王室が保有するアーカイブから、秘蔵写真も掲載されます。そして、もう早いもので話題はクリスマスになります…。

Royal Christmas

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 英国王室に伝わるクリスマスの伝統と、それらが現在のクリスマス文化に与える影響について綴った書籍『A Royal Christmas』が、2018年10月18日(現地時間)にロイヤル・コレクション・トラスト(王室の美術品管理やグッズ販売などを行う団体)から発売されます。

 この本は、英国王室が保有するアーカイブ写真や資料を基に制作され、秘蔵写真も多数収録されるとのこと。ヴィクトリア女王の子どもたちが家族のために作った手作りのクリスマスカードから、写真家マーカス・アダムスが撮影したエリザベス女王(当時は王女)&妹マーガレット王女のクリスマスカード用ポートレートまで、お宝写真が盛りだくさんとなる予定です。         

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Royal Collection Trust / © Her Majesty Queen Elizabeth II 2018

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 中でも最も古い資料のひとつとして紹介されているのが、1899年にヴィクトリア女王とその家族のために作成されたクリスマスディナーのメニュー表。  これを見れば一家が、前菜のスープ、そして魚料理、鶏肉料理、ローストビーフ&ポーク、デザート(ミンスパイ、プラムプディング、オレンジマーマレード)の5品で構成されたスペシャルディナーを堪能したことが確認できます。    
    

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Royal Archives / © Her Majesty Queen Elizabeth II 2018  

  
 他にも、家族の想いが詰まったパーソナルなクリスマスギフトの数々も紹介。  

 例えば、1841年にアルバート公がヴィクトリア女王にプレゼントしたビジュー付きのブローチもそのひとつで、天使に扮した長女の肖像画があしらわれているそうです。若き日のエリザベス女王とマーガレット王女が、ウィンザー城で『眠れる森の美女』や『アラジン』、『Old Mother Red Riding Boots』などのパントマイムを披露している写真もあり、演劇を愛する王室ならではと言えるでしょう。       

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Photograph / Getty Images

 また、毎年12月25日はサンドリンガム・ハウスで過ごしている女王ですが、ウィンザー城のクリスマスデコレーションも欠かさないということ。 

 セント・ジョージ・ホールにクリスマスツリーを飾る習慣は、1790年代もシャーロット女王からスタートしたものだそうです。2017年のデコレーションはゴールドをテーマに、フェアリーライトや王冠モチーフのオーナメント、松ぼっくり、トップに飾るエンジェルなどの装飾で彩られ、王室らしいクラシカルな印象でした。ちなみにツリーは、ウィンザー・グレート・パークのもみの木を使用しているそうでし。      
     

  
 ウィンザー城のクリスマスデコレーションは、2018年12月1日(土)~2019年1月6日(日)まで、スコットランドのホリールード宮殿のデコレーションは2018年12月7日(金)~2019年1月5日(土)まで公開予定となっています。

 今年のクリスマスはイギリスで過ごすという人は、ぜひチェックしてください。

From Harper’s BAZAAR UK
Photograph / Getty Images
Courtesy of Royal Collection Trust, Royal Archives
Translation / Reiko Kuwabara