快眠を求めるあなたに必要なのは、もしかすると2個のキウイフルーツを食べることで十分かもしれません…。

 それを行動すべきときの目安は、ベッドに入る1時間前と見ておきましょう。まずはあの短く、ふさふさの毛に覆われた果物を2つ用意してください。そして、そのときが来たなら、おもむろにその2つを食べてみてください。

 果物の好き嫌いをベン図で表現するなら、おそらく半数以上の方が「好き」の集合へと属させているでしょうから、これほどうれしい対策はないかもしれません。この素敵な儀式を行うだけで、より速やかに眠りつけることが期待できるばかりでなく、深く質のいい睡眠へも誘ってくれることが期待できるのです。

 これは都市伝説の域ではありません。この効果が、台北医学大学(台湾)の科学者によって明らかにされたことをイギリスのウェブメディア「メール・オンライン」が伝えているのです。

 この台北医学大学での研究では、睡眠障害を抱えた男女合計24人を対象に30日間にわたって行われたということです。そして、その研究で、キウイが驚きの結果を出したわけです。

 この実験では、睡眠薬など様々な“睡眠を助けるもの”を被験者に試し、「睡眠時間の長さ」や「眠りにつくまでの時間」が計測したそうです。

 そうした中、キウイフルーツを食べた場合には、平均にして13%も長い時間眠ることができたということなのです。しかも、入眠までに要した時間も35%ほど短縮されたそうです。

 この研究報告は、アメリカ国立医学図書館のウェブサイトでも公表されています。それによると、キウイフルーツに含まれる抗酸化物質とセロトニンがもたらす医療効果が、睡眠障害の改善に有益である可能性が高いと説明されています。

 抗酸化物質とセロトニン…? なんとも難しそうにも聞こえますが、キウイは単純に美味しい果物です。とにかく、さっそく今夜から試してみる価値はありそうですね。zzz…。※ちなみに「抗酸化物質」とは、生体内、食品、日用品、工業原料において酸素が関与する有害な反応を、減弱もしくは除去する物質の総称になります。そして「セロトニン」とは、ストレスに対して効能のある脳内物質になります。さらに詳しくは、ご自身でお調べください。

これはpollの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 ちなみに中国では、「ヤンタオ」と呼ばれていました(スターフルーツもこう呼ばれている)。20世紀になってニュージーランドに持ち込まれ、品種改良を繰り返し現在に至るというわけです。そこで国鳥である「キーウィ」に似たカタチから、「キウイフルーツ」という名前がつけられたとのことです。

Source / Esquire UK
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。