マーク・ザッカーバーグCEOは、世界征服に向けた新たな一手を行っていました。
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Facebook Is Developing An All-Seeing Camera For Your Home, Because That Is Definitely What People Want
2018年上旬に起こったケンブリッジ・アナリティカによるユーザーデータの不正流用をめぐるスキャンダルにより、その後フェイスブックでは利用をやめるユーザーが続出していました。以来、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは同社に対するコンシューマーの信頼回復に対し躍起になっています。
そんなザッカーバーグCEOが準備を進める次の一手とは…? それは皆さんの会話を記録する大きなカメラを、ご家庭内に据え付けるというものになりそうなのです。
オンラインニュースメディア「Cheddar」が報じたところによりば、フェイスブックは「Portal(ポータル)」というこの端末を来週にもリリースする予定だそう。同社は「ポータル」投入によって、コンシューマー向けハードウェア市場に初めて参入することになります。同製品はビデオチャット用端末として機能するもので、画面サイズの異なる2種類が用意される予定です。
価格については、画面サイズの大きなものが400ドル(約4万5000円)、小さなものが300ドル(約3万4000円)になるとみられています。
この製品はもともと、フェイスブックが2018年5月に開催した開発者向けカンファレンス「F8」の中で発表される予定でした。ですが、ケンブリッジ・アナリティカをめぐるスキャンダルの影響が残る中、ザッカーバーグCEOが発表を先送りすることにしていたものだったのです。
現状のFacebook Messengerを動画で紹介
この「ポータル」は、プライバシー保護用のシャッターがオプションとして付属する広角ビデオカメラを搭載し、人工知能(AI)をつかってカメラのフレーム内に映る人の姿を認識したり、室内にいるユーザーの動きを追跡したりするそうです。
同製品はフェイスブック社内の「Building 8」部門が主体となって開発を進めてきたものですが、ハードウェアの開発プロジェクトを担当する同部門は秘密のベールに包まれた存在となっています。
「フェイスブックでは、『ポータル』を家族や友人同士がビデオチャットやその他のソーシャルな機能を通じて、常時コネクトしている状態にあることを可能にする手段として売り込もうとしており、その点が家庭向けスマートアシスタント端末として位置づけられているAmazon Echoスピーカーなどとは異なる」と、「Cheddar」は記しています。
また、「フェイスブックでは、毎年5月上旬に行われる開発者向けカンファレンスで『ポータル』を正式に発表する計画で、2018年後半に出荷を開始したい考えだった」、とも伝えています。
ビデオチャット用端末「ポータル」の使いやすさ、そして、ユーザーの反応がとても気になるところです。近日中発表予定とのことですので、ぜひ注目してみましょう。
By Nick Pope on September 21, 2018
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ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