1875年にスイスのジュウ渓谷で創業して以来、現在まで創業一族が経営を継続し自社ブランドの時計を製作し続けているオーデマ ピゲ。現在も本社は、創業当時と同じジュウ渓谷のル・ブラッシュ(Le Brassus)にあります。
創業当時から複雑機構の分野で業界屈指の地位を確立し、時計の薄型化や小型化でも時計史に名を残すほど。パーペチュアルカレンダーやトゥールビヨンと並び、世界3大複雑機構のひとつに数えられる「ミニッツリピーター」を1892年に世界で初めてリストウォッチへ搭載することに成功。やがて1986年には、腕時計サイズの超薄型「トゥールビヨン」も世界で初めて自動巻き化することにも成功するに至ります。
こうしていつの時代も最先端の技術力を発揮し、さらにそれに甘えることなく常に高みを目指す姿勢を示し続けている…それが、オーデマ ピゲが現在も多くの人に愛され続けている理由なのです。
オーデマ ピゲと言えば、1972年に発表し、ラグジュアリー・スポーツウォッチという分野のパイオニア的存在である「ロイヤル オーク」をイメージする人が多いのも事実でしょう。ですが、常に時代の最先端と共に、大切なことは何かを探求するオーデマ ピゲというブランドに宿るDNAは、このブランドの魅力をさらに深みへと誘います。
それが21世紀という時代の息吹をいち早く把握し、ドレスばかりではなく、シームレスにカジュアルやスポーツシーンにもマッチするラグジュアリーなデザインが具現化した「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」。クラシックなラウンドウォッチでありながらも、オーデマ ピゲのアイコンでもある8角形をインナーケースにサンドイッチすることで立体的な造形美を表現。風防ガラスは優雅にカーブを描き、光の反射により美しく煌めきを放つ絶世の美時計です。
オーデマ ピゲ ブティック 銀座B1Fでは、その時計づくりの拠点であり真髄が宿る本社工房にて、「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」製作過程の擬似体験ツアーが楽しめるプロジェクションマッピングを2021年12月12日(予定)まで公開中。そこで今回、ファッションディレクター&スタイリスト森岡 弘氏をオーデマ ピゲ ブティック 銀座に招待。そこでフランソワ-アンリ・ベナミアスCEOと対面し、工房内を擬似体験していただきました。
森岡氏の体験や時計の見学が終わってからの感想は、「オーデマ ピゲ創設以来の伝統を時計職人が脈々と継承し続け、それをリスペクトしながらひとつひとつ、一人ひとりが魂を込めて仕上げていることが再確認できました。と同時に、モダンでオープンマインドな空気感も伝わってくる…それはある意味、高次元の革新性となって肌に伝わってきました」とのこと。
◇最新プロジェクションマッピング
CODE 11.59 by Audemars Piguet
Welcome to Le Brassus
開催期間/2021年12月12日まで(予定)
開催時間/11:30〜19:30
※予約不要
開催場所/オーデマ ピゲ ブティック 銀座
住所/東京都中央区銀座6-5-13
CSSビルディングⅢ B1F
Google Map
上映時間/約5分半
ブティック 銀座の地下1階にて、プロジェクションマッピングによるル・ブラッシュの工房を見学したあと森岡氏は、1階のブティックラウンジにて、オーデマ ピゲ ジャパンでマーケティング & 広報部長を務める大野 憲氏と共に、最新の「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」を再確認しました。
オーデマ ピゲ大野氏(以下、大野氏)が、「色のバリエーション、素材のバリエーションもあり、非常に豊富なコレクションで、ケースの形状と構造が非常にユニークに仕上がっています。3層構造になっておりまして、上ブタとケースバックとの間にオーデマ ピゲらしい 8角形のミドルケースを挟んでいます。このミドルケースに、違う素材や違う色味を挟むことで楽しむことができるという複雑な3層構造のケースが特徴となっています」と説明。
すると森岡 弘氏は、「複雑ですが、絶妙なバランスのボリューム感になっていますね」と感心の様子。
さらに大野氏は、「パーツ・パーツで異なるさまざまな“磨き”仕上げも多用しているので、時計という無機質な個体でありながらも有機物のような奥行も感じさせてくれるのも特徴と言えます。ポリッシュ加工であったり、サテン加工のマットな質感であったりを交互に多用しています。これも、ケースの3層構造だからこそ実現できたことです」と、一見しただけではわからない「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」に宿る時計職人たちの丁寧で緻密な仕事ぶりを教えてくれました。
