[目次]

▼ 口腔洗浄器の3つの効果

▼ 口腔洗浄器の選び方

▼ おすすめの口腔洗浄器11選

▼ まとめ


「口腔洗浄器」をご存知でしょうか? 「ウォーターピック」とも呼ばれるこの製品。お口の中で高圧の水を噴射して歯ブラシやフロスだけでは取り切れない、歯間や歯周ポケットの汚れを取り除いてくれるマウスケアアイテムです。

口腔洗浄器の働き
alex-mit//Getty Images

家庭用の口腔洗浄器の歴史は意外と古く、1970年代から販売されていました。一般的になったのは、ここ数年のこと。パナソニックやフィリップスなどの大手メーカーが参入し、オーソドックスな据え置きの他、場所を取らないハンディタイプも登場しています。

このページでは口腔洗浄器の効果や選び方、さらにそれに基づいたおすすめの製品をご紹介します。

口腔洗浄器の3つの効果

歯ブラシだけでは取り切れない歯についた汚れを除去することができる、まさに画期的なアイテムである口腔洗浄器。私たちはこれを、もっと頼りにすべきでないでしょうか。そこで改めて、どんな効果があるのか整理してみましょう。

口臭を抑える

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Daria Kulkova//Getty Images

口臭の主な原因の一つは、歯に残った歯垢を栄養とする歯周病菌が増えてしまうことにあります。その理由としては、歯ブラシによるブラッシングだけに頼っても実は全ての歯垢を取り去ることは不可能と言えるからなのです。

歯科医師多くは、例え歯ブラシで丁寧にブラッシングしても歯垢は多くて6割ほどしか除去できない…と指摘します。この説が正しければ、つまり多くの方は、残り4割以上の歯垢を残したまま歯磨きを終わらせていることになります…。そして、歯間ブラシやフロスも併用することをすすめる歯科医師が多くいるのも事実です。

その先生のおっしゃるとおり、歯間ブラシやフロスで残ってしまった歯垢を除去するのもいいでしょう。ですがここでは、さらに上を目指しましょう。歯ブラシ、歯間ブラシおよびフロスに加えて、口腔洗浄器を使ってみてください。

これをそろえれば、理想の歯垢除去の工程を目指すことができるでしょう。歯垢を可能な限りしっかりと除去すれば、歯周病菌の増殖を抑えられ、口臭の抑制も大いに期待できるでしょう。

歯周病のリスクを減らす

口の中を水流できれいに
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口腔洗浄器を使用すれば、歯周病菌のエサとなる歯垢を今まで以上に取り除けるはずです。よって、歯周病になる確率も軽減できるわけです。

歯周病菌は、歯の根元の「歯周ポケット」にも入り込みます。ここにいる歯周病菌は、口内のほかの歯周病菌より毒性が2~60倍も強いと言われています。おまけに歯ブラシで取り除きにくく、とてもやっかいな存在なのです。

そこで口腔洗浄器を上手に使えば、「歯周ポケット」の中の歯周病菌にも効果を発揮するため、歯周病菌によって口臭が際立ってしまったり、歯を支える骨が弱ってしまうなどの症状が発生する可能性を抑えてくれるのです。

歯石をできにくくする

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歯垢の中に唾液中のカルシウムなどが沈着し、硬く取れにくくなったものを「歯石」と言います。そのため、いつもの歯磨きと一緒に口腔洗浄器を使うことで、口内の歯垢を大幅に減らすことが期待できるので、「歯石」もできにくくなると言えるわけです。

口臭も歯周病も、歯石も…。全ては歯垢を放置してしまうことが主な原因となります。そのため、歯ブラシおよび歯間ブラシまたはフロスで取り切れない歯垢を口腔洗浄器で除去すれば、ニオイのない健康で美しい歯を目指すことができるのです。

口腔洗浄器の選び方

口腔洗浄器を使用する男性
galitskaya//Getty Images

それでは、口腔洗浄器はどのように選べばよいのでしょうか? その選び方を4つのポイントとともに解説します。

据え置きタイプ:水圧重視・長時間使う人におすすめ

据え置き式の口腔洗浄器
anela//Getty Images
据え置きタイプの口腔洗浄器。

据え置きタイプは、大きなタンクのついた本体を据え置いて使うタイプで、高い水圧でじっくり洗浄したい人におすすめです。一方で、洗面所に十分なスペースとコンセントが必要です。

タンクの中身が重くなっても使い勝手に影響があまりないため、大容量の水タンクの搭載が可能で、約2~3分ほど連続して使えます。水流もハイパワーにできるため、高い水圧でしっかりと歯垢を吹き飛ばしてくれるでしょう。

ハンディタイプ:置き場所・電源を確保できない人におすすめ

ハンディタイプの口腔洗浄器
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ハンディタイプの口腔洗浄器。

ハンディタイプは、バッテリーを内蔵しているのでコンセントがない場所でも使えます。タンク一体型で手に持って使えるため、洗面台の周りに設置する必要もあります。

一方で、据え置きタイプと比べると水タンクの容量が少なく、長く使う場合は途中で水を足す必要があるかもしれません。また、バッテリー残量が減ってくると水圧が弱まってしまう機種もあります。

