テレワーク(リモートワーク)を始めるにあたり、さらにそこで目指す成果を挙げるためにも、決め手となる重要な要素があります。それが、自宅内でも快適に仕事がこなせる環境です。

 そんな中でも重要となるのが、仕事用デスク(机)だと考えます。自分に合ったものを選ぶことができれば、まさに「ホーム」での仕事に、「アウェイ」感など感じることはなく遂行できるはず!

 出張先のホテルや移動交通手段の新幹線・飛行機などでは、ちょっとしたパソコン作業も習慣として難なくこなす方もいるでしょう。しかしテレワークは、業務の時間の長さが違います。1日7時間~8時間の作業に耐えられる環境が重要となり、業務に打ち込める環境が整うことで、仕事の効率UPも期待できるのです

 そこでテレワークを成功へと導く、ホームオフィスの構築におすすめのデスクを厳選してご紹介しましょう。

テレワーク用デスクの選び方

 簡単なように見えて意外に奥が深い、使いやすいデスクの選び方を解説します。

デスクの奥行きは「パソコンの大きさ」を考慮して決める

 ノートパソコン1台で仕事をするのか、デスクトップPCを使うのか、モニターの大きさはどのくらいかによって、デスクに必要な奥行きは異なります。人それぞれ個人差もあると思いますが、以下が選ぶ際のひとつの目安となりますので、ぜひ参考にしてみてください。

【奥行きの目安】※もちろん、手前の横寸法が同等か長い、正方形または横起き長方形の天板を想定しての寸法です。

  • 60cm前後:ノートPCでの作業なら十分な奥行き。部屋のスペースが足りないときにも
  • 70cm前後:仕事用デスクのスタンダードな奥行き。大型のモニターを置いても大丈夫です。
  • 80cm前後:デスク上に棚を設置できる奥行き。資料などが多い場合におすすめです。

高さは72cm前後が標準。立って使える昇降式もおすすめ

 デスクの標準的な高さは、72cm前後です。基本的にこの高さで問題ないでしょう。ソファに座って仕事をするなら、やや低めの65cm前後が向いています。また、昇降式のデスクもおすすめです。自分に合った高さに調整できるだけでなく、スタンディングデスクとして使えるものなら、テレワーク中の気分転換にもなります。

幅は作業の内容とスペースとの兼ね合いで。L字も視野に

 奥行きと高さはある程度決まっていますが、机の幅はさまざまです。60cmほどの省スペースなデスクもあれば、2人で並んで仕事ができる2m超のデスクもあります。最も多いのは、幅80cm~120cmほどのデスクとなります。

 設置スペースの許す範囲内で選ぶことが前提となりますが、紙の資料を広げる機会が多いなら、できる範囲で幅の広いものを選んだ方が作業しやすくなるでしょう。L字デスクを検討するのもおすすめです。

棚・収納・キーボードスライダー付きなら広々と使える

 ペーパーレスが進んだオフィスもありますが、まだ資料や書類が必要な仕事も多いのでは? 資料が多い場合は、収納棚や引き出しが付いたデスクを選ぶとすっきり使えます。資料を広げて使う場合、キーボードとマウスを置く専用の引き出し「キーボードスライダー」付きのデスクもおすすめです。特にデスクトップPCの場合、広々使えるようになります。

テレワークにおすすめのデスク10選

 コンパクトで邪魔にならない机や、スタンディングデスクにもなる移動式の机、折り畳み式のタイプや椅子とセットになったタイプなどをご紹介します。

サンワダイレクト シンプルワークデスク 100-DESKF001BK

サンワダイレクト シンプルワークデスク 100-DESKF001BK

シンプルワークデスク 100-DESKF001BK
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 「自宅もしくは、自室に大きなデスクを設置するスペースがほとんどない…」とお嘆きの方におすすめなのが、コチラのデスク。幅も奥行きも60cmのコンパクトなデスクです。

 幅60センチクラスのデスクだと奥行きが45cm程度のものが多い中で、このデスクの奥行きは深めの60cm。モニターを置いたり、大きすぎなければデスクトップPCの設置も可能です。また、ファイルなどの資料を置くのにも役立つでしょう。

 高さ調整や引き出しなどはなく、かなりシンプルなデスクですが、その分価格はリーズナブル。ホワイト・ブラックのほかに、それぞれの色に木目を組み合わせたカラーも用意されているので部屋のインテリアに合ったものを選べます。

