アメリカ・ユタ州では、ポルノを性教育の一環として前向きな姿勢で見せているようです。
2017年2月初旬にユタ州議会では、避妊への知識をベースとした包括的性教育を、授業として受けさせるべきかを父兄が選択できる法案を否決しました。
そしてその結果、公立学校では禁欲だけを教える性教育を行う法案が可決したのでした。「ガーディアン」紙の記事によると、現在ユタ州の公立学校の教師は結婚相手以外とのセックス、避妊、同性愛を提唱することを許されていません。同意の上でのセックスや、STI(性感染症)の問題に対する対策もとられていないのです。
ユタ州は、セックス関連の騒動(法律、ポルノ、その他)が起こる温床となっています。
アダルト動画サイトの「xHamster(エックスハムスター)」は、ユタ州住民がアクセスすると「ボックス」という性教育シリーズを選ぶボタンを表示するように設定されています。この「ボックス」は不適切なページではありません。「私たちはポルノを肯定していますが、スターウォーズが科学の教材にならないように、ポルノを性教育の教材として当てにすべきだとは思っていません」と、「エックスハムスター」のブログに書かれています(ユタ州の科学の授業に、「スターウォーズ」がどのように使われているか想像するのも楽しいかと…)。
これはひとつのトレンドかもしれません。2月上旬にアダルト動画サイトの「PornHub(ポーンハブ)」がSexual Wellness Center(性的健康センター)を開講しました。
「残念なことに、ユタ州ではポルノサイトに頼らなければ、子供への性教育ができません」と、否決された法案を支持したユタ州のブライアン・キング議員は言いました。しかし少なくとも、子供たちには選択肢があります。
性教育とはなかなか複雑なもので、100%正しい正解というものが存在しないため、判断しづらい点もあります。大人と子供、この双方に効果的な性教育を、我々はずっと探し続けていかなければなりません。
Source / ESQUIRE US
Translation / Spring Hill, MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。