世界中のスキーヤーに愛される安比、奇跡の雪

東北新幹線・盛岡駅に降り立ち、そこから車に乗り換え快適に高速道路を北上すること約1時間。みずみずしい緑の高原と山岳が広がる安比高原の風景が出迎えます。大きく深呼吸をし、高く青い空を見上げればふっと力はゆるみ、都会のストレスはいつの間にかはるか遠くへと消えていきます。 

安比高原は岩手県北西部、十和田八幡平(はちまんたい)国立公園に隣接。安比とはアイヌ語で「安住の地」。世界屈指の雪質は、「奇跡のシルキースノー」と評され国内外のスキーヤーに高く評価されています。そんな安比ではいま、新しいライススタイルを構築する壮大なプロジェクトが進行中です。

安比高原リゾート
Yuji ABE
類まれなパウダースノーで名高い安比高原スキーリゾート。

その名称は、「安比バレー構想プロジェクト」

既にある環境を活用しつつ再整備、そこへ多用な産業を生み出す施設・サービスを新たに導入していく計画で、その最新事例が「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」をはじめとする3つのIHGグループホテルの開業と、英国の名門ハロウスクールによるインターナショナルスクールの誘致。同校は「ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン(以下、ハロウ安比校)」として2022年8月29日に開校しました。

これには岩手県も全面的に協力し、観光客だけではなく定住者増加も見据えた大規模なプロジェクトとなっています。言い換えるなら、新しい将来性を見据えた「地方のまち」をつくり出す計画と言えます。

しかしなぜ今、安比高原に注目すべきなのか?

そこには熱き情熱を持った人材と彼らの理想を支持する、インターナショナルなトップブランドの存在がありました。

観光で町を消費させない。定住者を増やし、持続させるための観光開発

「安比バレー構想プロジェクト」がスタートしたのは2020年。観光・教育・医療、3つの産業を軸にしたまちづくりが大きなテーマで、将来的には「インバウンド(訪日外国人)を含めたスキー客を現在の約2倍の年間50万人に、さらに現在わずか600人の定住者を1万人まで増やす」という壮大な目標を掲げています。

プロジェクトの中核は「株式会社岩手ホテルアンドリ ゾート(以下IHR)」。盛岡を拠点とし市内のホテル、ブライダル、アクティビティ、デリバリー・ケータリング、物販などホスピタリティ・サービスに精通する企業。ほかにも、いわて花巻空港のレストランなども手掛けています。

安比高原一帯の施設を所有・運営する同社はスキー場、牧場、不動産などを運営。2021年~2022年に『ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート』を開業し、さらに『ANAホリデイ・インリゾート安比高原』『ANAクラウンプラザリゾート安比高原』をリブランド(今後段階的に改装させていく予定)。合わせて3軒のホテルが同社により新たなスタートを切っています。

そこで同社の取締役であり、都市計画本部・本部長のペニー・ルオ氏がプロジェクトについて語ってくれました。

安比高原スキーリゾート
IHR
安比高原スキーリゾート

「およそ6年前、現在の経営体制になってから、安比高原を今までのようにホテルやスキー場といったレジャー産業だけに依存するのではなく、長期的に地域の価値を発揮させるにはどうすれば良いか悩みました。

短期滞在が主な観光客だけではなく、安比で職に就き、生活を営みこの地で家庭を持つ、そんなサイクルが通年で生まれることが、この地域にとって最良の未来なのではないかという結論に至りました」

ペニー・ルオ
Wataru Yoneda
ペニー・ルオ氏。地元の人たちとの会合も頻繁に開催し、丁寧に理解を深めていった結果、現在では皆から信頼される存在に。

「日本は強いブランド力をもっているのに、それに気づいている地方が少ない」

日本で生まれ学生時代をアメリカやアジアで過ごしたルオ氏は海外生活の中で、「日本から来た」というだけで人気者になってしまったと言います。マンガを読み始めたのも留学先で。理由は「読まないと話題についていけないくらい皆が読んでいたから」。学生ながらに日本のバリューを体感した瞬間だったそうです。ハロウ校の誘致に始まりその後、縁があって安比高原の開発に関わっていく際、広大な自然にある美しい安比高原の景色を見て「ここは間違いなく世界に通用する」と実感したそう。日本の安全性や文化が海外の人にとってはとても強いブランド力を持っているのに、実はそれに気づいている地方が少ない。まさに地方の「隠れた宝」状態に気づき新しい可能性を見出したのです。  

