすめです。日本的なデザインが多い電気フライヤーの中で、ステンレスの素材を生かしたクールなデザインは貴重です。
海外ブランドの製品ですが、機能的には他の電気フライヤーと変わりません。温度調整機能とマグネットプラグ、ポテトフライなどに便利なバスケットが付属します。キッチン家電のコーディネートにこだわりたくなる製品です。
和平フレイズ ほんわかふぇ HR-8952
卓上で串揚げを楽しむことに最適化した、コンパクトな電気フライヤーです。鍋の丸い縁に、串を引っ掛ける溝が6箇所刻まれた串掛けリングがついています。
これがあることで、揚げている最中は手を離すことができ、同時に数本揚げられます。また、串ごと鍋に落としてしまうこともなくなるでしょう。串掛けリングを外せば、通常のフライヤーとしても利用可能です。
ANABAS おウチで揚げもの屋さん KFM-2500
家族みんなのおかずを一気に揚げられる、2.5リットルの大容量フライヤーです。唐揚げや冷凍ポテトなどを一気に揚げられるので、ホームパーティーにも役立ちます。
炊飯ジャーのような蓋を閉めて使うので油はねの悩みも解消され、キッチンが汚れづらくもなります。海外メーカーの同等サイズのフライヤーが手に入りづらくなったこともあり、このタイプのフライヤーはとても貴重です。
レコルト エアーオーブン ノンフライヤー RAO-1
ローストビーフや、魚のグリルなどにも使えるノンフライヤーです。油で揚げることはできませんが、唐揚げやコロッケの調理もでき、お惣菜の揚げ物の温め直しも得意です。
庫内の温度は最高で200℃に設定できるので、パンやクッキーづくりにも使えます。油を使わないヘルシーな調理がしたい人だけでなく、大きなオーブンを置くスペースがない人にもおすすめです。
山善 ノンフライヤー YAF-C120
熱風で調理するノンフライヤーです。レコルトのRAO-1よりやや小ぶりですが、機能は同等。ブラック一色に統一されたデザインもインテリアを邪魔しません。
このノンフライヤーで調理をすると、「鶏の唐揚げで脂質90%オフ」、「皮付きポテトで脂質65%オフ」できると謳われています。食材を入れるバスケットが取り外して水洗いできるので、使ったあとのお手入れも簡単です。
まとめ
電気フライヤーがあると、コンロの上で天ぷら鍋などが場所を取ることもなくなり、ガスコンロのご家庭では引火のリスクも低くなります。揚げ物専用のフライヤーがあることで揚げ物がより気軽にできるようになり、料理の手間が少なくなります。
卓上タイプのコンパクトフライヤーがあると、串揚げや天ぷらなどの揚げたてを食べられるので、晩酌や食事の楽しみが広がることでしょう。ここで紹介したフライヤーはどれも評判のいい信頼できる製品ですので、ぜひ気にいったものをひとつ購入して、さっそくフライヤーのある便利な生活を体験してみてください。