イベントの幕開けとなったのは、クラシックカーオーナーたちによるパレードラン。「カウンタック」や「ミウラ」「エスパーダ」「ウラッコ」など60周年を彩る名車が数多く登場し、ランボルギーニが描いた輝かしい記憶を現在によみがえらせます。

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イベントには、300台近くのランボルギーニが集まりました。
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ギネス世界記録へのチャレンジ。参加したオーナーたちも、ここでランボルギーニの歴史の一部となりました。

続いて、250台以上のランボルギーニ歴代モデルによるギネス記録チャレンジも行われました。これは100台以上の車でコース内を3.2キロ以上走り、およそ2台分の車間距離を保ちながら、停車することなく走り切るというもの。ギネス公式認定員立ち合いのもと行われ、正式に「Largest parade of Lamborghini cars」(最大のランボルギーニ車パレード)として見事ギネスワールドレコードに認定され、一度に走行したランボルギーニの台数の世界最多記録を樹立。60周年という記念すべき年に華を添えました。

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ギネス公式認定員からギネス世界記録の認定書を受け取る、CEOのステファン・ヴィンケルマン氏。

「国際的なサーキットである鈴鹿サーキットに現行モデルからクラシックカーまで、ここまで多くのランボルギーニが集まったことは長い歴史の中でランボルギーニが日本の多くの皆さまの心に響き、また、現在まで愛されてきた証拠です。さらに、このようなアニバーサリーイヤーにギネス世界記録の認定という特別な瞬間に立ち会えたのは、大変喜ばしいことです」と、CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は今回のイベントについて語りました。

その他にも、イベント会場にはランボルギーニのヘリテージを管理する「Polo Storico(ポロ・ストーリコ)」部門がレストアした初販1号機モデルとなる「350GT」や、1968年のジュネーブのモーターショーでお披露目された2+2シーターの「イスレロ(Islero)」など歴代の名車が展示され、同社が培ってきた60年という豊かな時の流れを讃えました。

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会場となった鈴鹿サーキットのパドックでは、オフロード仕様の「ウラカン ステラート」が日本初公開されました。
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日本の現代美術家・IKEUCHI氏とのコラボレーションプロジェクト「Chasing the Future」から、「Time Gazer」と「ウラカンSTO Time Chaser_111100」も公開されました。これも創立60周年を記念した取り組みの一環です。

ヘッドオブジャパンのダビデ・スフレコラ氏は次のように語りました。

「日本中のランボルギーニがここ鈴鹿に集結し、60周年をともに祝うことができ非常にうれしく思います。ランボルギーニは世界中で愛されていますが、オーナーの皆さまをはじめ、日本中に多くのファンの皆さまがいることを常に実感し、大変感謝しております。ランボルギーニジャパンは2023年も皆さまに喜んでいただけるコンテンツをよりいっそう提供し、皆さまとともにこの60周年、また、さらなる歴史をつくる一歩を歩んでいけることを楽しみにしています」

イベント終了後には、ヴィンケルマンCEOがメディア向けのインタビューに対応し、2023年の活動の見通しについて語りました。

ランボルギーニが今後続くさまざまなイベントの中で重要視しているが、5月にイタリア・ローマからボローニャまで走る「ジロ(GIRO=イタリア語で『巡る』という意で、ランボルギーニが主催するオーナー向けのスペシャルイベント)」ということ。ランボルギーニオーナーを対象にしたドライビングツアーによって、イタリアでの認知度のさらなる向上を期待していると語ります。さらに、同社のハイブリッド化モデル第一弾となる「アヴェンタドール」の後継モデルを発表することも今年のハイライトの一つであるそうです。

気になるハイブリッドモデルですが、すでに報じられているとおり、V型12気筒の自然吸気と組み合わせたものとなり、「アヴェンタドール」に比べると、よりパワフルでサスティナブルに仕上がっているとのこと。さらなる情報は、3月末に発表される予定です。