アンスティテュ・ル・ロゼ
Courtesy of Institut Le Rosey via Instagram
王族も通うスイスの名門寄宿学校「ル・ロゼ」。

観光客向けのホテルや施設がブームやシーズンが終われば、ゴーストタウンになってしまった地方の観光地を私たちは見てきました。『地方創生』がひとつのブームとして流行りにならないよう、中央集権型の仕組みから地方にも利益が回る仕掛けに改善しなければなりません。恒久的に人が暮らし、そこで観光要素が循環することが本質的に日本の地方の未来を支えるものだと思っています。 『安比高原バレー構想』のポテンシャルは観光ではなく、『まちづくり』を目指すそのビジョンと実現力にあります。

一緒にパートナーとして参画してくれる事業者さんもそのような長期的ビジョンを共有できる仲間として捉えています。アジアではまだ例を見ない、新しい可能性を秘めたまちをつくりたいのです。

そして、プロジェクトの成功には継続的に雇用を創出できる新しい『産業』が必要です。まずはじめに決めたのが『教育』産業でした。お手本はスイスです。スイスはご存知のようにサンモリッツ、シャモニーなど社交場としてのスキーリゾートで有名です。さらにグシュタードにある『ル・ロゼ』など、優秀なインターナショナルなボーディングスクール(全寮制学校)が多いことでも知られています」

「日本にもインターナショナルスクールはありますが、大半が都心の限られた空間を使った施設になっています。スイスのような整った教育機関と恵まれた自然環境を持ったボーディングスクールは安比高原の新しい魅力造成に最適であり、現在、弊社が所有する土地や施設を活かすのにもいいのでは、と思ったことが『ハロウ安比校』誘致へとつながりました」

元首相チャーチル、俳優カンバーバッチの母校
英国超名門ハロウスクールが認めた
“最高の教育環境”、安比高原

ハロウスクールとは、ウィリアム王子の母校イートン校やラグビー校と肩を並べる世界トップクラスの名門パブリックスクール(※)。英国ハロウスクールの誕生は1572年、今年2022年には創立450周年を迎えました。イギリスのウィンストン・チャーチル元首相、インドのジャワハルラール・ネルー初代首相など世界の指導的役割を果たしたリーダーたち、ノーベル賞受賞者、芸術家など数多くの偉人・著名人を同校から輩出しています。

一流大学への進学率も高く、オックスフォード、ケンブリッジ、スタンフォード、京都大学などが挙げられます。最近では俳優のベネディクト・カンバーバッチがハロウヴィアン(卒業生)として知られています。カンバーバッチはハロウで演劇に目覚め、全英屈指の名門マンチェスター大学に進学したのち、ロンドン音楽芸術学院へ進んでいます。

ハロウ校
Peter Dench//Getty Images
英国のハロウスクール本校は男子校。エリザベス1世の勅許状に基づき開設。首相を7名、ノーベル賞受賞者も3人輩出している。

そのハロウが2022年8月29日に、安比高原に日本初のインターナショナルスクールを開校したことはニュースでも取り上げられ話題になったので皆さんも記憶に新しいかもしれません。誘致のきっかけとなったのが、この「バレー構想」だったわけです。ルオ氏はさらに語ってくれました。

「アジア版のスイスを目指すことが安比の強みを生かし世界で戦えるリゾートタウンに成長させる鍵だと確信しました。数あるボーディングスクールの中でも、ハロウスクールは歴史ある名門であるのはもちろん、約25年ほどアジアでの展開を推し進め確かな実績と信頼を残しています。世界的に認知されさらにアジアマーケットでの経験が豊富なことは、弊社がこれからグローバルに展開していくまちづくりを遂行する上で欠かせない要素になります。タイミング良く、ハロウスクール側も日本での開校を検討しているところで、東京や関西など候補が挙がっていた中、安比も候補地として打診させて頂きました」  

※私立学校の中でも、英国の王族専用だった学校がイングランドとウェールズにおける男子に限り、王族以外の「パブリック」にも入学を許したことでこう呼ばれるようになったごく一部の学校を指す。

ハロウスクール
Harrow School
ハロウスクール安比ジャパン

英国名門校が安比高原を選んだ理由

ハロウスクールは1998年バンコクに開校後、北京、香港、上海など中国8ヵ所に海外分校を設立。ハロウ安比校は10校目です。他のアジアの場合は、都市に位置するためフルボーディングスクール(全寮制学校)ではなく通学スタイルが多いのですが、英国のハロウスクールは広大な敷地に学生寮、校舎、ラグビー場、テニスコートなどのスポーツ施設が点在し、なんとゴルフコースもあるという壮大な環境。関係者は安比高原を見た際、「英国のハロウスクールに似ている」と思ったそうです。そうして「IHR」という地元に根付いているパートナーを得たことで、ハロウ側は最終的に安比高原に設立することを決断。安比高原のビジョンとハロウスクールのビジョンが一致した瞬間でした。 

