ホンダの新作が、前輪駆動(FF)車による最速記録を、実に5つのサーキットで塗り替えました。
※ 本記事は、「シビック タイプR」によるハンガリーの首都ブダペスト郊外にある「ハンガロリング・サーキット」での記録更新を受けて作成されたものです。
(C)HONDA
新作「シビック タイプR」の前作からの伝統をそのまま引き継ぎながら、ホンダがいくつものサーキットでFF車による最速記録を更新しています。プレス・リリースを執筆するライター陣にとっては思いがけない幸せです。
ホンダにとって2017年の大きな収穫は、ドイツのニュルンベルクでフォルクスワーゲンの持っていた記録を、306馬力の「ハッチバック」が7分43秒80というラップタイムで塗り替えたことでしょう。2018年、フランスのマニクール・サーキットで幕を開けた「TYPE-R チャレンジ2018」は、続くベルギーのスパ・フランコルシャンで2分53秒72というラップタイムを叩き出し、最速記録を塗り替えました。
>>>【 動画 】F1チャンピオンのジェンソン・バトン氏がステアリングを握る「シビック タイプR」が、2分10秒19という記録をたたき出す!
「Honda Civic Type R」 01
(C)HONDA
1周7.004キロのベルギーのワロン地域リエージュ州にあるサーキット「スパ・フランコルシャン」には、高速ストレートのケメル、いくつもの高速コーナー、大きな高低差のオー・ルージュ、そしてテクニカルな低速コーナーと、あらゆる要素を兼ね備えたサーキットです。
超一流のGTドライバーでありLMP2チャンピオンであるベルトラン・バゲット氏が、TYPE-Rの高速安定性を武器に、アンダーステアなど無縁の走行で、ここでも記録を塗り替えたのです。
「Honda Civic Type R」 02
Courtesy of @HondaVideo(via Youtube)
◇2018年7月2日:
陽射しの照り付ける2018年7月が訪れても、ホンダがスピードを緩めることはありません。今度はイギリスのシルバーストーン・GPサーキットで、マット・ニール操るTYPE-Rが2分31秒32というタイムを叩き出し、FF車の最高記録を塗り替えたのです。
「Honda Civic Type R」 03
(C)HONDA
◇マット・ニール曰く:
「TYPE-Rの最大の長所は、その高速でのコーナリング性能だね。空力に優れ、更に新型のサスペンションがその安定性を生んでいるんだ。ハンガー・ストレートの出口に待ち構えるストウやコプスでも、高速のまま、自信をもって突っ込むことができるんだ」と語っています。
BTCCで6度チャンピオンに輝いたレーサーが、自らのホーム・サーキットで新たな自信を得たことは、疑う余地もありません。
「Honda Civic Type R」 04
Courtesy of @MOTOR1 US
◇2018年7月24日:
ポルトガルのエストリル・サーキットのFF車のラップ・レコードを、ツーリング・カーのレーシング・ドライバー、ティアゴ・モンテイロが駆るシビックTYPE-Rが塗り替えても、もう驚く人はいませんでした。
旧型のシビックTYPE-Rが持っていた2分4秒08というタイムを軽く上回る、2分1秒84というラップタイムが、このF1サーキットの新たな記録となりました。
「Honda Civic Type R」 05
Courtesy of @PistonHeads(via Youtube)
◇2018年8月6日:
F1チャンピオンのジェンソン・バトン氏がステアリングを握るシビックTYPE-Rが、F1サーキットであるハンガロリンクにおいて2分10秒19という記録を打ち立て、これでホンダのTYPE-Rの調整は、どうやら完了したようです。
From Road & Track
BY MÁTÉ PETRÁNY
AUG 6, 2018
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。
Edit / Hikaru SATO, Kaz OGAWA