新型コロナウイルス感染症の流行によって手を洗う重要性に改めて気づき、1日に何度も手を洗い、除菌・消毒剤をつける生活にようやく慣れてきました。手洗いに必要なのは石鹸かハンドソープですが、今日ではハンドソープを使用する家庭が大体を占めているようです。

 リサーチ会社マイボイスコム株式会社が2020年8月に行ったオンライン調査によると、「自宅でのハンドソープ使用者は9割弱という結果だった」とのこと。当然ですが、この数は2011年に行った同様の調査よりもはるかに増加しています。ですが、経済産業省「生産動態統計」によれば、パンデミックよりはるか前の7年前から、その販売数は増加していることがわかりました…。

 石鹸よりも殺菌力が高いものや保湿性のあるもの、または、香りの良いものなどさまざまそろっているハンドソープ。また、ボトルのデザインが自分のセンスに合えば、インテリアにもなるところが人気の秘密かもしれません。手洗いが日常的になった現在、これからもさらに市場を拡大していくことが期待できます。そうすれば、デザインや香りなどがさらに重視されていくことでしょう。

 イギリスではすでに、自宅で過ごすことが多くなった現在、インテリアだけでなく「空間の香り」をデザインするためのアイテムの売り上げが好調だそうです。特に注目すべき点は、これらのアイテムが男性にも需要が高まっているという点…。メンズスキンケアが日常のアイテムへと浸透していくにつれて、女性だけでなく男性も、「自分の身体と同じように生活空間も香り高く、手入れの行き届いたものにしたい」という欲求が高まっていると推測できます。

ボディソープをハンドソープ代わりに使用しても良いか?

 インテリアにもなるお洒落なハンドソープ。しかし、毎日数回使用するものなので、できれば大容量のものが良いですよね? そこで、「ボディソープでもいいんじゃないか?」と思う方もいるでしょう。

 ハンドソープは、汚れを落とし殺菌や抗菌を目的としてつくられています。一方で、ボディソープは皮脂などの汚れを落とすことに加えて、保湿を重視しながら肌に優しい弱酸性でつくられている場合がほとんど。なので、ハンドソープのように高い殺菌力は期待できません。

 ボディソープをハンドソープ代わりに使用することはできますが、しっかりと手を洗いたいという方には、ハンドソープと表記のあるものを使用することをおすすめします。また、ハンドソープをボディソープの代わりに使用すると、刺激が強すぎて肌が荒れてしまう可能性があるのでご注意ください。

 そんなわけで最近では、大容量のハンドソープがさまざまなブランドから登場しています。そこで、男性におすすめのハンドソープをここに厳選してみました。


イソップ「レスレクション ハンドウォッシュ」

イソップ「レスレクション ハンドウォッシュ」
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 軽石が入っており、角質除去ができる「レバレンス」シリーズもありますが、日に何度も手を洗う方はこちらの「レスレクション」シリーズがおすすめです。オレンジ、ローズマリー、ラベンダーのオイルが配合されており、泡立ちは少ないながらも滑らかな洗いあがりで手肌がしっとりとします。

 オリエンタルで爽やかな香りの「イソップ」は、男女ともに人気が高く万人受けするので、プレゼントにも最適です。

ルディ ナチュール&アロマ アポセカリーシリーズ ハンドウォッシュ「ベルガモット」

 イタリアンハーブ等を使用したレシピを再現し、さらに薬剤師が薬を調合するように、選び抜いた貴重なオイルやハーブ、ビタミン類を配合してつくられた「ルディ」の「Apothecary(アポセカリー)」シリーズです。

 中でもおすすめなのが、シトラス系の香りをベースに、少量のグリーンリーフ エッセンスをプラスした、爽やかで研ぎ澄まされた香りが特徴の「ベルガモット」。洗浄した肌を保護するために、アボカドオイルが配合されており、洗浄後の肌もしっとり。他の商品と比べると、比較的手に取りやすい価格なのもポイントです。

