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新型コロナウイルスの拡大にともない、テレワーク（在宅勤務）業務の方も多いことでしょう。いざ自宅で働くようになると、オフィスと自宅では大きく勝手が変わることに気づくはず…。そう、自宅のPCモニター（ディスプレイ）環境にストレスを感じていませんか？
ノートPCを使用する際に仕事の効率UPを目指すなら、外付けPCモニターの活用がおすすめです。そこで、ノートPCに手軽につないで使えるPCモニター（ディスプレイ）の選び方をご紹介。その選び方を踏まえ、おすすめのPCモニターもご紹介します。
テレワークに最適なPCモニターの選び方
まずはテレワークでも使いやすく、在宅での仕事の効率UPが期待できるディスプレイの選び方を見ていきましょう。
現在、最も普及している「フルHD（1920 × 1080）サイズ」の中で、最も一般的なのが21.5～23.8インチのPCモニターです。ほとんどの場合、そのうちのどれかを選べば、職場に近い環境になると考えられます。その一方で、文字を大きく表示したい場合は27インチのモニターがおすすめです。また、表計算などを頻繁に使う方で、表示できる範囲を広くしたいのであるなら、フルHDよりも表示領域の広いモニターを選ぶのがおすすめです。
予算次第ではありますが、表示領域が広いと、画面をスクロールする回数が減り能率アップが見込めます。以下が、選ぶ際の目安となります。
PCモニターの表示領域とおすすめのサイズを紹介
▼フルHD（1920 × 1080px）
最も一般的な表示領域。21.5～23.8インチが一般的なサイズで、文字を大きく表示させたいなら27インチがおすすめです。
▼WUXGA（1920 × 1200px）
フルHDより、上下方向に120px広く表示できます。わずかな差ですが、毎日の作業の中でジワリと効いてくるはず。おすすめサイズは、フルHDと同じです。
▼WQHD （2560 × 1440px）
表示領域がフルHDの約1.8倍。左側に資料を表示し、右側でレポートを作成するといった画面分割が可能です。サイズは27～31.5インチがおすすめです。
▼4K（3840 × 2160px）
表示領域はフルHDの4倍で作業効率が上がります。31.5インチ以上のモニターなら性能をフルに生かせるでしょう。
27インチ以下の場合は文字が小さくなるので、拡大表示でWQHD相当にして使うのが一般的です。文字がきれいに表示されますが、値段が高くなるのでよく検討しましょう。
職場のPCモニターの位置が低くて、下に台を置いて使っている…という方も多いのではないでしょうか。パソコンは週に35～40時間は使うものなので、ご自身の体格とモニターの高さが合っていることはとても重要となります。体格や仕事の内容に合わせて、高さ調整・回転機構が必要かどうかを見極めると良いでしょう。
高さ調整機構とは？
文字通り、高さを調整できるスタンドが付属したPCモニターの機構のこと。上下に10cmほど動かせるものが一般的です。リーズナブルな製品にはついていませんが、別売りの台を購入するなら、高さ調整機構がついたPCモニターを選んだほうが安上がりなことも。
回転機構（ピボット）とは？
画面を回転して縦表示できる機構のこと。特に文書作成ソフトやウェブ画面との相性が良好です。スクロールする回数が大幅に減るため、仕事内容によっては効率の飛躍的アップにつながることもあります。
PCのディスプレイを1日中見ていると、どうしても目が疲れます。ひどい場合は、頭痛や肩こりの原因になることも。使う時間の長い仕事用PCモニターは、目の疲れを軽減させる配慮がされている製品を選ぶことをおすすめします。以下が主な機能です。
フリッカーフリーとは？
LEDバックライトに起因する、画面の細かな点滅（チラつき）をなくした製品。このチラつきは、眼精疲労の大きな原因の1つとされています。長時間PCモニターを使う方にこそ、フリッカーフリーがおすすめとなります。
輝度自動調整とは？
部屋の明るさに応じて、画面の明るさを自動で調整してくれる機能のこと。オフィスと違い、部屋の明るさは時間帯で大きく変わることが多いため、こまめに調整したことのない方（PCモニターの明るさに敏感でない人）にこそおすすめとなります。
ブルーライト軽減とは？
人体へ影響があり、「体内時計を狂わせる」と言われている青色の光（ブルーライト）を減らす機能です。画面が黄色っぽくなるため、ブルーライトの軽減率を調整できるタイプだと使いやすいでしょう。
以前はノートPCからPCモニターには映像だけしか転送できませんでした。ですが、今は映像と音声を一緒に転送できる製品や、充電できる端子まで登場しています。PCに用意されている端子は何か、どれが一番使いやすいかを考えて決めると良いでしょう。以下が主な規格となります。
