[目次]

▼ スーツケースを機内に持ち込むメリット

▼ 機内に持ち込めるサイズ・重さとは?

▼ 購入時のチェックポイント

▼ おすすめの機内持ち込み用スーツケース10選

▼ まとめ


旅行やビジネスのお供に、ひとつは持っておきたいスーツケース。特に、移動の負担を大幅に軽減してくれるキャスター付きキャリーケースは定番アイテムとなっています。

その中でも特に人気があるのが、飛行機の機内に持ち込めるサイズのスーツケースです。人気アイテムだからこそ、さまざまな素材や容量、機能性を持った製品が販売されており価格もさまざまです。

そこでここでは、機内持ち込みサイズのスーツケースについて詳しく紹介。購入時のチェックポイントも解説します。さらにAmazonで購入できる、ACEやプロテカ、サムソナイトなどの人気ブランドを中心に、評判のよい製品を紹介します。

スーツケースを機内に持ち込むメリット

 
Lubo Ivanko//Getty Images

荷物の紛失を防げる

スーツケースを機内に持ち込むメリットとして、最も大きいのが荷物の紛失を防げることでしょう。空港で預けた荷物を紛失されてしまう「ロストバゲージ」は、国内の航空会社・空港では希ですが、海外では比較的多く起こりがちです。

国内でも大変ですが、海外で荷物が届かないトラブルが起こると対応に追われることになります。荷物を機内に持ち込むことが不要なトラブルを避けることになるため、特にビジネスでの渡航で機内持ち込みOKのスーツケースは好まれています。

到着空港で荷物を待たずにすむ

スーツケースを機内に持ち込むもうひとつの大きなメリットが、現地の空港に到着後スムーズに出られることが挙げられます。

荷物は各便ごとに分かれたベルトコンベアに乗って出てきますが、乗ってきた飛行機が大きかったり、空港が広大だったりすると、荷物が出てくるまで時間がかかるものです。

機内に持ち込めるサイズ・重さとは?

 
d3sign//Getty Images

国内線の場合(フルサービスキャリア)

日本の国内線に持ち込める荷物の大きさは、フルサービスキャリア(FSC)の場合は周囲の合計サイズ「115cm以内」が目安になります。ただし、100席未満の小型機の場合は別途サイズが規定されています。

【国内線(FSC)の機内持ち込みサイズ】

  • 100席以上:縦55cm × 横40cm × 高さ25cm以内 
  • 100席未満:縦45cm × 横35cm × 高さ20cm以内
  • 重さ:座席数に関わりなく10kgまで

国際線の場合(フルサービスキャリア)

国際線の場合でも、JALとANAは国内線と変わりません。ですが、海外の航空会社はそれぞれ規定が異なります。

大きな違いはありませんが、ほとんどの航空会社がJALとANAより小さい状況です。また重さも違うため、よく利用する海外の航空会社がある場合は必ずチェックしてからスーツケースを購入しましょう。

【国際線(FSC)を機内持ち込みサイズの例】

  • JALとANA:縦55cm × 横40cm × 高さ25cm以内/10kgまで
  • シンガポール航空:縦55cm × 横40cm × 高さ20cm以内/7kgまで
  • デルタ航空:縦56cm × 横35cm × 高さ23cm以内/重さ制限なし(一部例外あり)
  • ルフトハンザ航空:縦55cm × 横40cm × 高さ23cm以内/8kgまで
  • エミレーツ航空:縦55cm × 横38cm × 高さ20cm以内/7kgまで

LCCの場合(国内線・国際線)

LCC(ローコストキャリア)の場合、フルサービスキャリアよりも小さく軽い荷物しか持ち込めないことがほとんどです。荷物の増加は燃料費の増大につながるため、非常にシビアです。

LCCをよく利用する人は、しっかり調べてからスーツケースを購入しましょう。ただ、かなり小さいスーツケースになる場合もあるので、バックパックやボストンバックの利用も視野に入れたほうがよいかもしれません。

【LCCの機内持ち込みサイズの例】

  • ZIPAIR:縦55cm × 横40cm × 高さ25cm以内/7kgまで
  • Peach Aviation:縦50cm × 横40cm × 高さ25cm以内/7kgまで
  • Jetstar/Air Asia:縦56cm × 横36cm × 高さ23cm以内/7kgまで