さらに森岡氏は言います。「“磨き”のマット感と光沢…このさり気ないこだわりが、すごく“ラグジュアリー”なアクセントになっていますね。今の時代、ブランドにおける“ラグジュアリー”感というのは、『豪華』とか『贅沢』という見た目の中身を形容する意味だけでなく、『未来を見据えた揺るがない姿勢』というブランドの精神を形容する意味もあるので、まさにそれを感じることができて、非常に心が潤うほどの“ラグジュアリー”を感じます」とのこと。
さらに大野氏は、「ケースのサイズ自体が41mmのところ、形状を手首のカタチに沿うよう適度に湾曲させることで実際のフィット感は38~39mmに近い…」など、人間工学にまで迫るオーデマ ピゲのこだわりを披露。さらに新作からは、お客さまの生活様式の変化による好みの変化を推し量り、ラバーストラップを標準として採用していることを教えていただきました。
すると、おもむろに文字盤はスモークバーガンディーの「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」を試着した森岡氏は、「絶妙のニュアンスで存在感を放ちながらも、自らのスタイルをより一層ラグジュアリーな大人のスタイルへとアップグレードしてくれる」と絶賛。
次に大野氏は、ミドルケースにブラックセラミック素材を挟んだモデル「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」も紹介。これもラバーのストラップが採用され、より一層大人の遊び心で満ちたモデルを森岡氏にすすめます。大野氏が「いずれのモデルも自社で新開発したムーブメントを搭載しています」とコメントすると森岡氏は、「オーデマ ピゲさんは自社による一貫生産ですものね。マニュファクチュールってすごいことだと思いますよ」と応えます。
…以上のように盛り上がりを見せた対談の続きおよび詳細は、ぜひとも上の動画でお楽しみください。
森岡氏が言う、「僕はもはや時計は、時刻を知るためのものではないと思っているんですね。自分づくりと言いますか、自分のスタイルをつくる上での最後の“決め技”“決めどころだ”と思っています」という提案からの解説は、オーデマ ピゲを着用してスタイリッシュに過ごしたいと願う方には必見必聴のお話となっています。
森岡氏はこのスタイリングの意図をこう語ります。
「スポーティ&シックな…例えばラペル幅が少し広めであったり、パッチポケットなどのディテールや生地感もスポーティな印象を持っていたりと、カジュアル感のあるスーツを選びながらも、全体の印象に少しだけクラシックな部分を載せたミックステイストのあるスタイリングにしてみました」
そこに森岡氏が合わせたのは、お気に入りのバーガンディカラーの「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」。このように上質でいて色馴染みが良く、印象にも残るカラーの時計を「着こなしのフィニッシュとして選んでいる」ということで、「この人は服のきこなしに対してのスタイルがあるんだな」「ほかの人の装い方とちょっと違うな」と相手に想像させやすいということで、この仕上げにしたそうです。まさに、“格上げウォッチ”の威力を発揮させたスタイリングと言えるでしょう。
※さらに詳細なコメントを知りたい人は、下の動画をぜひご覧ください。
2つ目のスタイルでは、“大人のスポーティ感”にふさわしい、 提案型のスタイリングを披露していただきました。
「基本的には色使いは、ゴールドのケースではありますが気品に満ちたピンクゴールド…そんなに派手な印象は発していない時計であり、そこにミドルケース部分に施されたブラックセラミック素材が非常に効いている感じがしたので、個人的にもすごく気に入りながらスタイリングしました。時計って真上から見るのは本人だけ。第三者の皆さんは、ほぼ真上から見ることはありませんよね。だいたい斜めの角度から時計を見るわけです…。そのときにこのブラックセラミックがかなりの威力を発揮してくれますね」と、「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」の魅力を解説してくれた森岡氏。
そして最後に、よりカジュアル化の進んだ現在のライフスタイルを見越して、「いい意味で服装が遊べる時代になってくると、逆に “センスがいいか?悪いか?”がすごく、あからさまにわかる時代でもあるわけです。そんな時代には、時計のセレクトも抜かりなく仕上げるべきでしょう」と述べる森岡氏。
まさに、そんな時代の最適解の時計が「オーデマ ピゲ」ではないでしょうか。
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●お問い合わせ先
オーデマ ピゲ ジャパン
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