「コーヒー」…それは多くの人にとって毎日の楽しみであり、目覚めを良くする朝の必需品であり、時に、安心感さえ与えてくれる存在でしょう。

 しかしながら、そのような精神的メリットばかり与えてくれるものでもありません。毎日コーヒーを飲んでいる人が「カフェイン中毒なんじゃないの?」と、軽く指摘されていることを耳にしたり、もしくは、自分が言われているな…と、身に覚えのある方はそう少なくないでしょう。そんな風に軽視されがちな「カフェイン中毒」ですが、時に治療が必要なほど、深刻な健康問題へと害を及ぼす可能性もあるようです。

 そんな二面性のあるコーヒーに、知らぬ間に中毒に陥っている方へ、これからご紹介する5つの点に身に覚えはないか? ぜひ、ご確認してください。そしてもちろん、我々が「コーヒーに依存しているかどうか?」をはっきりと診断することができるのは医師だけであり、治療の提案ができるのは専門の医師だけです。そのことを考慮したうえで、これらのリストから、あなたの体が発信している“シグナル”を見つけてください。

筋肉のけいれん

 これは、コーヒー中毒の典型的な兆候の1つです。コーヒー(カフェイン)を摂取しないと、大きな筋肉のけいれん、拘縮(こうしゅく:関節可動域が制限されてしまうこと)、制御不能な緊張が始まる方はその可能性が大でしょう。

 ストレス、不安、疲労など、他の要因に該当するケースも多く、実際には「これがカフェイン不足によるもの」と判断することは、非常に難しいのが現実です。しかし、コーヒーを全く摂取していないときに起こった場合、その要因はそれである可能性は高いでしょう。

発作的な吐き気

 これは、繰り返し引き起こす可能性のある症状です。多くの中毒症状は、肉体的に弱ったり、疲労感や、頭痛時のような気怠い感覚が伴い、吐き気を催す傾向があります。

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Peter Dazeley//Getty Images

頭痛

 頭痛は、中毒症状の典型的な症状のひとつです。

 しかし、コーヒー(カフェイン)中毒かどうか判断する場合、頭痛の原因すべてがこれらに当てはまるとは限りません。頭痛は医学の謎のひとつであり、無数の原因の可能性もあるからです。

 そのため、他の側面にも注意を払ったほうが賢明と言えるでしょう。

気分のムラ

 頭痛とは対照的に、気分のムラは、中毒症状が進行している大きな指標になり得ます。喫煙者がタバコなしで長期間過ごした場合、緊張状態に陥ったり、神経質になったりする傾向にあります。これは、コーヒー(カフェイン)にも同じことが当てはまるのです。

 カフェインに依存している場合も、それを摂取せずに長期間過ごした場合、気分の変化が起きる可能性が高いのです。

消化不良、睡眠不足

 この事態は、正常に機能しなくなる生物学的サイクルによるものです。カフェインがないとひどく眠くなり、食欲が減退されたり、代謝の変化(ほとんどの場合、遅くなるという意味で)が起こる方もいます。

 これらの症状が見られた場合、医師に相談することが一番のおすすめとなります。また、症状が起こっていると感じた場合は、できるだけ詳細に書き留めておき、専門の医師に相談するときに伝えるようにしてください。中毒は誰にでも起こり得る問題ですが、克服できないものではありませんので…。

 専門家は、私たちの家を一軒ずつ回って症状を確認しに来てはくれません。私たちは日ごろから自分自身をよく観察し、体に起きている異変や変化を無視せず、責任を負わなければならないのです。

From ESQUIRE IT
Translation / Esquire Digital
※この翻訳は抄訳です。