洗面所に大きなものを置きたくない人や、電源の確保が難しい人、口腔洗浄器を気軽に試してみたい人におすすめです。

水圧調整:歯茎が弱っている人や家族で使う人は要チェック

現在販売されている口腔洗浄器の多くは水圧調整が可能です。が、中には調整できないタイプもあります。

歯茎が弱っていたり炎症を起こしている場合、水圧が高すぎると痛く感じる場合があります。特に、歯間ブラシやフロスを使うと出血しやすい人は、水圧調整できる製品を選ぶのもおすすめとなります。

また子どもと一緒など、家族で使う人も水圧調整できるものを選んでおいたほうが、間違いないでしょう。

付属ノズル:人数分付属していると便利

口腔洗浄器を使用する女性
Detry26//Getty Images

口腔洗浄器は先端のノズルが交換できるようになっています。先端のノズルはフロスや歯ブラシと違い、定期的に交換する必要はありません。しかし、家族など複数人で使用する場合は、感染症を避けるためにも各自専用のノズルを用意することが望ましいでしょう。

また、細かい部分まで洗浄しやすい部分用ノズルや、舌ブラシタイプのノズルが付いている製品もあります。こうしたノズルがあれば、より口腔ケアに役立つことでしょう。

おすすめの口腔洗浄器11選

ここまでにご紹介した選び方を踏まえて、おすすめの口腔洗浄器をご紹介します。


アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) マウスウォッシャー MOW-A20

マウスウォッシャー MOW-A20

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) マウスウォッシャー MOW-A20

¥4,900
Amazon で見る

ハンディタイプの口腔洗浄器で、アイリスオーヤマらしい手頃な値段が何よりの特徴です。今まで、有名メーカーのジェットウォッシャーの価格が高くて、買うのを躊躇(ちゅうちょ)していた人にもおすすめできます。

口腔洗浄器としての基本はしっかり押さえており、水流の強さは6段階で切り替え可能、ノズルも360°方向を変えられます。また、IPX7の防水設計なので、バスルームでも使えます。口腔洗浄器は水が飛び散りやすいので、特に慣れていない人はシャワーのついでに使えると便利でしょう。


パナソニック(Panasonic) ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ55-W

ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ55-W

パナソニック(Panasonic) ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ55-W

¥17,700

常にAmazonで人気上位に入る、パナソニックの「EW-DJ55」。必要な機能をバランス良く備えた安心のモデルです。

パワフルな超音波水流により、気泡が弾ける際の衝撃波が歯の表面にこびりついた汚れを剥がし飛ばします。また、毛先が円すい形状になったブラシを採用することで、歯列矯正器具と歯の間に入り込みやすくなっています。ブラシと超音波水流によって細かい部分の汚れも除去します。さらに舌磨きノズルも付属し、舌表面の汚れも除去できます。

防水コードレスなので、お風呂でも使用可能。さらに急速1時間充電で、タンクは200mlと十分な貯水量です。機能とパフォーマンスのバランスに優れた本命モデルと言えるでしょう。


ウォーターピック(Waterpik) ウルトラプロフェッショナル WP-662J

ウルトラプロフェッショナル WP-662J

ウォーターピック(Waterpik) ウルトラプロフェッショナル WP-662J

¥24,826

口腔洗浄器の世界シェアナンバーワンブランド、「ウォーターピック(Waterpik)」のフラッグシップモデルです。

10段階の水圧調整が可能で、強力な水流で歯間をしっかりと洗浄できます。マッサージモードも搭載し、リズミカルな水流で歯茎を刺激してくれます。またチップ部分は360度回転するので、握りを変えることなく、上下の歯を簡単にケアできます。大容量のタンクは約651ml。チップはシリーズ最多の6本(4種)付属しており、本格的なデンタルクリーニングが行えます。

値は張るものの、高い使い心地と確かな効果を実感する評判が多く寄せられるマスターピースです。


ウォーターピック(Waterpik) ウォーターピック イオン ホワイト WF11J0101

ウォーターピック イオン ホワイト WF11J0101

ウォーターピック(Waterpik) ウォーターピック イオン ホワイト WF11J0101

Now 59% Off
¥11,858

651mlという大容量のタンクを備えながらも、本体をコンパクトにまとめた製品です。フラッグシップモデルの「ウルトラプロフェッショナル」に比べて40%もサイズを抑えており、日本の家庭環境でも使いやすい大きさになっています。

さらに、本体にはリチウムイオン電池を搭載しており、約5時間の充電で最大4週間使えます。そのため、洗面所まわりにコンセントがなくても利用できるのも大きなメリットです。高価な製品ではありますが、相応の価値があるといえるでしょう。


