ポロ競技と深いつながりを持つ「ピアジェ ポロ」

ジャガー・ルクルトの名機「レベルソ」。ケースをスライドさせることでフェイス面を裏返しにできる機構を持ったこのタイムピースに関する記事を書こうと思えば、その反転式ケースの由来について解説をしないわけにはいかないでしょう。ポロ競技場での使用を前提に、試合中の衝撃に耐え得る腕時計として考案されたものなのです。果たして、もう何百人、何千人の時計ライターがこのことを書き連ねてきたことでしょうか。

ところで、1874年創業のピアジェもまた、ポロ競技場で用いるべき腕時計をつくっていたことはご存じでしょうか。ただし、アプローチは「レベルソ」とは大きく異なります。

そのタイムピース「ピアジェ ポロ(Piaget Polo)」は選手ではなく、試合観戦に訪れる高貴な人々のためにつくられたものでした。もちろん、ステンレススチール(SS)製ではありませんでした。ケース、ダイヤル、ブレスレット、そのすべてが純金製で見事な調和を奏でていました。シャンパンを片手に歓声をあげ、“王様のスポーツ”とされるポロを楽しむ…。そんなライフスタイルを体現すべく生み出されたのが、「ピアジェ ポロ」という時計でした。

piaget polo field watch
Piaget

メゾン創業家の4代目に当たるイヴ・ピアジェ自らがゴールドの「ピアジェ ポロ」の発表を行ったのは、1979年のこと。「活発で洗練された精神をリラックスかつエレガントに表す」ことを意図した、まさに至高の1本でした。

1980年に開催された世界ポロ選手権では、初代ボンドガールとして名をはせたウルスラ・アンドレスがピアジェのアンバサダーを務めました。優勝トロフィーの授与式でその腕に巻かれていた時計が、写真で世界中へと広まったのです。

それ以降というもの、大型ケースや大胆なカラー、スケルトンダイヤル、デイト表示窓、機械式ムーブメント、薄型キャリバーなどなど、ありとあらゆるデザインの「ピアジェ ポロ」が世に送り出されてきました。

カジュアルなエレガンスが際立つ新作に漂う名作の予感

そのピアジェが新たにつくり上げたのが、今回発表となった「ピアジェ ポロ フィールド(Piaget Polo Field)」です。鮮やかなグリーンの「ポロ スケルトン(Polo Skeleton)」、エメラルドグリーン文字盤の「ポロ パーペチュアルカレンダー(Polo Perpetual Calendar)」、生命力あふれるグリーンをまとった「ポロ デイト(Polo Date)」など、ピアジェの伝統とも呼べるグリーンウォッチのトレンドを引き継いだ新作です。もちろんテーマカラーはグリーンです。

piaget polo field watch
Piaget

ですが、もちろんただのグリーンではありません。「ポロ世界選手権がかつて『ピアジェ ワールドカップ』と銘打たれていた当時の、フロリダ州ウエストパームビーチの競技場の色鮮やかな芝へのオマージュ」とされる、深みのあるエメラルドグリーンです。ダイヤルに刻まれた深いラインは、ポロ競技場をイメージしたものです。そして、質感豊かなスポーティなラバーブレスレットやベゼル内側の八角形の形状とも、見事にマッチしています。

ケースサイズは42mm。ムーブメントは自社で設計・開発・製造を手掛けた1110Pピアジェ自社製自動巻きムーブメントを搭載しています。ブラックほどシリアスではなく、シルバーほどストイックでもない。グリーン由来のピースフルなイメージがあり、ポロに由来する高貴な印象、さらにはラバーブレスがスポーティさも放つタイムピースです。もちろん、シャンパンを片手に王様のスポーツを楽しむ際にも申し分ありません。

なお、日本では2023年7月31日(月)までピアジェのオンラインブティックでの先行販売、8月1日(火)から直営ブティックで発売される予定となっています。

ピアジェ ポロ フィールド|Piaget Polo Field

piaget polo field
PIAGET
  • Ref.:G0A48022
  • ムーブメント:自動巻き、Cal. 1110P
  • ケース:SSケース
  • ケース径:42mm
  • ケース厚:9.4mm
  • ストラップ:インターチェンジャブルラバーストラップ
  • パワーリザーブ:約50時間
  • 防水性:10気圧防水
  • 価格:170万7200 円

●お問い合わせ
ピアジェ コンタクトセンター
TEL/0120-73-1874
公式サイト

Source / Esquire UK
Translation / Kazuki Kimura
Edit / Ryutaro Hayashi
※この翻訳は抄訳です