SAG賞とは
全米映画俳優組合賞（通称SAG賞）はハリウッドの俳優たちの労働環境を守るため結成された労働組合「全米映画俳優組合（Screen Actors Guild）」が1995年より開始し、「連邦テレビ・ラジオ芸能人組合（American Federation of Television and Radio Artists）」との合併を果たし、「SAG-AFTRA」となった後も継続している映画とテレビのためのアワードイベントです。
投票者にアカデミー会員と共通する人物が多いため、アメリカ製作者組合賞（PGA賞）と併せてその行方を占う“前哨戦”のひとつとも言われています。
アカデミー賞に大手か『エブエブ』
キー・ホイ・クァンは部門初のアジア系俳優受賞
最多ノミネーションは『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と『イニシェリン島の精霊』が映画作品として5部門…と並んでしていましたが、日本時間2023年2月26日（日）先立って発表されたアメリカ製作者組合賞（PGA賞）の映画部門・作品賞を『エブエブ』が獲得したうえ、SAG主要賞のうち最優秀キャスト賞、主演女優（ミシェル・ヨー）、助演男優（キー・ホイ・クァン）、助演女優（ジェイミー・リー・カーティス）を手にし、「アカデミー賞に大手」と期待が高まっています。
すべての受賞結果は以下になります。
※「★」が受賞者・作品
SAG-AFTRA映画部門受賞リスト
最優秀キャスト賞
- 『バビロン』（公開中）
- ★ 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』（日本公開2023年3月3日）
- 『イニシェリン島の精霊』（公開中）
- 『フェイブルマンズ』 （日本公開2023年3月3日）
- 『ウーマン・トーキング 私たちの選択』（日本公開2023年初夏予定）
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のキャスト勢
主演女優賞
- ケイト・ブランシェット 『Tár（原題）』
- ダニエル・デッドワイラー 『Till（原題）』
- ヴィオラ・デイヴィス 『The Woman King（原題）』
- アナ・デ・アルマス 『ブロンド』（Netflixにて配信中）
- ★ ミシェル・ヨー 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
ミシェル・ヨー
主演男優賞
- オースティン・バトラー 『エルヴィス』
- コリン・ファレル 『イニシェリン島の精霊』
- ★ ブレンダン・フレイザー 『ザ・ホエール』（日本公開2023年4月7日）
- ビル・ナイ 『生きる LIVING』（日本公開2023年3月31日）
- アダム・サンドラー 『HUSTLE／ハッスル』（Netflixにて配信中）
ブレンダン・フレイザー
助演女優賞
- アンジェラ・バセット 『ブラックパンサー／ワカンダ・フォーエバー』
- ホン・チャウ 『ザ・ホエール』
- ケリー・コンドン 『イニシェリン島の精霊』
- ★ ジェイミー・リー・カーティス 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- ステファニー・スー 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
ジェイミー・リー・カーティス
助演男優賞
- ブレンダン・グリーソン 『イニシェリン島の精霊』
- バリー・キオガン 『イニシェリン島の精霊』
- ポール・ダノ 『フェイブルマンズ』
- ★キー・ホイ・クァン 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- エディ・レッドメイン 『グッド・ナース』
キー・ホイ・クァン
スタントアンサンブル賞
- 『アバター：ウェイ・オブ・ウォーター』
- 『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
- ★ 『トップガン マーヴェリック』
- 『ブラックパンサー／ワカンダ・フォーエバー』
- 『The Woman King（原題）』
SAG-AFTRAテレビ部門受賞リスト
アンサンブル演技賞（ドラマ）
- 『オザークへようこそ』（Netflixにて配信中）
- 『ベター・コール・ソウル』
- 『ザ・クラウン』
- 『セヴェランス』
- ★ 『ホワイト・ロータス／諸事情だらけのリゾートホテル』
『ホワイト・ロータス』のキャスト勢
女優賞（ドラマ）
- ジュリア・ガーナー 『オザークへようこそ』
- ローラ・リニー 『オザークへようこそ』
- ★ジェニファー・クーリッジ 『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』
- エリザベス・デビッキ 『ザ・クラウン』
- ゼンデイヤ 『ユーフォリア／EUPHORIA』
ジェニファー・クーリッジ
男優賞（ドラマ）
- ジョナサン・バンクス 『ベター・コール・ソウル』
- ★ ジェイソン・ベイトマン 『オザークへようこそ』
- ジェフ・ブリッジス 『ザ・オールド・マン～元CIAの葛藤』（Disney＋にて配信）
- ボブ・オデンカーク 『ベター・コール・ソウル』
- アダム・スコット 『セヴェランス』
ジェイソン・ベイトマン
アンサンブル演技賞（コメディ）
- ★『アボット エレメンタリー』
- 『バリー』
- 『一流シェフのファミリーレストラン』
- 『Hacks（原題）』
- 『マーダーズ・イン・ビルディング』
『アボットエレメンタリー』のキャスト勢
主演女優賞（コメディ）
- ジェナ・オルテガ 『ウェンズデー』
- クリスティナ・アップルゲイト 『デッド・トゥ・ミー ～さようならの裏に～』（Netflixにて配信中）
- レイチェル・ブロズナハン 『マーベラス・ミセス・メイゼル』（Amazon Prime Videoにて配信中）
- キンタ・ブランソン 『アボット エレメンタリー』
- ★ ジーン・スマート 『Hacks（原題）』（欠席）
男優賞（コメディ）
- アンソニー・キャリガン 『バリー』
- ビル・ヘイダー 『バリー』
- スティーヴ・マーティン 『マーダーズ・イン・ビルディング』
- マーティン・ショート 『マーダーズ・イン・ビルディング』
- ★ ジェレミー・アレン・ホワイト 『一流シェフのファミリーレストラン』
ジェレミー・アレン・ホワイト
女優賞（ミニシリーズ＆テレビ映画）
- エミリー・ブラント 『The English（原題）』
- ★ ジェシカ・チャステイン 『George and Tammy（原題）』
- ジュリア・ガーナー 『令嬢アンナの真実』
- ニーシー・ナッシュ 『ダーマー モンスター：ジェフリー・ダーマーの物語』（Netflixにて配信中）
- アマンダ・サイフリッド 『ドロップアウト～シリコンバレーを騙した女』
ジェシカ・チャステイン
男優賞（ミニシリーズ＆テレビ映画）
- スティーブ・カレル 『その患者、シリアルキラー』（Disney＋にて配信）
- タロン・エジャトン 『ブラック・バード』（AppleTV+にて配信中）
- ポール・ウォルター・ハウザー 『ブラック・バード』
- ★ サム・エリオット 『1883（原題）』
- エヴァン・ピータース 『ダーマー モンスター：ジェフリー・ダーマーの物語』
サム・エリオット
スタントアンサンブル賞（コメディ＆ドラマ）
- 『キャシアン・アンドー』（Disney＋にて配信）
- 『ザ・ボーイズ』
- 『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』
- 『ロード・オブ・ザ・リング：力の指輪』
- ★ 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』（Netflixにて配信中）
生涯功労賞
サリー・フィールド
サリー・フィールド