購入時のチェックポイント

 
Klaus Vedfelt//Getty Images

サイズだけでなく「重さ」にも注目

機内持ち込み手荷物は、一部を除いて重量制限があります。フルサービスキャリアで10kg、LCCで7kgが一般的です。そのためスーツケースは、耐久性が損なわれない範囲で軽いほうが良いと言えるでしょう。

重さは荷物の量だけでなく、使い勝手にも影響します。なぜなら、スーツケースを機内に持ち込む場合、必ず頭上の荷物棚に持ち上げなくてはいけないからです。狭い機内で確実に扱うためには、軽いスーツケースのほうが体への負担が少ないでしょう。

車輪が静かなスーツケースならストレスが少ない

スーツケースは、車輪(キャスター)でゴロゴロと転がして運びます。そのとき気をつけたいのは、車輪が発する騒音の大きさです。

空港までの移動中に駅や道路で、コンクリートやタイル、アスファルトの上を走行するときに騒音の大きなスーツケースだと、非常にうるさい思いをします。また、早朝や深夜の住宅街で使う場合にも、静かなスーツケースのほうが気を遣わずに済むでしょう。

静かで動きの滑らかな車輪がついたスーツケースは、本体が振動しづらいメリットもあります。振動が小さければ、各部のパーツが緩んだり劣化したりする速度も遅くなるでしょう。

ソフトタイプかハードタイプかは、堅牢性と使い勝手のバランスで判断を

スーツケースには、本体がバックパックのような柔らかい素材でできたソフトタイプと、硬いプラスチック素材でできたハードタイプがあります。

ソフトタイプは多少の伸縮性があるため、荷物の梱包に融通が利きやすく、お土産などが増えたときもなんとか押し込めることがあります。堅牢性は劣りますが、比較的使いやすくて便利です。

ハードタイプは留め具がファスナーになっているものが主流で、ファスナー部が布なので厚み方向に多少融通が利きます。ですが、厚みが増してしまうと機内持ち込みサイズを超えてしまうことがあります。一方で堅牢性は高いので、PCなどを入れても安心なものもあります。

なお、アタッシュケースのように硬く、留め具が金具になっているタイプもあります。こうしたタイプは重く、詰める荷物の量も融通が利きませんが、堅牢性は抜群です。

おすすめの機内持ち込み用スーツケース10選

ACE タッシェ 34L

ACE(エース) タッシェ 34L

タッシェ 34L

ACE(エース) タッシェ 34L

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¥22,770
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1967年からスーツケースを作り続けているエース(ACE)は、日本を代表するスーツケースメーカーのひとつです。「ACE」シリーズは確かな品質と手の届きやすい価格で、人気を集める主力ブランド。このタッシェはフロント上部にPCも収納できるポケットを設けた、使いやすい人気のスーツケースです。

旋回性に優れた双輪キャスター(ひとつのキャスターにつき2つのタイヤがついている)や、電車やバスなどで転がっていくのを防ぐストッパーなど、基本的な性能に不足はありません。本体カラーも5色用意されているので、好みの色を選べます。

  • サイズ:55cm × 35cm × 25cm(縦 × 横 × 高さ)
  • 重さ:3.3kg
  • 素材:ポリカーボネート
  • 留め具:ファスナー

ACE パリセイド3-Z 21L

ace. TOKYO (エース トーキョー) パリセイド3-Z 21L

パリセイド3-Z 21L

ace. TOKYO (エース トーキョー) パリセイド3-Z 21L

¥33,000

外ポケットのないシンプルなスーツケースです。100席未満の飛行機にも積み込めるコンパクトなサイズなので、離島・地方路線などを利用する機会の多い人や世界のさまざまなLCCに乗る機会の多い人にもおすすめできる製品です。

本体は小さいですが、静かなキャスターやストッパーなど基本的な機能はしっかり備わっています。外装はABS樹脂の鏡面加工で、カラーリングの美しさが際立ちます。4色の中から好みの色を選んでみてはいかがでしょうか。

