[目次]

▼ タヒチ、心が洗われる圧倒的な大自然

▼ サステナブルなツーリズムの実現に向けて

▼ 日本からタヒチへの行き方は?

▼ エア タヒチ ヌイのフライト情報


ボラボラ島やモーレア島など118の島からなる、フランス領ポリネシアことタヒチの島々。かの有名な画家ゴーギャンが愛した地で知られ、セレブリティをはじめ各国からバケーションを過ごす人たちが訪れる世界屈指のリゾートです。

そんなタヒチ島の南西海岸にある村チョープー(またはチョーポー)が、パリ2024オリンピックのサーフィン会場として選ばれており、この2024年はさらに話題になりそうな予感…。そこでタヒチの地を訪れ、一部ですがこの島々の魅力を見てきました。

タヒチ、
心が洗われる圧倒的な大自然

これまでさまざまな国や地域を訪れてきましたが、タヒチは初めて。タヒチは「美しい海のリゾート地」という印象でしたが、想像していた以上の景観、見どころがありました。

タヒチの島々の玄関口となるファアア国際空港があるタヒチ島は、首都パペーテにさまざまなショップやマルシェ、夜には屋台が集まっていて、散策やショッピングが楽しめます(ただし日曜日は、ほとんどのお店が閉まるのでご注意を)。また、島全体の約10%を占め、手つかずの自然が多く残る壮大なPapenoo(パペノオ、またはパペヌー)渓谷も見逃せません。タヒチは海だけでなく、緑の豊かさも備えています。

パペヌー渓谷
© Myles McGuinness
パペノオ渓谷には美しい滝があります。また、35の支流が集まってできた全長15kmの川が流れ、以前は「Ha'apai'ano'o(全ての水が集まるという意味)」と呼ばれていたそうです。
4wdでめぐるサファリツアー
© Grégoire Le Bacon LionAiles
4WDでめぐるサファリツアーが人気で、「ピト」と呼ばれる古代火山のカルデラや渓谷、湖、滝などをめぐります。

各離島にも、それぞれに書ききれないほどの魅力があります。例えば、タヒチ島に近いモーレア島はトレッキングやイルカと一緒に泳ぐといった海・山のアクティビティが豊富ですし、タヒチ最大の環礁を持つランギロア島はダイビングスポットとして人気で、幻想的な「ピンクサンドビーチ」もあることで知られています。

今回は、日本人からの人気も高いボラボラ島をメインに滞在しましたが、個人的に圧倒されたのはラグーンの色彩。写真を観たときは、「きっとある程度は加工されているのだろう」なんて思っていたのですが、写真そのままどころかそれ以上の絶景が広がっていて、見るたびに自然とため息が出るほど…。ボラボラ島は「太平洋の真珠」と称されていますが、疑った私が愚かでした…納得の美しさです。

また、タヒチの島々と言えば、水上バンガロー(水上ヴィラとも)でも知られています。発祥の地とされているだけあって、水上バンガローの宿泊施設を持った島も少なくありません。その水上バンガローにも宿泊することができましたが、眼前には穏やかなラグーンが広がっていて、一棟貸し切りによるプライベート感もあり、贅(ぜい)沢極まりない滞在でした。

こうした多様な魅力があるからこそ、「タヒチはおこもりステイ派にもアクティブ派にも寄り添える旅先」と言えます。それがかなうのも、この豊かな自然があってこそ。観光業界においても、今やサステナビリティが推し進められていますが、タヒチも同様で、自然を守っていくために多くの取り組みが実施されています。

サステナブルなツーリズムの
実現に向けて進む取り組み

今回の滞在でも、その取り組みの一端を実際に目の当たりにしました。聞けばタヒチは、古くから自然と共生する道を歩んでいたようです。それに大きく影響しているのが、タヒチの言葉のルーツであるマオリ語(ニュージーランドの先住民族マオリの言語で、東ポリネシア諸語のひとつ)で、「聖なる力」「神秘的な力」を意味する“Mana(マナ)”の存在ということ。

