同刑法によると「窃盗犯には手足切断」、「妊娠中絶をした女性には公開むち打ち刑」が執行されるということ。また、「強姦や姦通(配偶者以外の異性との性行為)、ソドミー、強盗、そしてイスラム教創始者ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフに対する侮辱もしくは誹謗中傷する発言も死刑に値する」そうなのです。

 その他、「女性同士による同性愛行為も40回のむち打ち刑、または10年以下の懲役刑の対象」になるとのこと…。

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-//Getty Images
ブルネイのハサナル・ボルキア国王。


 ブルネイのハサナル・ボルキア国王は2014年より、厳格なイスラム法(シャリア)を導入。イスラム法における女性の地位は低く、女性は男性に従う立場にあるため、妻に対する夫の暴力行為も容認されているという報道まであります。

 今回発表された新刑法を受け、ハリウッド俳優のジョージ・クルーニーが、ロンドンの「ザ・ドーチェスター」やロサンゼルスの「ビバリーヒルズ・ホテル」など、ブルネイ投資庁が所有する高級ホテルのボイコットを呼びかけました。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。


 さらに、米国で絶大な人気を誇る司会者のエレン・デジェネレスもボイコットに賛同。自身のツイッターで「ブルネイでは明日から新刑法が施行され、同性愛者には石打ちによる死刑が科されるらしい。私たちはいますぐ行動を起こさなければなりません。だからブルネイ国王が所有するホテルを、みんなでボイコットしましょう。声をあげて、このニュースを世界中に広めましょう。いまこそ立ち上がるときです」と訴えました。

 ちなみにブルネイでは以前から、同性愛者に対し10年以下の懲役が処されていましたが、1957年を最後に死刑執行は停止しています。今回の反LGBT法をめぐり、いまもなおさまざまな国や人権団体から激しい批判の声が上がっています。ブルネイ国王が今後、新刑法を撤回する可能性はあるのか否か、引き続き注目です。

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From Women’s Health
Translation / Reiko Kuwabara
※この翻訳は抄訳です。