会場となったポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(PEC東京)は、2021年10月に開設された千葉県木更津市に位置するポルシェのブランド体験施設です。全長2.1kmのハンドリングトラックをはじめ、オフロードコースやレストランなど設備も充実。

ドゥカティの特別な一日を過ごす空間として、最上級の施設だったに違いありません。なお、言うまでもなくポルシェのユーザー向けに設立されたPEC東京では、今回のようにバイクの試乗やパレードランが行われたのは初めてでした。

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バイク界のフェラーリとも称されるドゥカティですが、オーナーたちは和気あいあいとした雰囲気で、イベントを心から楽しんでいた様子。
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ゲート前で参加者を出迎えていたのは、ドゥカティジャパン代表のマッツ・リンドストレームさん(右から3人目)。ご本人もドゥカティユーザーで、当日のパレードでは先導を務めました。

会場周辺ではオープン前からドゥカティの快音に満ち、新旧あらゆるモデルが集結。およそ1300人のオーナーとファンが集い、数百台が駐車できるパーキングは鮮やかなイタリアンレッドに染まりました。

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「ドゥカティ デイ 2024」には1300人ものオーナー&ファンが集まり、あたかも新旧モデルの博覧会かのような雰囲気に。

最新マシンやコラボモデルも展示

レストランのエントランス前には歴代のレジェンドモデルをはじめ、最新モデルも展示。とりわけ今年7月に発売予定の、シングルエンジンを搭載した「ハイパーモタード 698 Mono」は注目の的(ページ末尾参照)。そのほか、ベントレーやランボルギーニとのコラボレーションモデルといったレアなマシンがコラボ相手のクルマとともに展示されるなど、ドゥカティの世界観を存分にアピールしていました。

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会場となったポルシェ・エクスペリエンスセンター東京の「レストラン 906」のエントランスには、歴代の伝説的モデルを展示。
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数多くの自動車メーカーとコラボモデルをリリースしているドゥカティ。ランボルギーニやベントレーの実車とともに展示されていました。

このイベントの中でも特に大盛況となったコンテンツが、今年より「パニガーレ V4 R」で全日本ロードレース選手権に参戦しているDucati Team Kagayamaの加賀山 就臣(ゆきお)監督と水野 涼選手によるトークショーとサイン会。そこでは、今夏に参戦を予定しているEWC鈴鹿8時間耐久レースへの秘策など魅力的なトークが繰り広げられました。と同時に、展示されたファクトリーマシンの「パニガーレ V4 R」のエンジン音デモンストレーションも、普段は間近で聞けないだけにマシン周辺は黒山の人だかりとなったほど。

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今年から全日本ロードレース選手権に参戦しているDucati Team Kagayamaの「パニガーレ V4 R」。

PEC東京のコースを使用して、プロスタントライダーの木下真輔氏が「モンスター プラス」で圧巻のエクストリームショーを披露。市販車で可能とは思えないドゥカティならではの走行性能をデモンストレーションしました。またオフロードエリアでは、2輪と4輪でダカール・ラリー (パリダカ) を走ったラリースト三橋 淳氏による「ムルティストラーダV4 S」のエクストリームデモライドを実施。特殊なバランスが要求されるシーソーコースなどユニークなオフロードコースで、ドゥカティのアドベンチャーバイクのパフォーマンスを見せつけてくれました。

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「モンスター プラス」でエクストリームショーを見せてくれたのは、プロスタントライダーの木下真輔氏。これにはモンスターのユーザーが大喜びしていました。
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世界的に大人気のアドベンチャーモデル「ムルティストラーダV4 S」を使ってオフロードテクニックを披露したのは、ラリーストの三橋 淳氏。

230台による圧巻のパレードラン

そしてイベントのクライマックスとして用意されたのが、総勢230台のドゥカティが参加した「ドゥカティ パレードラン」。先導したのはドゥカティジャパン代表のマッツ・リンドストレームさん、Ducati Team Kagayamaの加賀山監督とライダーの水野選手。世界でもまれにみる規模のパレードランに参加したライダーたちは皆そろって、ヘルメットの中で快哉(かいさい)の笑みを浮かべていたに違いありません。

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PEC東京のメインコースは、全長2.1kmにおよぶハンドリングトラック。ポルシェ向けコースでバイクのイベントを開催したのはドゥカティが初です。
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メインコースを使ったパレードランには、総勢230台ものドゥカティが参加。鳴り響いたドゥカティのエキゾーストノートにはバイク好きならずとも胸打たれたはず。

その他、ピレリ、ブレンボ、シェル、カルドといったドゥカティのパートナーブースや、ドゥカティ正規ディーラーネットワークショップでのオリジナルアパレル、グッズが販売されるなど、参加者の誰もが口々に「ドゥカティに乗っていてよかった」と語っていたのが印象的でした。

そうしてドゥカティ最大のコミュニティイベント「ドゥカティ Day 2024」は大成功のうちに幕を閉じましたが、早くも次回の開催を望む声が大きく上がっているそうです。

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ドゥカティのパートナーブランドが数多く出展。こちらはバイク用インカムメーカーのカルドが展示したドゥカティのオリジナルヘルメット。

ドゥカティ
ハイパーモタード 968 Mono

新開発の単気筒エンジンを搭載し、新設計の鋼管トレリスフレームでパッケージした意欲的モタードマシン(オフロードバイクにオンロードバイクのタイヤを装着したマシン)。

マルゾッキ製倒立フォークやザックス製リヤサスなど、走りのパフォーマンスにかけたドゥカティのプライドが垣間見える仕上がりです。燃料抜きで151kgという車重もまた、エクストリームな走りには大きく貢献することでしょう。

また、スライド・バイ・ブレーキと呼ばれる電子制御スライドコントロールデバイスや、ウィリーコントロールシステムなどワクワクするようなサポートデバイスが満載というのも注目です。

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【SPEC】総排気量:659cc エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 シート高:864mm 車両重量:151kg(燃料除く)


価格:170万円~(2024年7月発売予定)
公式サイト