東京・虎ノ門ヒルズにあるアンダーズ 東京と言えば、最上階の52階――東京の絶景を楽しめる「ルーフトップ バー」や、51階のメインダイニング「ザ タヴァン グリル&ラウンジ」などが有名ですが、ホテルの足元も見過ごしてはなりません。ホテル1階にある「BeBu(ビブ)」が、2022年11月にリニューアルオープン。まだ1カ月が経ったところですが、早くも話題を呼んでいるのです。噂を聞きつけ、早速「Esquire」も試してきました。

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Andaz Tokyo
クラシックチーズバーガー1650円。
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骨なしケイジャンチキンウィング990円。

今回のリニューアルで大きく変わったのは、これまで以上にクラシックなアメリカンコンフォートフードを提供するようになったこと。日本でもなじみのあるメニューから、まだ日本では珍しいアメリカンスタイルの料理まで幅広くラインナップされています。新料理長には、ニコ・マルティネス氏が招聘されました。彼は料理全般の知識に加え、カリフォルニアのグリルレストランで本場アメリカのBBQ料理の経験も積んだ実力派です。時間帯によって提供メニューを変えるのではなく、オールデイメニューとなったことも変更点の一つ。何時でも同じ料理を楽しむことができます。

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店内は天井が高く設けられ、たっぷりの自然光が降り注ぎます。

さて肝心の料理ですが、アメリカでBBQ料理を極めたというシェフだけに、どれもシンプルかつダイレクトに素材の美味しさが伝わってきました。

「クラシックチーズバーガー」は100%ビーフパティの肉の旨味が脳天を刺激し、レッドチェダーチーズならではの深いコクが肉の味わいをさらに引き立てます。「骨なしケイジャンチキンウィング」はオリジナルスパイスが香ばしく、ビールとの相性も抜群。特製タルタルソースにディップして食すと、どこか奥行きがあり懐かしい味わい。訊けば、隠し味に柚子こしょうが入っているとのこと。2014年に来日し、日本でも8年以上のキャリアを持つ料理長ならではの懐の深さを感じさせます。

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BBQポーク ベイビーバックリブ3300円(ハーフサイズ)、5500円(フルサイズ)※写真はフルサイズ。
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BeBuスペシャルミルクシェイク各880円。

個人的に特に気に入ったのは、「BBQポーク ベイビーバックリブ」。このお店のシグネチャーメニューで、4時間かけてじっくり調理することで肉の旨味が閉じ込められつつ、柔らかな口当たりはクセになりそう。さらにバーボンウイスキーによって、スモーキーな香りとコクが引き立った秘伝のBBQソースがまた絶品。いくらでも食べられそうな一皿でした。

ドリンクの展開も多彩でした。「ハンバーガーにはビール」と言う声には、3種のブルックリンビールが用意され、少し意外だったのがワインの品ぞろえ。カリフォルニア産を中心に幅広くラインナップされていました。オールディーズな雰囲気を盛り上げてくれるミルクシェイク3種(チョコレート、バニラ、ストロベリー)も人気とのこと。

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そんな「BeBu」は、さまざまなシーンで気軽に使えそうなお店でした。仲間とのランチや、打ち合わせの合間のパワーチャージはもちろん、バーカウンターでちょっと立ち飲みで一杯というのもアリ。天井もかなり高くて開放感があり、テラス席も気持ちいい。「ホテルで食事」というと少し構えてしまう人もいるかもしれませんが、特別感はありつつも、変に肩肘を張る必要もありません。ライフスタイルに合わせて活用できて、東京の暮らしをスタイリッシュに彩ってくれる…。そんな相棒として長い付き合いになりそうです。

SHOP INFORMATION】
BeBu
住所/東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 森タワー アンダーズ 東京 1F
TEL/03-6830-7739(受付時間10時~20時)
営業時間/平日11時30分~20時(19時30分L.O.)
公式サイト