睡眠の質を高めたいと思う人であれば、NASAが宇宙飛行士のために推奨している睡眠姿勢を試してみる価値があるでしょう。

「無重力ポジション」とは?

宇宙飛行士が身体に受ける大きな圧力に対応するため、「zero gravity’ position(無重力ポジション)」と呼ばれる姿勢が役立っているということ。

では、この地球上ではどうでしょう。専門家の研究によれば、「この睡眠姿勢が睡眠の質を大きく高める効果が期待できる」と報告されています。また、「睡眠中の血行促進、不眠症の改善、痛みの軽減など、さまざまな健康効果が期待できる」とも…。ならば、これを試さないわけにはいきません。

ところでその睡眠姿勢ですが、いったいどのようなポジションなのでしょうか?

この不思議な寝姿勢になるには、どうしたらいいのでしょう? 睡眠のスペシャリストをそろえる英国「オペラ・ベッド(Opera Beds)」社では、次のように分析しています。

「仰向けに横たわるのですが、頭と両足が心臓よりやや高い位置に来るようにするのが“無重力ポジション”です。そうすることで背骨に自然な緩みが生まれ、全身にかかる負担が軽減されるというわけです」(参照:How Zero Gravity Can Help Your Sleep)。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

この「zero gravity’ position(無重力ポジション)」という睡眠姿勢は、身体が無重力に近い状態となり、体圧の蓄積をやわらげてくれるということ。そうすることで、物理的ストレスを軽減されるというわけです。頭を上げることで気道も開き、いびきを解消することも期待できるでしょう。また、「膝と頭を心臓の高さより上げると血行が改善へと導かれ、むくみのケアも期待できる」と言います。

そして、胸焼けや胃酸の逆流といった消化器系の悩みも、重力の効果で緩和されるということ。快眠の妨げとなる胃酸の問題に関しても、これで解決する可能性が浮上してきたのです。

「無重力ポジション」の
さらなるメリット

もうひとつの利点として挙げられるのが、「(上述の)睡眠姿勢方法なら睡眠中の姿勢が安定する」ということ。ただまっすぐ仰向けで横になった姿勢では背骨とマットレスとの間に隙間が生まれ、結果として首や背中などの重要な筋肉や関節で大きな体重を支える状態になるため、睡眠中に姿勢を変えたくなってしまうということ。

自宅で即席「無重力ポジション」の環境をつくる方法

もうご理解いただけましたね。つまり、(枕などを使用して)頭だけでなく、足も枕の上に乗せて眠る…これをぜひとも試してください。それで健康効果が期待できるだなんて…、誰が予想したでしょうか? まあ、NASAを除けばでしょうが…。

無重力ポジションになるリクライニングベッドも日本では発売されているようなので、気になる人はチェックしてみてください。

ちなみにNASAの認定を受け、米国宇宙財団の認証を受けた唯一のマットレス&ピローブランドである「テンピュール」では、「Zero-G® [ゼロジー®]電動リクライニングベッド」という名で、理想の睡眠姿勢と耐圧分散を実現したベッドを展開しています。

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Source / Men’s Health UK
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。