世界最高峰のマニュファクチュール、パテック フィリップ。1839年の創業以来、一貫して地位を確立してきたチャイム・ウォッチの巨匠が4代目社長の85歳の誕生日を記念して、世界限定30本となる渾身のタイムピースを発表しました。

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Jean-Daniel Meyer

フィリップ・スターンの情熱に捧ぐ

このモデル番号「1938」は、1993年にスターン家3世代目社長に就任し、現在は名誉会長を務めるフィリップ・スターン(85歳)の誕生年を記念したもの。息子のティエリーは父の偉業と情熱に敬意を表し、「今後二度と使用されることのない」新しいムーブメントをこのモデルに搭載。父フィリップがこよなく愛する複雑機構、ミニット・リピーターはもちろん、あらかじめ選択された時刻を音で知らせる、チャイムによるアラーム機構も組み込みました。

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Jean-Daniel Meyer

ミニット・リピーター・アラーム1938Pモデルの美意識

プラチナ仕様のオフィサータイプのケースと、本黒七宝の地にホワイトとグレーの七宝細密画によるフィリップ・スターンの肖像を配した18金ゴールドの文字盤も、特別な輝きを放っています。

これも名誉会長が大切に守り抜いてきた希少なハンドクラフトの技術を反映させたもの。ローズゴールドのアラーム指針・目盛を際立たせる、ホワイトゴールドのブレゲ植字数字と時・分針によるエレガントさも魅力です。

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Jean-Daniel Meyer

プラチナ・ケースと刻印の入ったダストカバー

直径41 mm、手作業による全面ポリッシュ仕上げのプラチナ・ケースはまた、フィリップ・スターンにとって大切な作品のひとつを想起させます。それは1989年に、マニュファクチュールの創業150周年を機にスターン氏が発表した直線ラグとねじ込み式バーを備え、20世紀初頭の最初期の腕時計を彷彿とさせたオフィサータイプのリミテッド・エディション3960モデルです。

プラチナ仕様が選択されたのは、最も希少な貴金属のひとつであるのと同時に、鑑識眼の高い愛好家に愛される「パテック フィリップだからこそのサウンド」を創出するうえで、音響学の面からこの金属が最も困難であったからです。

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Jean-Daniel Meyer

全てのプラチナ仕様のパテック フィリップ・タイムピースと同様に、1938Pモデルはケース側面の6時位置にダイヤモンドがセッティングされています。ケースはサファイヤクリスタル・バックを備え、これを保護するヒンジ付ダストカバーには《À mon père, 85 ans de passion horlogère》(我が父と85年間の時計製作への情熱に捧げる)の一文が手彫金により刻まれています。

サファイヤクリスタル・バックを通して、面取りと金めっきを施した受けとハンマーを含む新しい自動巻ムーブメント、キャリバーR AL 27 PSの精緻な仕上がりと、さらにフィリップ・スターンの署名を再現した黒漆塗りの彫金が施されたロジウムメッキ仕上げ、縁がイエローゴールドの22金イエローゴールド偏心マイクロローターを鑑賞することができます。

加えて、ブリリアント・ブラックのアリゲーター・バンドとプラチナ仕様の折り畳み式バックルによって、エレガンスと快適な装着感をさらに高めてくれます。あらゆる敬意を込めて、このモデルに向き合う必要がありそうです。そしてそれこそが、このタイムピースを手にするオーナーの最大の歓びとなるでしょう。

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Courtesy of Patek Philippe

●問い合わせ先
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
TEL 03-3255-8109

公式サイト