バイレード「スエード」

バイレード ハンドウォッシュ「スエード」
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 フレグランスブランドとして知られる「Byredo(バイレード)」が、日常生活の中で頻繁に使えるよう開発したハンドウォッシュシリーズです。フレグランスブランドなだけに、洗っているとき(トップノート)、洗いあがり(ミドルノート )、洗ってからしばらく後(ラストノート)と香りの変化も楽しむことができます。

 スエード(Suede)、ベチバー(Vetyver)、ローズ(Rose)の全3種類の中でも、こちらの「スエード」では、はじめはとろりと甘い洋ナシ、続いてはじけるようなベルガモット、そしてフレッシュなアルデヒドへと香りの変化が楽しめるでしょう。

 さらに続いてスエードとフェミニンでグリーンなスズランと、かすかなスミレの香りが鼻をくすぐります。最後はソフトなムスクをベースに、なめらかなベルベットプラム、甘くクリスプなアンバーが香ることでしょう。

モルトンブラウン「ウード・アコード&ゴールド」

 英国王室御用達のライフスタイルブランドの「モルトンブラウン」では、世界中のエキゾチックな植物成分をベースとしたハンドウォッシュが豊富にそろいます。中でも、24カラットのゴールドフレークが配合された「ウード・アコード&ゴールド」は、ハンドウォッシュの時間をゴージャスに彩ってくれます。

 その香りは、シナモン・リーフ・オイルから始まり、ミドルノートではエレミ・オイルとともにモダンな印象を与えます。ウードの持つ自然のレザー・ノートを中心に構成され、ゴールデントーンにより官能さが加えられ、ラストノートではかすかに香るミステリアスなサフランがより洗練さを加えています。

Frama

frama handwash
frama

 デンマーク・コペンハーゲンで誕生した、デザインスタジオ「Frama」。このスタジオと店舗は、1878年創業の薬局「St. Pauls Apotek」の跡地に建てられました。その薬局にインスパイアされて2016年に誕生したアポセカリーコレクションには、ハンドケア・ボディケア・ヘアケア・フレグランスなどがそろいます。すべての製品開発は、コペンハーゲンのスタジオで行われており、自然由来の成分でつくられたハンドウォッシュはシダーウッド、サンダルウッド、イランイランを基調としています。

 生活にまつわる空間全体をデザインするこのブランドが手掛けたハンドウォッシュは、インテリアとして空間に馴染むシンプルなデザインに仕上がっています。

Earl Of East「森林浴」

earl of east 森林浴
Earl of East

 東ロンドンに拠点をおくライフスタイルブランド「Earl of East London」は、「Shinrin-yoku(森林浴)」や「Onsen(温泉)」といったキャンドルや精油、バスソルトなどを展開しています。

 2019年4月に英「ガーディアン」紙が日本の「Shinrinyoku(森林浴)」に特化した記事を取り上げたように、欧米では「森林浴」という言葉が「日本の伝統的で、スピリチュアルな側面」として注目されています。もともと観光促進のためつくられ、日常的に使われるようになった造語ですが、ヨーロッパが「日本のイメージ」をこの言葉に投影し、独自の意味合いをつくっているとも言えます。しかし、少なくとも注目されることで、改めて魅力に気づくこともできるわけです。

 「Earl of East London」の公式サイトには、「森林の雰囲気を取り入れることで、心拍数を下げ、ストレスを軽減し、免疫システムを改善することが証明されています。つまり、この香りは健康を増進するのに最適なのです」と説明されているように、日本人が古来から持つ香りを嗅ぐと交感神経活動に鎮静作用をもたらし、仕事のパフォーマンス向上のサポートをすることが期待できる研究結果も報告されています。

番外編:ジョンマスター オーガニック「T&Eハンドリフレッシュナー LARGE」

「ジョンマスター オーガニック」teハンドリフレッシュナー large
john masters organics

 2020年11月5日(木)に、「ジョンマスター オーガニック」で人気のハンドリフレッシュナーにラージサイズが登場します。サトウキビ由来のアルコール65%配合で、保湿成分が豊富なので、除菌スプレーやジェルなどで手荒れに困っている方や、これから乾燥の気になる季節に重宝するはずです。約157回分使えるお得なサイズなので、ボトルに詰め替えて持ち歩いても良いでしょう。