ハロウ安比校開校の立役者と言えるのが、プロジェクト総責任者であり初代校長に就任したマイケル(ミック)・ファーリー氏。ハロウバンコク校の校長やブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ(BST)の校長などを歴任。BSTは英国の私立学校監査局ISIから最優秀レベルの学校の認定を受けるなど、アジアでの国際教育に尽力してきた人物です。「開校初日は非常に感動的だった」と話してくれました。 

マイケル・ファーリー
Wataru Yoneda
ミック校長

「8月29日はとても心に残る日でした。生徒たちが一堂に集まり、このすばらしい施設、環境に溶け込んでいく様子は、30年ほど教育にかかわってきましたが特別に感慨深いものでした。これから入学する生徒もいますが、現在(取材時は9月)180名の子どもたちがいます。私は19年前BSTのため日本に来ましたが、以降、日本の奥ゆかしさ、自然環境の美しさに魅了されました。その後、ハロウバンコク校の校長として進学実績の押し上げや、リーダーシップ育成のカリキュラムの確立、寮のプログラムの強化などを行い、そこでアジアでのハロウの教育プログラムの足場を固めることができました。生徒個々の可能性を最大限に伸ばし、心身の豊かな成長を促す。教育者、スポーツマン、アーティストなど多数の才能を育成してきました。そしてこのハロウの教育姿勢は、『日本でも根づくのではないか』と考えたのです。そこで東京や関西など4つの候補地を視察しましたが、ここ安比は英国のハロウスクールに環境がとても似ていたのです。まず、広大な敷地を用意してもらえたこと、さらに周辺の自然を活かした環境は、ハロウの授業カリキュラムに欠かせません。安比にはそれを可能にする条件が整っていました。冬は目の前のゲレンデを使ったスキーとスノーボードの授業ができます。グリーンシーズンにはゴルフ、水泳、テニスなどで心身を鍛え才能を伸ばすことが目指せる。ここは、スイスのボーディングスクールに匹敵する環境です。そして特筆したいのが、岩手県の力強い支援でした。多くの関係者のパートナーシップのもと、ハロウ安比校が生まれたのだと実感しています」   

michael farley
Wataru Yoneda
実験室となるラボの前に立つ礼服姿のミック校長
ハロウスクール
Harrow School
通常の学校ではなかなか見ない最新の設備が揃う。3Dプリンタまでも…。

ハロウ安比校はプレップ(11~13歳、日本の小学6年~中学1年)、シニア(13~16歳、日本の中学2年~高校1年)、シックスフォーム(16~18歳、日本の高校2年~3年)の子どもが入学対象。最終的には900名の生徒を受け入れる計画です。学費は学年によって多少異なり、1年間で849万円~927万円。7年間通して子どもを学ばせると、およそ6200万円かかります。その金額の高さから、「一部の富裕層のための学校」「(日本以外の)アジア人のための学校」などと批判的ゴシップとも言える記事も散見しました。そういった報道にミック校長は、このように語ってくれました。

「私たちのような国際的な教育機関の多くは、ヨーロッパにあります。最もいい例はスイスでしょうか…。そこには世界中から子どもたちが学びに来ています。日本人だけではなく中国、マレーシアなどアジア各国、オーストラリアなどからも。世界各国の子どもたちが生活を共にし、学び、友情を育むことは多様性を生み、相互理解を生みます。彼らが卒業してオールドハロウヴィアンになっても、その絆は消えません。誰かがスタートアップしたいと思ったとき、世界中で活躍するかつての友人たちがサポートをしてくれるかもしれません。このベネフィット(恩恵)は、日本にとっても社会にとっても重要だと信じています。さまざまな記事を見ましたが、今後の生徒たちの活躍こそが答えであり、きっと理解していただけるものと思っています」

ハロウ校
Harrow School
冬のキャンパス

現在、ハロウ安比校には日本、中国やタイなどアジアを中心に12カ国の国籍を持った第一期生の生徒が学んでいます。ミック校長によれば、「そのうちの大半は親ではなく、生徒自らがハロウを選んだ」と言います。授業は基本的に英語、加えて日本語と中国語のカリキュラムがあるので生徒は最大3カ国語を話すことも可能に。優秀な生徒には奨学金制度もあります。

また岩手県と八幡平市と協定を結び、地元の子どもたちの国際性を育てるための教育プログラムやイベントを地元の学校と協働していくとのこと。2023年3月にはハロウ安比校、英国ハロウスクール、地元の学校やPTAによるスキー大会を計画。今後は英会話、文化交流など、多彩な活動が行われる予定です。

ハロウ安比校が誕生したことで、「安比バレー構想プロジェクト」は動き出しました。そこで必要となってくるのが学校関係者の生活基盤であり、子どもたちに会いに訪れる保護者のニーズにしっかり応えられる滞在先になります。それを引き受けたのが、「IHGホテル&リゾーツ」です。

anaインターコンチネンタル安比高原リゾート
IHR
ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート

