パワフル、かつスムーズ
独特な鼓動がたまらない

「CVOはなかなか手に入りにくいので、自分のところに来たときは感無量でした」

いまだ興奮冷めやらずといった臼倉さん。たしかに、CVO(Custom Vehicle Operation)はハーレーダビッドソンのなかでもハイエンドに位置する特別なモデル。最先端のテクノロジー、クラフトマンシップ、そして同社のレガシーが惜しみなく注ぎ込まれた限定品とくれば、ハーレーダビッドソンのファンにとって垂涎の的となるのも納得です。

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Jun Ishibashi
バイク仲間からは、親しみを込めて「ノリさん」と呼ばれている臼倉善則さん。またバイクだけでなく、二輪車ならロードレーサーやMTBまで乗りこなすそうです。シャイなお人柄で本企画への登場もずっと口説き続け、CVO入手のタイミングでようやくかないました。銀座にあるノリさんが経営するヘアサロン「エクラ」は、数多くの俳優さんも訪れるという評判のいいお店です。Hair Make & Spa ÉCLAT

「ストリートグライドは、ツインカムエンジンを搭載したモデルに乗っていたこともありますが、新型のミルウォーキーエイト(VVT121)に初めて乗ったときはパワフルで独特な滑らかさに驚かされました」

ハーレーといえば「骨太な鼓動感」が魅力でしたが、それが滑らかになってしまうことに抵抗はなかったのでしょうか。

「気筒ごとの容量が1リットル近くあるので、滑らかといってもパンチの力強さはすさまじいものがあります。そのわりに穏やかなツーリングも気持ちが良くて、技術の進歩ってうれしいものです」

CVO ストリートグライドはスタイリングも凝っていますね。

「昔はヤッコカウルなんて言ってましたけど、そのテイストを残しながらも新しさとか、空力性能とかずいぶん洗練されていて、ハーレーも時代を意識しているんだなと感じました。あと、サイドケースの形や取り付け位置がとてもカッコよくなりましたね」

CVOは、ベテランバイカーも認める進化を遂げたようです。

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Jun Ishibashi

日本中どこへでも行ける
完璧なグランドツアラー

ハーレーダビッドソンで出かけるエリアを尋ねてみると、「よく四つ木の川沿いで和んでいます」と意外な答え。てっきり、遠くまでツーリングするのかと思ったのですが。

「ときには北海道や九州まで足を延ばすこともありますが、そういうのは大勢の仲間がそろったら…といった感じです。ひとりでフラっと走るのは、このあたりの川沿いの道が多いですね。ここらもそうですが、夕日を眺められる場所が好きなんです。少しキザかもしれませんね(笑)。でも、ちょうどいい息抜きになるのです」

では、CVO ストリートグライドを手に入れた今、どんなツーリングをしてみたいですか

「ツアラーとして、パワーや快適性はパーフェクトなので、日本中どこへでも気持ちよく出かけられそうです。また、今まで音楽を鳴らして走ることはなかったのですが、このバイクはオーディオもよさげなので、好きな曲を聴きながら走ってみたいと思います」

ノリさんにとって、ハーレーダビッドソンの魅力とは?

「まずは、大事な仲間と引き合わせてくれた道具という点です。ハーレーに乗っていなかったら、今の仲間と出会えなかったし、これからも一緒に楽しめないはずですから。そして、人と会話するようにエンジンと対話できる点も魅力かな。歩くようなスピードでも、アクセルをワイドに開けても、語りかけてくれる気がします。ハーレー独特の鼓動が人のリズムとシンクロしやすいのでしょうね。他人に話したら笑われるかもしれませんが、バイク仲間のなかにはこんなふうに思っている人たちがわりといるんですよ(笑)」 

大の大人をここまでとろけさせるバイクは、滅多にありません。

今回のおすすめバイク
HARLEY-DAVIDSON
CVO STREET GLIDE

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Jun Ishibashi
ハーレーダビッドソン CVO ストリートグライド 【SPEC】エンジン:Milwaukee-Eight®VVT121、総排気量:1,977cc、最高出力:115hp / 5,020rpm、最大トルク:183Nm/3,500rpm、全長:2,410mm、ホイールベース:1,625mm、車両重量:380kg、シート高:715mm、燃料タンク容量:22.7ℓ

従来のグランドツーリングモデルから大幅な進化を遂げ、コンテンポラリーなスタイリングをはじめ、ハーレーダビッドソン史上最大の排気量を持つエンジンの搭載、最高級のインフォテインメントの投入など、CVOの名に恥じないハイエンドモデルに仕上がっています。

伝統のVツインエンジンを一部水冷化して、より快適なライディングを実現するなど伝統に縛られないアップデートも時代を見据えたものとして高評価を得ています。なお、生産台数が限定されているので手に入れたいと思ったら、今すぐ正規ディーラーにお問い合わせを。

価格:549万7800円。

●問い合わせ先/
ハーレーダビッドソン ジャパン
公式サイト

「時代を見据えた進化を感じると、
年季の入ったハーレー乗りにもうれしい」

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Jun Ishibashi
ハーレーダビッドソン本社のCEO、ヨッヘン・ツァイツ氏が新たなグランドツアラーに求めたのが最上級のインフォテインメント。大型のタッチスクリーンは高機能が満載。
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ミルウォーキーエイトVVT121エンジンは、ハーレーダビッドソンのなかで最大となる1977cc。パワーやフィーリングもワンランク上。
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トリートグライドのアイコンともいえるバットウィングフェアリングは空力性能が向上したほか、LED埋め込みのウィンカーなどでアップデート。
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Jun Ishibashi
サイドケースに埋め込まれたスピーカー。オーディオシステムは合計500Wという高出力。
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ブレンボ製ブレーキや倒立フォークなど、走りの性能向上にも抜かりなし。
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ハーレーダビッドソンのアパレルは機能性が大切にされていて、ノリさんもお気に入りだそう。半袖のシャツとライディングブルゾンはCVOの入手に合わせて購入。「カラーも合わせやすいものがそろっています」とのこと。

Photograph / Jun Ishibashi
Text / Hiroshi Ishibashi
Edit / Kazuyuki Okumura

※メンズクラブ2023年10月号掲載