  • サイズ:45cm × 34cm × 20cm(縦 × 横 × 高さ)
  • 重さ:2.5kg
  • 素材:ABS混合樹脂
  • 留め具:ファスナー

ACE プロテカ マックスパス H2s 40L

Proteca(プロテカ) マックスパスH2s

マックスパスH2s

Proteca(プロテカ) マックスパスH2s

¥59,400

エースのフラッグシップブランドである「プロテカ(ProtecA)」は、独自開発の素材・パーツなども使用し、全て国内の自社工場で生産しています。

このマックスパスH2sは、PCを収納できる外ポケットを備えた機内持ち込み用としてはスタンダードな大きさのスーツケースとして非常に人気の製品です。機内持ち込みサイズの限界まで広げたサイズで、2~3泊分の荷物がしっかり収まります。

キャスターもより静かで滑らかに走行できるものを使用しており、ストレスの少ない使用感を実現しています。価格は高いですが、その価値のある製品と言えそうです。

  • サイズ:51cm × 39cm × 25cm(縦 × 横 × 高さ)
  • 重さ:3.3kg
  • 素材:ポリカーボネート
  • 留め具:ファスナー

ACE プロテカ マックスパスソフト3 42L

Proteca(プロテカ) マックスパスソフト3 42L

マックスパスソフト3 42L

Proteca(プロテカ) マックスパスソフト3 42L

¥63,800

機内持ち込みできるスーツケースは、容量が少ないことが最大の悩みと言えます。このマックスパスソフト3は機内持ち込みサイズの限界まで大きくしたうえで、ポリエステルのソフト素材を使うことで外装を薄くすることによって42Lもの容量を実現しています。

また、これだけの大きさでありながら、2.4kgとかなり軽いのも特徴です。これは、ソフト素材を使った最大のメリットと言えるでしょう。一方、耐水性や耐衝撃性はハードタイプに適いませんので、PCを運ぶなら耐衝撃性のあるPCにするなど工夫して使いましょう。

  • サイズ:50cm × 40cm × 25cm(縦 × 横 × 高さ)
  • 重さ:2.4kg
  • 素材:ポリエステル
  • 留め具:ファスナー

ACE プロテカ スタリアCX 22L

Proteca(プロテカ) スタリアCX 22L

スタリアCX 22L

Proteca(プロテカ) スタリアCX 22L

¥57,475

100席未満の小型機でも持ち込める、コンパクトサイズのスーツケースです。このサイズのもうひとつのメリットが、コインロッカーに入ること。現地に到着後、コインロッカーに荷物を預けてすぐに取引先に向かえるので、機動力が高く便利なサイズでもあります。

サイズは小さくても、プロテカのこだわりに変わりはありません。独自の高性能キャスターや車輪を固定できるストッパー、動きの滑らかなファスナーなど、使い勝手は抜群です。また外装は傷がつきにくい素材になっているので、ハードに使う人にもおすすめできます。

  • サイズ:45cm × 34cm × 20cm(縦 × 横 × 高さ)
  • 重さ:2.4kg
  • 素材:ポリカーボネート
  • 留め具:ファスナー

FREQUENTER クラムアドバンス 34L

FREQUENTER(フリクエンター) クラムアドバンス 34L

クラムアドバンス 34L

FREQUENTER(フリクエンター) クラムアドバンス 34L

¥31,900

FREQUENTER(フリクエンター)は、兵庫に本拠を構えるエンドー鞄のスーツケースブランド。エンドー鞄は文政7年に創業し、昭和初期には海外にも販路を広げていた、日本でも有数の歴史を誇る老舗のカバンメーカーです。

FREQUENTERシリーズは、キャスターの静かさに徹底的にこだわっており、その静粛性は第三者機関のテストでも他を圧倒しています。内輪と外輪がそれぞれが回る特殊構造の車輪は特許を取得しており、他社製品には使われていません。

波打った外装は軽さと強度を両立するためのもので、ドイツ製のポリカーボネート「マクロロン」が使われています。静かで頑丈なスーツケースを探している人におすすめです。

  • サイズ:53cm × 36cm × 24cm(縦 × 横 × 高さ)
  • 重さ:3.6kg
  • 素材:ポリカーボネート
  • 留め具:ファスナー

FREQUENTER グランド 34L

FREQUENTER(フリクエンター) グランド 34L

 グランド 34L

FREQUENTER(フリクエンター) グランド 34L

¥33,000

「グランド」はビジネス用途を重視した設計のスーツケースです。フロントのポケットにPCが収納できるほか、内側にモバイルバッテリーを入れておくと、鞄を閉じた状態で外側でもUSBポートからスマホなどの充電ができるようになっているのも特徴的です。