  • 幅60 × 奥行60 × 高さ70cm

アイリスオーヤマ フリーデスク FDK-130

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) デスク ホワイト FDK-130

デスク ホワイト FDK-130

 生活に便利なアイテムを、手ごろな価格で提供している「アイリスオーヤマ」。このデスクは必要最低限のシンプルな構造にすることで、1万円を切るリーズナブルな価格を実現しています。

 幅は130cmとやや広めですが、奥行きはデスクトップPCの使用に必要最低限な目安とされる50cmに抑えることで機能性を確保しつつ、邪魔になりません。

 しかも、この低価格でサイドラックが付いているのが素晴らしいところ。小型のプリンターや書類などを収納できるので、資料の多い人でも機能的に使うことができるでしょう。

  • 幅130 × 奥行50 × 高さ108.2cm

Bauhutte(バウヒュッテ) ゲーミングデスクBHD-1000 昇降式

Bauhutte(バウヒュッテ) PCデスク 昇降式 BHD-1000M

PCデスク 昇降式 BHD-1000M

 DTM(デスク・トップ・ミュージック)やイラストレーター、eスポーツなどの用途に向けた製品をリリースしている「Bauhutte(バウヒュッテ)」 。こちらは、デスク天板の高さを59cm~80cmの範囲で調整できる昇降式デスクです。

 忘れてしまいがちかもしれませんが、人それぞれの体格によって適したテーブルの高さは異なります。長時間デスクワークをするなら、高さを調整できるデスクは本当に重宝します。

 幅は24インチのモニターを2台並べて置ける、100cmというワイド設計。奥行きはやや深めの55cmなので、キーボードの手前に手首を支えるクッションのパームレストを置く余裕もあります。特にキーボードを使った入力作業が多いという方におすすめとなります。

  • 幅100 × 奥行55 × 高さ59~80cm

山善 NOPE-C1045

山善 NOPE-C1045

NOPE-C1045

 「あまりスペースは取れないけど、資料は多めで、部屋が散らかりがち…」という方におすすめなのがコチラ。足元の左側に、A4のファイルや書籍が大量にしまえる、大きな収納がついたデスクです。

 幅は100cmと比較的小さめのつくりですが、足元が窮屈にならない範囲で収納スペースを設けています。さらにL字型になっているため、右側をPC用のスペース、収納の真上の部分は資料を広げるスペースとして使えば、スムーズに作業できそうです。

  • 幅100 × 奥行45-70 × 高さ72cm

サンワダイレクト スタンディングデスク ガス圧 昇降式

サンワダイレクト スタンディングデスク 100-ERD006W

スタンディングデスク 100-ERD006W

 立って仕事をするスタンディングワーク。集中力の向上だけでなく、健康にもよい影響が期待できることがわかり、大手企業でも取り入れられるなど注目を浴びています。

 こちらは、自宅でも手軽にスタンディングワークを取り入れられるコンパクトなデスクです。高さは70~106.5cmの間で調整できるので、椅子に着席して使用する通常のデスクとして使うことも可能です。

 ノートPCでの作業にちょうどいい幅88cm、奥行き50cmの比較的コンパクトなサイズ感です。キャスター付きなので、好きな所に移動しての仕事も可能。座っての仕事に飽きたら、窓際に移動してスタンディングワークをしてみるなど、工夫次第でリフレッシュもできそうです。

  • 幅88 × 奥行50 × 高さ70~106.5cm

Bauhutte(バウヒュッテ) スタンディングデスクBHD-700 昇降式

 通常のPC用デスクとスタンディングデスク、その両方で使いたいという方にぴったりなのが、こちらの商品です。上下昇降機能によって立ち姿勢でも座り姿勢でも使用でき、無段階昇降なので身長に合わせた高さに微調整も可能です。

 例えば、スピードが求められるような単純作業は、集中しやすいとされる立ち仕事で。じっくりと時間をかけて検討したい案件は、座り仕事で…といった感じに使い分けることもできます。

 背の高いデスクだけに安定性が気になるところですが、グラつき防止のために4つの安定化パーツを配置しています。キーボードを打つ際も机の揺れを気にすることなく、業務に集中できるでしょう。

  • 幅70 × 奥行45 × 高さ75.5~117.5cm

DEWEL パソコンデスク

DEWEL パソコンデスク

パソコンデスク

 幅100cmの比較的コンパクトサイズながら、効率的に使えるように工夫された製品です。ノートPCだけでなく、デスクトップPCもスッキリ収まるよう、右側の収納部分に本体をしまえるつくりになっています。