D-Sub／DVI端子／DisplayPort端子とは？
映像のみを転送する端子です。D-SubとDVI端子は、ノートPCにはほとんどついていません。DisplayPort端子も少数派となります。
HDMI端子とは？
映像と音声を、同時に転送できる端子のことです。最近のノートPCには、この端子が多く搭載されています。音声をPCモニターから出したい場合は、PCモニターにスピーカーがついているかをチェックしましょう。
USB Type-Cとは？
Androidスマホでおなじみの端子です。映像と音声が転送できるだけでなく、PCモニター経由でPC本体に充電できる場合もあります。配線がシンプルになる点も魅力です。
テレワークに最適なおすすめPCモニター13選
以上の選び方を踏まえて、テレワークにおすすめのPCモニターをご紹介します。
【フルHD】
フィリップス 241E1D/11
低価格ながら、視野角の広いIPS液晶パネルを使っていて、表示品質に優れています。サイズも大きく、見やすさは上位モデルに引けを取りません。
高さ調整機能はありませんが、市販のアームやスタンドを取り付けるVESAマウントに対応しているので、自分でカスタマイズ可能です。
- 画面サイズ：23.8インチ（フルHD）
- 調整機構：－
- 疲労軽減：フリッカーフリー、ブルーライト軽減
- 接続端子：D-Sub、DVI、HDMI（スピーカー非搭載）
Dell S2421HS
Dell ワイドフレームレスモニター 23.8インチ S2421HS(3年間無輝点交換保証/AMD FreeSync™/フルHD/IPS非光沢/DP,HDMI/縦横回転,高さ調節)
フルHDとしては大きい23.8インチ画面で、高さ調整機能と回転機構を採用したコストパフォーマンスに優れた人気製品です。眼精疲労を軽減させてくれる機能も搭載しています。
- 画面サイズ：23.8インチ（フルHD）
- 調整機構：高さ調整、回転機構
- 疲労軽減：フリッカーフリー、ブルーライト軽減
- 接続端子：DisplayPort、HDMI（スピーカー非搭載）
BenQ アイケアモニター GW2480T
「アイケアモニター」という名前のとおり、眼精疲労の軽減に注した製品です。周辺光を感知して明るさを自動調整してくれる機能は、この価格帯では貴重な存在です。
さらに、赤と緑などの区別がつきにくい色覚特性の方でも使える、ユニバーサル機能も備えています。
- 画面サイズ：23.8インチ（フルHD）
- 調整機構：高さ調整、回転機構
- 疲労軽減：フリッカーフリー、輝度自動調整、ブルーライト軽減
- 接続端子：D-Sub、DisplayPort、HDMI（スピーカーあり）
フィリップス 272E2FE/11
27インチのフルHDモニターは、「解像度はフルHDのままでよいけれど、とにかく文字を大きく表示したい」という人におすすめです。WQHDや4Kモニターと比べると大幅にリーズナブルなのがメリットとなります。
スピーカーはありませんが、高さ調整機能や多様な接続端子を備え、目の疲労を抑える機能も搭載しています。フィリップスのモニターは5年保証がついているため、仕事用としても購入しやすいでしょう。
- 画面サイズ：27インチ（フルHD）
- 調整機構：高さ調整
- 疲労軽減：フリッカーフリー、ブルーライト軽減
- 接続端子：D-Sub、DisplayPort、HDMI（スピーカー非搭載）
【WUXGA】
EIZO FlexScan EV2360-BK 22.5インチ
他社製品より暗い照度に対応した高性能バックライトで、薄い暗い部屋でもまぶしくないように調整が可能です。必要な機能は全てそろっているので、価格の高さも不思議ではありません。
高品質で有名なEIZOらしく、ドット欠け交換や5年保証に対応し、製品への自信をうかがい知ることができます。
- 画面サイズ：22.5インチ（WUXGA）
- 調整機構：高さ調整、回転機構
- 疲労軽減：フリッカーフリー、輝度自動調整、ブルーライト軽減
- 接続端子：D-Sub、DisplayPort、HDMI（スピーカーあり）
IODATA LCD-DX251EPB
フルHDより上下に表示範囲が広いWUXGAは、近頃ノートPCの主流になりつつあります。この製品は25インチで、現在販売されているWUXGAモニターでは最大クラスながら、フレームが薄くコンパクトにつくられています。
スタンドには高さ調整・回転機構を備えており、使いやすい位置へ調整できます。2wのスピーカーを2つ搭載しているので、動画の音の確認やウェブ会議などに重宝するでしょう。
- 画面サイズ：25インチ（WUXGA）