ほかにも転がり防止のストッパーや、横置き用の底足とサイドハンドル、ハンドルの内側に設けられた伸縮ボタンなど、使いやすさに配慮した設計がされています。また、特許である二重構造のキャスターは、調子が悪くなったときにすぐ交換できるようパーツのみでの販売もされています。

  • サイズ:54.5cm × 35.3cm × 24cm(縦 × 横 × 高さ)
  • 重さ:3.6kg
  • 素材:ポリカーボネート
  • 留め具:ファスナー

サムソナイト プロディジー スピナー 40L

SAMSONITE(サムソナイト) プロディジー スピナー 40L

プロディジー スピナー 40L

SAMSONITE(サムソナイト) プロディジー スピナー 40L

¥51,700

サムソナイトは旅行用スーツケースでも有数のブランドで、世界シェアは1位。日本でも、50年以上前から販売されてきた定番中の定番と言えるでしょう。

そのサムソナイトの機内持ち込み可能なスーツケースで最初におすすめしたいのが、このプロディジー。外装にハード素材を使い、40Lもの容量を確保しながらわずか2.8kgに抑えた軽量モデルです。

大きく開く外ポケットは、PCはもちろん身の回りの細かなものを納めておける大容量なので、空港でスーツケースを開いて荷物の大捜索を行うこともなくなるでしょう。価格は高めですが、納得できる商品です。

  • サイズ:55cm × 40cm × 20cm(縦 × 横 × 高さ)
  • 重さ:2.8kg
  • 素材:ポリカーボネート
  • 留め具:ファスナー

バーマス INTER CITY No.60500 35L

BERMAS(バーマス) INTER CITY No.60500 35L

INTER CITY No.60500 35L

BERMAS(バーマス) INTER CITY No.60500 35L

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¥22,880

ドイツのバーマスは、比較的新しいブランドです。が、オリンピックのドイツ代表選手団の公式スーツケースとなった実績もあります。現在、日本で正規販売しているは兵庫の衣川産業。ここがバーマスのライセンス生産を行っています。

都市間を結ぶことを意味する「INTER CITY」という名前がついたこちらの製品は、1~3泊程度の出張や旅行に便利なサイズで、フロントポケットにはPCが収納できます。また内部にモバイルバッテリーを入れることで、スマホなどを充電できるUSBポートを2口備えており、電子機器が多い人も便利に使えるでしょう。

  • サイズ:54cm × 37cm × 24cm(縦 × 横 × 高さ)
  • 重さ:3.1kg
  • 素材:ポリカーボネート/ABS樹脂
  • 留め具:ファスナー

ゼロハリバートン PURSUIT ALUMINUM 39L

ZERO HALLIBURTON(ゼロハリバートン) PURSUIT ALUMINUM 39L

PURSUIT ALUMINUM 39L

ZERO HALLIBURTON(ゼロハリバートン) PURSUIT ALUMINUM 39L

¥165,000

アルミニウム製アタッシュケースの老舗、「ゼロハリバートン」のスーツケースです。留め具も金具になっている金属フレーム使用で、圧倒的な堅牢性を誇ります。アルミニウムの外装は、傷や汚れが目立ちづらい独自のツヤ消し加工がされています。

ハンドルやロック機構など、どの部分をとっても高品質で、スーツケースとしては別格の高級感があります。持つ喜びを感じられるスーツケースと言えるでしょう。重さは5.8kgと重量級なので、重さ制限の緩いフルサービスキャリアでの使用がメインの人におすすめします。

  • サイズ:51cm × 40cm × 23cm(縦 × 横 × 高さ)
  • 重さ:5.8kg
  • 素材:アルミニウム
  • 留め具:金具

まとめ

一見、同じように見える機内持ち込みサイズのスーツケースですが、その性能や機能には違いがあり、サイズによって持ち込める飛行機も変わってくることがおわかりいただけたことと思います。価格もいろいろですが、ここで紹介した製品はどれも評判のよい製品ですから、ぜひ自分の合ったものを選ぶヒントにしてください。