このマナは自然や動物、そして人をもつなぐスピリチュアルなパワーとして島民たちは認識しており、「環境とのバランスを保ち、マナの精神を尊重することで自分たちの生活を守ってきた」ということ。例えば、古代ポリネシア人から代々継承され続けてきた“Rahui(ラフイ)”という慣習がありますが、これは特定の海洋種や陸上種を一時的に禁漁にし、その保護と再生を図るもの。現在でもタヒチ島のチョープーやラパ島などで実施されています。これはハワイなどでも耳にする、マオリ語の“Tapu(タプ)”に類似した概念を指すもので、“Taboo(タブー)という言葉の語源とも言われています。

クジラ
© Grégory Lecoeur
タヒチでは1996年から糸釣り以外の漁法を禁止、大規模な漁業を禁止するなどして、海洋保護にいち早くから向き合っていた存在とも言えます。世界最大級の海洋保護地区があり、そこにはクジラ、ウミガメ、エイ、20種以上のサメなど、さまざまな保護種が生息しています。
サーフィン
© Steve Dickinson
自然を大切にする意識は強く、サーフィン会場のチョープーでは、審判用タワーの建設に伴いサンゴが破壊されたことが問題になっています。オンライン署名に16万人以上からの賛同が集まり、現地でも数百人が抗議を行ったということです。

そして、ここ数年でも国をあげたサステナビリティの取り組みが進んでおり、2022年には使い捨てプラスチック袋の使用を禁止したり、ボラボラ島ではクルーズ船のアクセスを最大乗客数1200人の船に制限したりしました。また各ホテルでも、海洋生物保護団体とのパートナーシップを結んだ活動をはじめ、積極的にアクションが起こされています。今回滞在したホテルでも、海洋生物への負担が少ないサンスクリーンの設置やソーラーパネルの設置などがなされていました。

日本からタヒチへの行き方は?
直行便はエア タヒチ ヌイが運航

タヒチアン・ドリームライナー
Air Tahiti Nui

では、そんなタヒチへのアクセスは…というと、日本から首都パペーテにあるファアア国際空港への直行便が2023年10月30日(月)から再開しています。(2024年5月8日<水>から10月26日<土>までは運休)。他には乗り継ぎで、オークランド(ニュージーランド)、ホノルル(ハワイ)などを経由していくという手段もあります。ただ、楽なのはやはり直行便でしょう。

直行便を運航しているエア タヒチ ヌイは、APEX/IFSAアワードで6年連続「Five Star Major Airline」(100 万人以上の乗客のフィードバックをもとに、厳格な基準と監査をもって評価される等級。Five Starは最高の5つ星評価にあたる)を獲得し、さらに同アワードで「南太平洋地域 ベスト機内食・飲料部門賞」も受賞しているエアラインです。

フライトは、往路が約11時間で復路が約11時間半。行きは日本を20時に出発となり、ひと仕事終えてから飛び立つことができます。しかも、タヒチに着くのは同日の午前中なので、着いたその日から遊ぶことができますし、各離島へ行く場合もその日のうちに乗り継ぎできるという、利便性に優れたスケジュール。

帰りは朝早くの便になりますが、夕方の帰宅ラッシュ前に日本へ到着することができます。電車を利用する人にとっては、大荷物で混み合った電車に乗るという事態が避けられそうです。このスケジュールは、個人的には睡眠リズムをうまく調整すれば時差ボケをしにくいように感じました。

また今回は、エア タヒチ ヌイのプレミアムクラスを利用しましたが、快適かつタヒチらしさを楽しめるフライトとなりました。次のバケーションは、タヒチの島々で思い思いに過ごしてみてはいかがでしょうか。

エア タヒチ ヌイの機体

エア タヒチ ヌイのフライト情報

◇2023年度冬期スケジュール(2024年3月30日<土>まで)

  • 成田 20:00発 → タヒチ 同日11:50着
    ※毎週火・金出発
  • タヒチ 08:35発 → 成田 翌日15:10着
    ※毎週月・木出発

◇2024年度夏期スケジュール(2024年3月31日<日>~2024年10月26日<土>)

  • 成田 20:00発 → タヒチ 同日11:50着
    ※毎週火・金出発
  • タヒチ 09:30発 → 成田 翌日16:05着
    ※毎週月・木出発

◇2024年度冬期スケジュール(2024年10月27日<日>~2025年3月29日<土>)

  • 成田 20:00発 → タヒチ 同日11:50着
    ※毎週火・金出発
  • タヒチ 08:35発 → 成田 翌日15:10着
    ※毎週月・木出発

Cooperation / Tahiti Tourisme, Air Tahiti Nui