- 調整機構：高さ調整、回転機構
- 疲労軽減：フリッカーフリー、ブルーライト軽減
- 接続端子：D-Sub、DisplayPort、HDMI（スピーカーあり）
【WQHD】
BenQ デザイナーズ 27インチモニター PD2700Q
デザイナー向けにつくられた製品ですが、テレワーク用としても優秀です。WQHDサイズとしては十分リーズナブルな価格で、上下方向に130mmの調整と90°の回転が可能。
さらにBenQ独自の画面分割アプリを使えば、複数のソフトを自由に組み合わせて作業ができます。
- 画面サイズ：27インチ（WQHD）
- 調整機構：高さ調整、回転機構
- 疲労軽減：フリッカーフリー、ブルーライト軽減
- 接続端子：DisplayPort、mini-DisplayPort、HDMI（スピーカーあり）
Dell S2721DS
DELLのモニターは評判のよい製品が多いですが、その中でも特に人気のモニターです。このAmazon限定モデルは高さ調整と回転機構を備えており、デスク環境や使い方に合わせて柔軟に調整できます。
スピーカーも含め必要な機能をひととおり備えており、コストパフォーマンスも良好。27インチのWQHDは使い勝手がよく、21～23インチのフルHDサイズからの買い替えにおすすめです。
- 画面サイズ：27インチ（WQHD）
- 調整機構：高さ調整、回転機構
- 疲労軽減：フリッカーフリー、ブルーライト軽減
- 接続端子：DisplayPort、HDMI（スピーカーあり）
BenQ EX2780Q
目の疲労を軽減する「アイケア機能」が特徴のBenQ。このモニターは、デスクワークでの疲労を軽減すると同時に、映画やゲームを楽しむための機能も搭載しています。
動きの速いゲームでも残像が残りにくい144Hz駆動のパネルと、パワフルな2.1chスピーカーを搭載しており、PCゲームにも余裕で対応します。PCモニターを仕事から趣味までフル活用したい人におすすめです。
- 画面サイズ：27インチ（WQHD）
- 調整機構：－
- 疲労軽減：フリッカーフリー、ブルーライト軽減
- 接続端子：DisplayPort、USB Type-C、HDMI（スピーカーあり）
【4K】
BenQ EW3280U
自動調光をはじめとした「アイケア技術」と、より美しい映像を実現する「HDR」に対応し、映像コンテンツを楽しめるようにつくられたPCモニターです。
サブウーファー付きでサウンドにも優れているので、「在宅勤務が終わったら映画も楽しみたい」という方にもおすすめできます。
- 画面サイズ：32インチ（4K）
- 調整機構：－
- 疲労軽減：フリッカーフリー、輝度自動調整、ブルーライト軽減
- 接続端子：DisplayPort、USB Type-C、HDMI（スピーカーあり）
Dell S2722QC
大手メーカーの4Kモニターの中ではリーズナブルな価格ながら、USB Type-Cによる映像出力や給電に対応し、USB Type-C搭載のノートPCをケーブル1本で接続できます。
27インチ4Kモニターは、表示が小さくなりすぎるため拡大表示してWQHD相当で使うことになりますが、文字がきれいに表示できることや、4K映像などを高精細で楽しめるのがよいところです。27インチサイズの4Kモニターを探している人に、おすすめの製品です。
- 画面サイズ：27インチ（4K）
- 調整機構：高さ調整、回転機構
- 疲労軽減：フリッカーフリー、ブルーライト軽減
- 接続端子：DisplayPort、USB Type-C、HDMI（スピーカーあり）
LG 32UN650-W
比較的リーズナブルながら視野角の広いIPSパネルを使った4Kモニターです。同クラスの製品のなかでは比較的リーズナブルながら、美しい映像表示を実現しています。
PCモニター内蔵としてはかなりパワフルな5Wのスピーカーを搭載していて、また特定のグラフィックカードを搭載したPCとの接続で、ちらつきやカクつきを抑える機能も搭載しています。仕事はもちろん、映画鑑賞やゲーム用途にも対応できる万能なモニターです。
- 画面サイズ：32インチ（4K）
- 調整機構：高さ調整
- 疲労軽減：フリッカーフリー、ブルーライト軽減
- 接続端子：DisplayPort、HDMI（スピーカーあり）
まとめ
実は、PCモニターの世界はとても奥が深いものでもあります。PCモニターのサイズ、表示領域、そして調整機構…。これらが噛み合えば職場と同等、いやそれ以上に自宅のほうが快適に作業ができるようになるかもしれません。
ノートPCだけで仕事をするのではなく、PCモニターを1台追加することで快適な作業環境を生み出し、テレワークの効率の最大化を目指してみてはいかがでしょうか。