パナソニック(Panasonic) ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ75

ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ75

パナソニック(Panasonic) ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ75

¥19,700

パナソニックの据え置き型口腔洗浄器で、最も性能が充実したモデルです。超音波水流タイプで、気泡が弾ける際の衝撃波が歯の表面の汚れを剥がし飛ばします。

タンクは600mLの大容量で、約3分間の使用が可能です。歯間や歯周ポケットを掃除するための超音波水流ノズルの他に、歯列矯正器具まわりなどの頑固な汚れを落とすためのポイント磨きノズルや、舌表面の汚れを除去する舌磨きノズルも付属します。

ハンドルがマグネット式で収納が簡単になっていたり、タンクが食洗機で洗えるようになっていたりと、細かな部分の使いやすさも考えられており、価格に見合う価値がある製品と言えそうです。


パナソニック(Panasonic) ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ11-A

ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ11-A

パナソニック(Panasonic) ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ11-A

¥9,000

パナソニックの口腔洗浄器には、超音波水流タイプとジェット水流タイプがあります。この製品はシンプルなジェット水流タイプで、乾電池で動くコードレスタイプです。

使い方は簡単。ひっくり返してタンクに水を入れたら、スイッチを入れるだけ。水圧は弱・強の2段階から選べます。タンクを満タンにすると、1回約35秒間使えます。出張や旅行先へ持っていくのはもちろんですが、リーズナブルなので初めて口腔洗浄器を購入する人にもおすすめです。


パナソニック(Panasonic) ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ42-W

ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ42-W

パナソニック(Panasonic) ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ42-W

¥14,700

パナソニック独自の超音波水流を搭載したなかで、もっとも購入しやすい価格の製品です。歯と歯の隙間や歯周ポケットはもちろん、歯列矯正器具と歯の隙間の洗浄にも効果的なので、歯列矯正中class="body-tip"の人にもおすすめです。

水圧レベルは10段階で調整可能で、お風呂の中でも使えるIPX7の防水設計になっています。電源はバッテリー内蔵式で、1時間急速充電すると約10分(水圧レベル4の場合)使えます。


SHIROE ジェットウォッシャー

ジェットウォッシャー

SHIROE ジェットウォッシャー

¥6,580

これから初めてジェットウォッシャーの使用を考えている人、できるだけリーズナブルに購入して試してみたいと考えている人には、こちらの製品がおすすめです。

USB充電式のハンディタイプで、お風呂でも使えるIPX7防水仕様になっているほか、350mlの大容量タンクなので、何度も吸水せず一気に洗浄できます。水圧レベルは5段階で切り替えることが可能です。


Philips(フィリップス) ソニッケアーパワーフロッサー 3000

ソニッケアーパワーフロッサー 3000

Philips(フィリップス) ソニッケアーパワーフロッサー 3000

Now 32% Off
¥15,455

X型の水流を発生する「パワーフロッサー」シリーズの据え置きタイプです。水流は10段階で調整可能で、550mLタンクを満タンにすると、一定の水圧で噴射されるクリーンモードの場合、連続1分(標準水圧)の使用が可能です。

洗浄のガイドの役目をするディープクリーンモードを搭載しています。水流が強い間は歯間を洗い、水流が弱くなったところで歯周ポケットを洗えるので、お口ケアの効率アップを見込めます。

高機能な据え置きモデルとしては価格が抑えられていて、購入しやすいのもよいところです。


パナソニック(Panasonic) ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ64-W

ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ64-W

パナソニック(Panasonic) ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ64-W

¥14,800

据え置き型のオーソドックスな口腔洗浄器です。新しい超音波水流ではなく、実績あるジェット水流タイプで、大量の水を使って歯間の汚れを洗い流します。タンクは大容量の600mLで、水圧は無段階で調整できます。水圧レベルMAXで1分50秒の連続使用が可能なので、歯のケアを念入りに行いたい方でも使いやすいでしょう。

さらに、繊細な歯周ポケットの汚れを落としやすいよう、気泡を含むバブル水流モードも用意されています。歯ブラシやフロスを組み合わせたお手入れよりも効率的に汚れが落とせるでしょう。


三ッ谷電機 口腔洗浄器 ニューハイドロフロス HYD-2

口腔洗浄器 ニューハイドロフロス HYD-2

三ッ谷電機 口腔洗浄器 ニューハイドロフロス HYD-2

¥17,800

三ッ谷電機のニューハイドロフロスは、口腔洗浄器が一般的になる前から販売されているロングセラー商品です。シリーズ累計で15万台以上を販売し、歯科医院でも取り扱われてきました。

内蔵の永久磁石により、噴出する水をイオン水にすることで、歯垢を除去しやすくし、最近の付着も防いでいます。本体のサイド部分にノズルが4本装着できるため、家族みんなで使う際にも便利でしょう。


まとめ

「お口の健康は全身の健康につながる」とも言われています。また、人とのコミュニケーションにおいても、口臭のない健康なお口はとても重要ですよね。

口腔洗浄器は、水を噴射して口の中を洗うという非常にシンプルな器具ですが、効果抜群の期待値を擁しています。「お口のトラブルが減少することを考えれば、数千円から1万円超という価格も高くはない」と言えるでしょう。

ここでご紹介した口腔洗浄器は、実績のある製品や、評判のよい製品ばかりですから、ぜひ、ご紹介した製品をご検討いただき、より健康なお口を目指しましょう。