世界中のスキーヤーだけでなく、国際的名門校の保護者、関係者を受け入れるために必要だった世界ブランドIHGのノウハウ

冒頭で紹介した『ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート』『ANAクラウンプラザリゾート安比高原』『ANAホリデイ・インリゾート安比高原』を擁する「IHGホテルズ&リゾーツ」は、世界100カ国以上に17ブランド、約6000軒のホテルを展開するグローバルホテル企業です。

当然インターナショナルなハイエンド層での知名度は、非常に高いものがあります。日本では『インターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツ』をはじめとする6ブランド・44軒のホテルを展開し、国内での運営経験も豊富ゆえアジアを筆頭に世界から安比に訪れる学校関係者、保護者、さらにはスキー&レジャー層など幅広いゲストを満足させるサービスとホスピタリティが大いに期待できます。実際、既にハロウ安比校のレセプションなどにも利用され、高評価を得ています。安比高原にある3つのホテルで計1045室。スキーを目的とした観光客だけでなく、長期滞在のインバウンドにも対応できるラグジュアリーホテルです。

ana intercontinetal appi resort presidential sweet
IHR
『ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート』プレジデンシャル・スイート

IHGホテルズ&リゾーツ マネージンングディレクター 日本&マイクロネシア、およびIHG・ANA・ホテルズグループジャパン CEOアビジェイ・サンディリア氏はこうコメントしています。

「東北地方で随一の外資系ラグジュアリーリゾートである『ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート』が誕生したことによって、これまで安比を知る機会がなかった国内外の旅行者に新たな選択肢を加えることができたと思っています。これを機に、今後さらに日本の観光産業の活性化に貢献していきたいと考えています 」

コニカミノルタカップ
Matt Roberts//Getty Images
雄大な自然に囲まれたゴルフ場。画像は2017年コニカミノルタ杯の様子。

住民にとっての心地よい刺激が人との交流を加速させる

ビジターとして訪れる保護者とは別に、およそ70名ほどいるハロウ安比校の関係者は当然、周辺に家を借りて定住することになります。安比高原にはコンビニは1軒のみ。スーパーや病院は、車で20分ほどの場所にありますが不便はないのでしょうか?

「私たちも当初は不安だったのですが、もともと自然環境での生活を好んでいた先生方が多かったこともあり、すぐに安比での生活には溶け込んでいました」とルオ氏。

「それよりも町としての活気や温かさを追求しており、『朝、焼きたてのパンと淹れたてのコーヒーが飲める憩いの場所が欲しい』とコメントをいただきました。今、まさに私の部署ではそれを実現させようと動いています。それは一居住者としてここで働いている私にも同じ気持ちがあったからです。

しかし不安定な観光客の数と現在の定住人数を考えると単体の事業としては不安定要素が多くあるという懸念もありました。だからこそエリア全体を管理している立場を利用し、ホテルに卸して朝食ブッフェで使ってもらったり、ハロウの給食でも提供できるように仕掛けたりと、ビジネスとしていかに安定的に生産を保てるかの検証をしています。そのようにしてひとつの事業がいかに安比全体に影響を及ぼし相乗効果を生み出し良いサイクルを作り出せるかも安比バレー構想の考えの軸にあります。

パン屋ひとつ取っても自社の土地で小麦の栽培をすれば農産物となります。学校の教育に組み込み子供たちで収穫し、それがその日の食事としてテーブルに出れば食育にもなる。『アグリ(農業)ツーリズム』として観光アクティビティに取り入れることもできます。そのようにして今後、町にできる商業が独自の文化を形成し、住民にとって心地よい刺激となれば人との交流も加速し、定住者を増やすきっかけになるはずです。そうなればそれ以上嬉しいことはありません。

今年はハロウ安比校が開校し、インターナショナルなホテルもオープンしました。世界各国から来た新しい住民が増えた今、これからは町としての活気作りとコミュニティー形成に力を入れていきたいと思っています。安比高原のまちづくりは着々と動き出してきています」

安比高原
nattya3714//Getty Images
紅葉時期の安比高原。平安時代から馬の飼育も盛ん。

「東北からグローバルリーダーを育てたい」

ミック校長そしてルオ氏にインタビューした際、はからずも二人からこのような同じ想いを聞きました。「スイスでもロンドンでもなく、日本の東北から世界のリーダーシップを担う逸材やアントレプレナーとして社会を変革する企業家、あるいはメダリスト級のトップアスリートを輩出していく」ということ。

安比で成長する子どもたちや、ここを居住場所に決めた人たちによって、その想いが実現する可能性は十分あります。いえ、必ず実現すると言っても過言ではないでしょう。また、“消費型の観光開発ではなくて、持続できるまちづくり”というパーパスは、今後の地方創生に必須となるスキーム。そのロールモデルとして安比は今、世界に向けて動き始めているのです。