ちょっと寒気がする…そんなとき、「ビタミンCを摂らないと…」とこぞって オレンジジュースを飲む人も少なくないでしょう。ですが、これに関して、多くの人が勘違いしているかもしれません。
寒暖差が激しく、安定しない気候が続く季節。そして徐々に寒さも強調され、空気も乾燥していく…。体調を崩しやすくなる季節の到来です。そうして風邪で寝込んでしまったときには、食事について深く考える余裕はないかもしれません。
ですが、体力をつけるためにも何かを食べるべきです。なぜなら、それは…食べ物や飲み物によっては、体調を悪化させてしまう可能性もあるからです。これからご紹介するのは、具合が悪いときに避けたさけたほうがいい9つの食べ物や飲み物です。風邪の気配を感じているのなら、これらは避けたほうがいいでしょう。そして、素早く体調を回復させてください。
避けたほうがいいとき:どんな病気でも、この飲み物は避けたほうがいいでしょう。特に、胃腸炎のときはやめてほしいです。
体調を悪化させる理由:コーヒーに含まれるカフェインには、利尿作用があります。なので、尿が出すぎて脱水症状になる可能性があります。
「身体がウイルスや感染症と戦っているときは、水分を十分摂ることで免疫システムがより効果的に働く」と、カリフォルニア州ファウンテンバレーにあるオレンジ・コースト・メモリアル・メディカル・センターの内科医、クリスティン・アーサー博士は話します。
水分を体外に排出する嘔吐や下痢の症状がある場合、カフェインはさらに体に毒となります。カフェインを摂取することで、脱水症状を悪化させてしまうからとのこと。
さらにアーサー博士によると、カフェインは消化管の筋肉を刺激して、下痢を悪化させる可能性もあるそうです。
避けたほうがいいとき:咳や喉の痛みがあるときは、避けるべきです。
体調を悪化させる理由:オレンジジュースの酸味は、通常口の中をさっぱりさせてくれますが、喉を痛める原因にもなりかねませんので…。
「オレンジに含まれるクエン酸が、すでに炎症を起こしている喉の内側を刺激してしまう可能性が大です」と、エモリー大学の統合医学教授で『What Doctors Eat』の著者タズ・バティア博士は話します。
つまり、「喉の痛みは増し、治るのに時間がさらにかかる」ということです。
避けたほうがいいとき:どんな病気でも避けるべきですが、胃腸炎のときは特に避けるべきです。
体調を悪化させる理由:「精製糖は、白血球がバクテリアと戦う能力を一時的に低下させてしまう傾向にある」と、アーサー博士は言います。
クッキーやキャンディー、砂糖がたっぷり入ったシリアルなどを食べた後数時間は、体の免疫システムが脆弱になることが予想されますので…。その結果、病気の原因となっている菌と効果的に戦えなくなってしまうことでしょう。
胃腸炎のときは、精製糖はさらに問題を引き起こします。
「砂糖は消化管から水分を抜き出してしまうので、ゆるい水様便や下痢の原因となります」と、アーサー博士は話します。
避けたほうがいいとき:どんな病気でも避けるべきですが、胃腸炎のときは特にやめましょう。
体調を悪化させる理由:コーヒーと同様、カフェイン入りの炭酸飲料は脱水症状を引き起こす可能性が大です。
しかも、アーサー博士の言う様に消化管に悪影響を与えます。博士によると水を飲む気分ではない場合は、スポーツドリンクやココナッツウォーターのような、糖分が控えめな電解質を補う飲み物を摂取することをおすすめしています。
もちろんダイエット炭酸飲料も、同様に悪影響を及ぼすことが予想できます。
「人工甘味料の多くが巨大分子でできているので、身体はうまく消化することができません」とアーサー博士。膨満感や腹痛、下痢の原因にもなりえます。つまり、お腹の調子が悪いときに甘い炭酸飲料を飲むと、症状を悪化させる可能性が大ということになるのです。
避けたほうがいいとき:咳や喉の痛みがあるときは避けるべきでしょう。
体調を悪化させる理由:「ポテトチップスやグラノーラ、しっかりトーストしたパンなどのバリバリとした食感のスナックは、喉をやすりで削るようなものだ」とバティア博士は言います。
喉が不快に感じるというだけでなく、喉を痛め、さらにそれが治るのに時間がかかる原因にもなることが予想できます。辛い症状を長引かせるだけなので、皆さん避けるべきです。
体調を悪化させる理由:コーヒーと同様に、「アルコールには利尿性があり、病気からくる脱水症状を悪化させる可能性がある」とアーサー博士は言います。
すでに脱水症状になっているため、血中アルコール濃度が通常よりも速く上昇するでしょう。体調が悪いときに、酔いやすいのはこのためです。
また、アーサー博士によると、アルコールは消化も早めるので水様便や下痢の原因にもなるそうです。
避けたほうがいいとき:鼻づまりや痰(たん)が絡むときは、やめておきましょう。
体調を悪化させる理由:粘液や痰を多く生成するので、「具合が悪いときは牛乳を飲まないほうがいい」ということは聞いたことがあるかもしれませんね。
ですが、これは正確な情報ではないようです。「牛乳を飲むと粘液が生成されやすくなるという明らかな証拠は見つかっていません。逸話的な事例証拠にすぎないのです」とアーサー博士は言います。
博士によると、人によっては乳製品を飲むと痰が濃くなって不快感が増すように感じるそうです。気になるようであれば、症状が軽くなるまで牛乳を控えてみましょう。
避けたほうがいいとき:胃腸炎のときはやめておきましょう。
体調を悪化させる理由:「脂っこい食べ物は消化器系を通るのに時間がかかるため、吐き気がひどくなったり、胃酸の逆流の原因になることがあります」と、バディア博士は言います。
腸管の筋痙攣を引き起こすこともあり、下痢を悪化させる可能性もあります。ハンバーガーとフライドポテトは、体調が回復するまで我慢しましょう。
避けたほうがいいとき:鼻水が出ているときはやめましょう。
体調を悪化させる理由:トウガラシやホットソースの辛みの素であるカプサイシンは、鼻孔を刺激して鼻水を出させます。
よって、「すでに鼻水が出ている場合に辛いものを食べると、悪化します」と、バディア博士は説明します。逆に鼻がつまっている場合は、粘液を分解するので一時的に通りがよくなる可能性もあるそうです。
From MEN'S HEALTH USTranslation / Yuka Ogasawara※この翻訳は抄訳です。
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