このところの「健康」ブームで、多くの人が「塩分」の摂取量に関して敏感になっているはずです。でも、敏感ではいながらも…、実のところはどうでしょう。実際に「塩分」を減らした食事をしようとしていますか? でもその前に、塩分が最も多い食品を知っていまか。 

 なぜ、こんなことを言うかというと、先日、CDC(米国疾病管理予防センター)の最新のレポートで分かった上位5つの食品に、思ってもいなかったものばかりが入っていたからなのです。 

 研究者たちは約10,000人に、24時間以内に食べたものを報告してもらいました。そしてこの約10,000人は、日々、平均的に3,409mgもの塩分を摂取していることもわかったのです。これは1日2,300 mgという推奨ガイドラインを、はるかに上回っているのです。 

 そして本題です。摂取された食品のうち、塩分を最も多く含む食品の種類を調べるためにデータ分析をしたところ…、驚いたことにポテトチップス、プレッツェル、クラッカーなどの塩味系スナックは、上位5位に入っていないばかりか、全塩分(ナトリウム)消費量における、なんと3.3%しか占めていなかったのです。 

塩分の多い食品は…第1位はパン

 …となると、問題の最も塩分の多い食品は…第1位はパンだったのです。全ナトリウムの消費量の6.3%を占めていました。次がピザで6.2%。続いてサンドイッチ、ハム、ソーセージ類、スープと3位から5位へと並んでいたのです。 

 そして、この調査にお答えいただいた人たちがいったいどこで、その塩分を摂取しているかという調査では、1位が食料品店の食品で61%、ファーストフード店が17%、着席形式のレストランが11%となっていました。が、ここで注目してほしいのは、カロリー当たりの塩分の消費量に関しては、レストランで食べた料理のほうが、店で買った惣菜系料理を上回っていたのです。 

塩分の摂取量を気にすべき人とは?

 「どんな人が本当に塩分をカットすることを必要としているのでしょうか?」 という問いに関しては、いまだに多くの議論がされています。が、塩分を多く摂ると血液中の水分が増えて、血圧を上げます。ならば当然、高血圧の人にとっては大きな問題となる確率は高くなるでしょう。 

 「高血圧の人は、1日のナトリウムの摂取量を1500mgに抑え、少なくとも1日4700mgのカリウムを摂るべきだ」と、「メンズヘルス」US編集部の心臓専門アドバイザーであるプレディマン・クリシャン・シャー博士(Prediman Krishan Shah)は話しています。カリウムには、ナトリウムの影響を打ち消す効果があるので、これも覚えておきましょう。 

栄養素のバランスが摂れた食事がいちばん大切

 そして「メンズヘルス」US編集部の栄養専門アドバイザーであるアラン・アラゴン博士によれば、日常、バランスのとれた食事をしている健康的な若者であるなら、たまに塩辛い食事をしても、そう害はないとも言っています。とはいえ、やはり何にせよ、バランスが一番大切だということではないでしょうか。

 

From Men's Health
Translation / MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。