 キーボードとマウスを置くための机「キーボードスライダー」が付いているので、机の上が広々と使えるのも魅力です。また、書き物をする机の高さより、キーボードはやや下に置くのが理想とされていることから、この位置は理にかなってもいます。

 キーボードスライダーが手前に出てくることで、モニターとの距離感は奥行き70cmのデスクと同等となり、より大型のモニターを設置しても全体をきちんと見渡せます。最近人気の4Kモニターなどを使用したい方にもおすすめです。

  • 幅100 × 奥行50 × 高さ75cm

abode(アボード) XS – Desk

abode
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 「abode(アボード)」は、メイド・イン・ジャパンにこだわったファニチャーレーベルです。インテリアになじむデザインと機能性、優れた品質を両立しています。

 この「XS - Desk」は、ノートパソコンでの作業にちょうどいい幅75 × 奥行36 × 高さ68cmというコンパクトサイズ。ソファーに座っても使えるよう、高さをやや低めにしているのが特徴です。

 デスクとして使わなくなっても、ドレッサーや子ども用の学習机としても使いやすいデザインなところも魅力です。別売りのワゴンを組み合わせれば、より使い勝手もよくなるでしょう。

  • 幅75 × 奥行36 × 高さ68cm

DEVAISE 折りたたみデスク MF0070

DEVAISE 折りたたみデスク オーク&ホワイト

折りたたみデスク オーク&ホワイト

 デスクを使用しない際は、天板を折り畳んでコンパクトにできる折り畳み式のデスクです。畳む手間も少なく、わずか4ステップと楽ちん。畳めば幅は最小400mm、広げれば最大1070mmまで拡大します。何より、折り畳んだ際も見た目が整っていて、それだけでも小型の棚として活用できるのが魅力です。

 ディテールにもこだわっています。フレームはグラつきがないよう、サビに強い太めのスチール製を採用。天板は汚れや傷に強い樹脂を使用しており、長く愛用できるはず。普段机の置き場所がなく、仕事時だけ広いスペースでパソコン作業をしたいとお考えの方に、ぴったりのデスクと言えるでしょう。

  • 幅107(畳むと40) × 奥行55 × 高さ75cm

山善 折り畳みデスク&チェア セット

山善 折りたたみデスク&専用チェアセット

折りたたみデスク&専用チェアセット

 こちらは、デスクとチェアがセットになった商品です。ワークデスクは使いやすい折り畳み式で、使わないときはコンパクトに保管できます。

 机の天板は、木目の凹凸をリアルに再現したヴィンテージ調。部屋の風合いを損なうことがありません。味のある天板の一方で、机の骨組み(脚など)はスチール製でインダストリアルな雰囲気が漂います。

 チェアの背面部には座り心地を第一に設計、腰を保護してくれるランバーサポートが付属しています。座面には厚いウレタンが装着されており、柔らかな感触が続きます。長時間使用にも、うれしい仕上がりとなっています。

  • 机:幅80 × 奥行40 × 高さ70cm

LOWYA パソコンデスク オーク

LOWYA パソコンデスク

パソコンデスク

 コチラは探すと意外に少ない、本棚とデスクが一体になった製品です。テレワークのためにとりあえず買うのではなく、この先長く使えそうなものが欲しい方や、この先しばらく自宅での仕事が続きそうな方におすすめです。

 デスクは幅180cm、奥行き70cmのたっぷりサイズなので、PCを置いたまま、紙の資料を広げることも楽勝です。仕事に必要な資料や本をいつでも手の届くところに置いておけるので、仕事の能率アップにもつながりそうです。

 1人で使うだけでなく、2人で使える点も魅力です。左右に分かれて、1人当たり幅90cmのデスクとして使えるので、ご夫婦やカップルで使うことも十分可能です。

  • 幅180 × 奥行70 × 高さ75cm(本棚高さ183cm)

まとめ

 これまで在宅勤務の経験が皆無、もしくは経験が少ない方にとって、テレワーク最初の難問は「環境の構築」ではないでしょうか。

 短時間ならまだしも、長時間の仕事になればなるほど、机の使い心地の差は仕事の成果にも影響を及ぼすと考えられます。何より、使い勝手の悪いデスクでは、ストレスも溜まってしまいます。慣れない間は苦労が多いかもしれない在宅勤務ですが、身体に合ったデスクで、テレワークの効率UPを目指してみてはいかがでしょうか。