オスカーを席巻した前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚

2015年にカンヌ国際映画祭で初公開され、翌年の米国アカデミー賞を席巻した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。巨大要塞シタデルのリーダーで悪の権化イモータン・ジョーに反旗を翻(ひるがえ)す“もうひとりの主役”女性隊長・フュリオサをシャーリーズ・セロンが演じ、作品自体そして主人公マックスを演じたトム・ハーディ共々絶賛されました。

少女時代にシタデルに誘拐されながらも、面従腹背(めんじゅうふくはい)し、虎視眈々と故郷に帰る未来を望んでいたフュリオサ。本作では、そんな『~怒りのデス・ロード』の前日譚(ぜんじつたん)として彼女の過去を描いています。そこで若きフュリオサを演じるのがアニャ・テイラー=ジョイ。「ディオール」や「ティファニー」のアンバサダーを務める、いま最もファッション界が注目している若手俳優のひとりです。 

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Courtesy of Warner Bros. Pictures
『マットマックス:フュリオサ』2024年全国公開

”修羅の道”を行く、バズカットのアニャ・テイラー=ジョイ 

「たとえ何があっても 時間がかかっても 約束して 故郷に帰ると――」

そんな彼女の印象的な目が、サバイバルメイクの中にギラリと光る場面が実に印象的なUS版予告編がついに解禁されました。冒頭流れる何者かの懇願の声に、突き動かされるように始まるノンストップバトル。「映画の歴史を変えた」と評された前作の爆発とカーアクションは、映像を見る限り顕在です。フュリオサを捕らえる、バイカー軍団を率いるウォーロード・ディメンタス将軍を演じるクリス・ヘムズワースもまた、『マイティ・ソー』以上の肉体でその存在感を色濃く放っています。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
映画『マッドマックス:フュリオサ』US版予告 2024年5月31日(金)公開
映画『マッドマックス:フュリオサ』US版予告 2024年5月31日(金)公開 thumnail
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撮影5カ月、映像480時間、15年の物語。公開は2024年5月24日と報道

豪ニューサウスウェールズ州の砂漠での撮影は5カ月、撮影フィルムは480時間分にも及んだという情報を聞くだけでも、前作同様壮大なものになることが期待できます。監督のジョージ・ミラーが、「(前作は)3日2晩のロードムービーだったが、この作品はフュリオサ15年の物語」と語っているように、過酷な少女時代から男たちを率いる隊長に上り詰めるビルドゥングスロマン(自己形成物語)である本作。

『~怒りのデス・ロード』でおよそ2時間だった上映時間(※)が、どのくらいの長さに編集されるのかも気になる所(2時間半ほどと言われています)。映画情報プラットフォーム「IMDb」で公開された本国版ポスターには「2024 MAY」とありますが、ワーナーは5月24日に公開する予定であることが報道されました。日本公開時期はいつ頃になるのか? 追放を待ちたい。