(前編はコチラから)

太平洋路線屈指の快適個室「デルタ・ワン スイート」

「快適さとプライバシーの確保はビジネス客にとって重要であり、それが新しいデルタ・ワン スイートの設計の原動力となりました」

デルタ航空は、スライドドアを装備した新しい個室型スイートをビジネスクラスに導入するに当たり、このように発表しています。「デルタ・ワン スイート」のキャビンのシンプルかつスタイリッシュなデザインは秀逸で、実際にフルフラットシートに座ってみると、確かに個室のコンパートメント内は開放感を損なわない範囲で高度なプライバシーが保たれています。

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Hidehiko Kuwata
「デルタ・ワン スイート」のキャビン。窓側から1-2-1席の配列で全席通路側のため出入りがラク。
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サイドテーブルの広さに象徴されるように、スイート内にはゆったりとしたスペースが確保されています。

広いサイドテーブル周辺は機能的にレイアウトされており、備えつけのテーブルポケットはペットボトルやヘッドホン、タブレットなどがすっきりと収納できる使い勝手の良いサイズ感。最新のハリウッド映画をはじめとする機内エンタテイメントは、シートバックに設置された18インチ高解像度ディスプレイで楽しめます。

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「COZ-Z-Z」と記された袋には、ペットボトルを再利用した素材でつくられた寝具が入っています。

フルフラットシートの上に置かれている「COZ-Z-Z」と記された袋の中には、1セット当たり100本以上のペットボトルを再利用した素材でつくられたブランケットと枕が入っています。軽くソフトな肌触りで、寝心地も申し分ありません。これは環境への影響軽減の取り組みの一環として導入されたもの。寝具が納められているジッパーつきの袋もクリーニングして再使用され、使い捨てのプラスティック削減が徹底されています。

コストパフォーマンスが評判の
「デルタ・プレミアムセレクト」

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エコノミークラスの横8席に対して、デルタ・プレミアムセレクトは7席で各シート幅が広い。

「デルタ・プレミアムセレクト」に設置されているシートは、リクライニングの角度も深く、ヘッドレスト、レッグレスト、フットレストが装備されたこのクラスだけのオリジナルシートです。シートはゆったりとした間隔で設置されており、長時間フライトでも快適な空の旅が満喫できることでしょう。提供される機内食やドリンク類も含めて、“エコノミークラスの少し上” と言うよりも、“ビジネスクラスのほんの少し下”と表現したくなる、ラグジュアリーと機能性をバランスよく配置したクラスとなっています。

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リクライニング角度が深く、幅広なシートが最大96,5cmの間隔で配置されています。

運賃は当然のことながら「デルタ・ワン スイート」より安く、メインキャビンとデルタ・コンフォートプラスよりは高い設定ですが、旅の目的やフライト時間に応じて「デルタ・プレミアムセレクト」を選択肢に加えてみるのもよいかもしれません。

進化を続ける「デルタ スカイクラブ」

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Hidehiko Kuwata
ロサンゼルス国際空港のデルタ ターミナルにある「デルタ スカイクラブ」の入口。

「デルタ スカイクラブ」の空港ラウンジは、無料Wi-Fi、スナック、ドリンクが提供され、それぞれの地域の特産物や旬の食材を使ったメニューや季節のカクテルが楽しめます。場所によってはシャワーやスパの設備があり、フライト前のひとときをリラックスして過ごすことができます。現在、アトランタ、ミネアポリス、デトロイト、ロサンゼルス、ニューヨークなどの主要ハブ空港の他、全米35の空港で50以上のデルタ スカイクラブが運営されています。

今回特にご紹介したいのが、2022年にロサンゼルス国際空港第3ターミナルにオープンした「デルタ スカイクラブ」です。ここは、デルタ航空のネットワークの中でも最大級の広さを誇ります。ラウンジ内にはフォーンブースと呼ばれる遮音されたボックス型の個室、大型のスクリーンを設置したシアターシートなど、利用者の用途や好みを考慮してさまざまなタイプのシートが用意されています。

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ロサンゼルス国際空港に昨年4月にオープンした「デルタ スカイクラブ」。全天候型の野外テラス席「スカイデッキ」が大人気です。

ロサンゼルスという土地柄を考えると、やはりおすすめは「スカイデッキ」と呼ばれる全天候型の野外テラス席です。天気の良い日には、広大な滑走路の向こうに広がるダウンタウンやハリウッドヒルズのパノラマビューが望めます。テラス後方に設けられているプレミアムバーのドリンクを楽しみながら、出発前のひとときを過ごすことができます。

2023年2月にはカンザスシティ国際空港にも新しいスカイクラブがオープン。また、米国以外では唯一のデルタ スカイクラブが、2022年7月に羽田空港第3ターミナルにオープンしています。

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